草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

社会民主党の凋落はサヨクイデオロギーの敗北だ!

2013年01月26日 | 思想家

 三宅坂といえば日本社会党であり、それを受け継いだのが社会民主党であった。国会近くの三宅坂に社会文化会館が建っていたために、慣れ親しまれてきた。本拠地が老朽化を理由に取り壊されることになった。民主社会主義を選択しなかったことが、党の退潮を招いたのである。ソ連が崩壊する1991年の直前まで、日本社会党を牛耳っていた協会派は、ソ連型共産主義に固執していた。ドイツ社会民主党などは、1959年のゴーデスベルグ綱領によって、階級闘争を放棄した。日本社会党は何周も後れてしまったのである。階級なき社会を実現するはずだったソ連型共産主義が、収容所群島へと結びついたことは、今では誰もが知っている。ミッシェル・フーコーは「今日では監獄が工場や学校や兵営や病院に似かよい、こうしたすべてが監獄に似かよっても、何も不思議ではない」(『監獄の誕生』)と書いており、武藤光郎もフーコーのことを『例外者の社会思想』で触れている。それをそっくり権力の維持に利用したのが、ソ連型共産主義なのである。また、武藤はハンナ・アレントの「人間の心は人間の眼が入り込むことができない暗闇の場所である」(『革命について』)という言葉にも言及していた。いかなる公権力であろうとも、そこに介入してはならないのだ。社会民主党が政権を奪取できずに衰退する。それは日本にとって不幸なことなのだが、過去のイデオロギーを懐かしむようでは、フーコーやアレントを理解するのは無理だろう。


政治 ブログランキングへ

               ←社民党は過去の遺物だと思う方はクリックを

 にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村 blogramで人気ブログを分析

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中共の日本侵略阻止のために反体制派を支援すべきだ!

2013年01月26日 | 思想家

 中共のやり方は巧妙である。片一方では軍事的挑発を繰り返し、侵略の野望を露骨にしている。その一方、自分たちに近い日本の政治家や、政党に向かっては、融和的なことを口にしている。うまく使い分けているのである。明治維新を成し遂げた後の日本は、まさしくアジア革命の拠点であった。西洋列強の支配を受けないアジア唯一の新興国家として、アジアの人たちの期待を一身に集めたのだった。葦津珍彦は『大アジア主義と頭山満』のなかで「日本は、アジア解放の希望の太陽のように思われた。アジア解放のために奮闘して迫害された多くの亡命者たちで、日本に来た人が少なくなかった。その中でも韓国独立党の金玉均、朴泳孝とか、シナの孫文、黄興とか、あるいは康有為、梁啓超などは、とくに有名であるが、そのほかにもフィリッピン、越南、インドまたはロシア、ポーランドなどの亡命者も少なくなかった」と書いている。そこで忘れるべきではないのは、中国革命を成功させるというのが、一番の目玉であったことだ。だからこそ、大陸浪人が次々と支那に雄飛したのである。中共が今もっとも恐れているのは、かつてのような拠点に日本がなることだろう。第二、第三の孫文が現れてもらっては困るのである。日本はアメリカとの同盟関係を築いており、もはや大アジア主義に逆戻りはできない。しかし、一党独裁を倒さんとする反体制派を、積極的に支援すべきだろう。中共に日本侵略を思いとどまらせるには、現在の体制をひっくり返す以外に手はないからだ。


政治 ブログランキングへ

              ←中共の圧政に苦しむ人たちと連帯すべきだと思う方はクリックを

 にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村 blogramで人気ブログを分析

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする