消費税増税が日本の経済に対して、どのような影響を与えるかを論ずることなく、一度口にしたから、何が何でも突っ走るというのは、愚かそのものではなかろうか。今日の夕方、首相官邸で記者会見した野田は、ありとあらゆる形容詞を駆使して、自分のことを正当化しようとしていたが、その話しっぷりは、かつての竹下登と瓜二つであった。弁舌は爽やかにして、中身無しなのである。結局は、野田のレベルでは、経済のことはチンプンカンプンなのである。だからこそ、官僚の言いなりになるしかないのだ。しかし、いくら野田がダメであっても、小沢一郎を擁するグループがまともかというと、それもまた違う。小沢はすでに出番を逃してしまったのであり、今さら騒いでも、どうにもならないのである。小沢よ。お前は平成12年4月1日のことを、よもや忘れてはいまい。あの日の夕方、自自公連立政権は崩壊し、小沢自由党の離脱が決まったのだ。そこでショックを受けた小渕恵三首相は、脳梗塞で倒れ、帰らぬ人となったのではないか。あれから、日本の保守勢力は混乱に混乱を重ねてしまった。その一番の責任は、私は小沢一郎にあると思う。自社さ政権を批判したにもかかわらず、小沢がやったことは、それよりも酷かった。日教組と手を組んだのは、自民党ですらできなかったことだ。ともあれ、民主党は、小沢派であろうと、反小沢派であろうとも、どちらも使い物にならない。保守勢力の中核となるべき自民党は、右顧左眄する必要はない。民主党の内部崩壊は始まっているのだから。堂々と前に進めばいいのである。
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