安倍晋三首相のフェイスブックの購読者の数は、今日の時点で17万人に迫る勢いである。マスコミへの不信感が高まっていることが、かなり影響しているはずだ。そうでなければ、そんな数になるわけがない。そのなかには、安倍首相への不満を書き込む人もおり、安倍支持者と決めつけるわけにはいかない。しかし、マスコミが安倍バッシングを続けていることで、かえって同情する国民が増えているのではないか。マスコミ嫌いといえば、母方の祖父である岸信介の弟が佐藤栄作である。同じように首相を務めたが、私が鮮明に覚えているのは、昭和47年6月の退陣表明をしたときの記者会見だ。勝手なことを書く新聞の記事に腹を立てていた佐藤が、新聞社抜きで行おうとしたために、それに猛反発した新聞記者ともめたのである。その当時までは、新聞の影響ははかり知れないものがあった。テレビは情報を流すだけの媒体であった。直接国民に向かって話をしたいというので、テレビを指名したのである。今ではテレビも、偏向報道をするようになった。能力のない芸能人やサヨク崩れのコメンテーターが出演し、恥ずかしげもなく、偏った考えを口にしている。民放ばかりか、NHKまでもが目に余るようになった。新聞ばかりか、テレビまでもが、真実を伝えないのである。そうであれば、ネットを通じて直接語りかけた方がいいに決まっている。テレビは自分で自分の首を絞めてしまったのだ。競争相手がいないと高をくくって、番組作りに力を入れてこなかったのが、結果的に致命傷となったのである。芸能ブロダクションや製作会社に丸投げしている疑惑も持たれている。マスコミの弊害は、画一的な情報をたれ流すことだと言われてきた。ようやく、ネットの登場によって、それが問題視される時代になったのである。それにしても、フェイスブックに目を付けた安倍首相はたいしたものである。マスコミがあまりにも酷かったので、自前での情報発信というのは、ある意味怪我の功名ではあったとしても。
←これからはネットによる情報発信が主流になると思う方はクリックを