小沢一郎を排除するしても、菅直人の指導力不足は否めない。にっちもさっちもいかなくなった小沢の国会招致問題で、民主党は右往左往している。いつもの通り、会津っぽの渡部恒三大先生が「小沢を悪い奴」と言ったとか、言わないとかが話題になっているが、最終的な判断ができない菅執行部に業を煮やし、ついつい口にしたのだろう。恒三も、二大政党による政権交代可能な政治を主張してきたが、結局はこのざまである。そんな泥舟にすがりついて何の意味があるのだろうか。菅と小沢の内ゲバを煽って楽しんでいるのだろう。小沢と腹を割って話ができる人物がいないのが、民主党の弱点である。小沢に肩を持つ気はさらさらないが、これまで利用してきたくせに、支持率を上げるために血祭りにするのは、武士の情けがなさ過ぎる。さらに、小沢が批判されるべきは、サヨクに理解を示し、中共とアメリカを両天秤にかけようとしたからだ。政治と金というレベルではない。金権とか腐敗とかは、政治には付き物であり、それでどうのこうのではないからだ。それ以上に国のかたちをこわし、国益をそこなうことの方が大問題なのである。その点では、菅も同罪ではなかろうか。自分だけ助かろうとしても、それは無理なのである。
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