アメリカ様に媚を売るためにワシントン・ポストに寄稿し、「日本は過去12ヶ月で目覚しい復興を遂げた」と自画自賛する前に、もっと野田佳彦首相はやるべきことがあったはずだ。内部被曝を別にしても、年間5ミリシーベルトを超えるとみられる福島県東部には、現在も約160万人が暮らしている。心が痛まないのは、人間の仮面を被った獣だからだろう。さらに福島第一原発は、4号機の使用済み核燃料のプールが倒壊することが心配されており、危険な状態は去ったわけではない。福島県ばかりでなく、東日本全体の人たちが、不安にさいなまれている。大きな地震がくるたびに冷や冷やしているのだ。昨年12月16日、野田は原発事故の収束を宣言してみたり、その寄稿文のように「日本再生」を口にしたりで、その場を取り繕うとしている。それでいて、首相が本部長の原子力対策本部の議事録もまともに残しておらず、全てがパフォーマンスで、嘘で固めているのである。のうのうと他人事のように語る神経というのは、菅直人前首相も野田も一緒だ。しかし、いくらお人好しの日本国民であろうとも、何度も騙されるほど愚かではない。ネットに目を通してみればいい。野田はまるっきり四面楚歌状態であって、徹底してこき下ろされている。ワシントン・ポストだけでなく、今日の福島民報新聞の一面トップも野田であったが、そこまでマスコミを利用する民主党政権というのは、自分たちのしでかしたことの重大さを、とっくに気付いているのだろう。
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