草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

権謀術策だけで「畏れの意識」のない政治家は駄目だ!

2019年01月10日 | 思想家

今の世界の政治的指導者に対して懐疑的にならざるを得ない。トランプばかりではなく、プーチンや習近平にも不安を感じててならない。坂本多加雄はマックス・ウェーバーの『職業としての学問』を引き合いに出しながら、政治家が背負うべき倫理観について論じていた▼「ウェーバーによれば、政治は『道徳的にいかがわしい手段』を不可欠とする。こうした手段の行使に倫理的立場から躊躇する者は、政治に携わるべきではない。しかし、他方で、あえて政治に関わろうとする者は、そのことが、自分の『魂の救済』を危うくするのではないかという畏れの意識を常に保ち続けていなければならないというのである」(『知識人大正・昭和知識人断章』)▼「畏れの意識」を政治家が持っているかどうかなのである。トランプやプーチンにはキリスト教的な伝統があるとしても、彼ら自身のなかでそれが危うくなっているのではないだろうか。今なお共産主義の呪縛から解放されない習近平は、一体何を精神的な拠り所としているのだろうか▼翻って日本の政治家は、何に対して「畏れの意識」を抱いているのだろうか。坂本は福田恆存の「自己が居るべきところに居るという実感」(『人間・この劇的なもの』)という言葉に注目する。一つの人生の劇を想定して、そこでの役割を確認するということで、絶対を手にするといった、独自の日本人論を福田は展開したからである。坂本はそうした福田の主張も紹介しながら、政治家が背負うべき十字架の重さを問題にしたのである。「畏れの意識」のない政治家が世界を滅びに導くのであり、まともな政治指導者がいないための危機が迫っているのではないだろうか。

 

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韓国の嘘を暴きしネットかな 10句

2019年01月09日 | 川柳

韓国の嘘を暴きしネットかな

不甲斐なき自公政権遺憾砲

嫌がらせ旭日旗にも敵愾心

ほらみろよ日韓断交正しけり

身構えぬ自民党も花畑

マスコミを動かす反日土台人

銃を向け脅す韓国なぜ擁護

韓国軍北の指令で暴発も

ヘイトなる罵倒で言論封じけり

韓国に反撃できずば滅亡へ

 

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国を救うのは口舌の徒ではなく名も無きネット言論だ!

2019年01月09日 | 思想家

今の日本の危機を救うのは草莽の志士であり、売文保守とは無縁である。村上一郎は「たとえ家に一日の糧なくも、心は千古の憂いを懐くといった趣の、民間慷慨の処士こそ、明治維新期に考えられた草莽の典型であったろう」(『草莽論』)と書いていた。権威に屈することなく、貧しいからといって、信念を曲げることはないのである▼詩人でもあった村上は、その語り口も独特であった。「いわば草莽が天下万民になり代わって、そのこころをこころとし、自ら苦しみ、あるいは敢えて自ら万民の魂魄のうめきを一身に体現して、その苦労を救うべく立つという道である」とも力説したのである。名声を求める者と対極にあるのが草莽の志士なのである。高禄を受けることもなく、野に埋もれているからこそ、正論を吐くことができるのだ▼左翼にとどまらず、保守派ジャーナリストの劣化も深刻である。その多くが売文の徒になり下がっている。「先人に先んじて憂い、世人に後れて楽しむ」という精神を見失ってしまっている。かえってネットの名も無き人の言論に励まされることの方が多い。どれだけ本が売れたかというよりも、何を書いたかが問題ではないだろうか。我が国はかつてない危機に直面しており、野にある者たちこそが今こそ立ち上がらなくてはならない。吉田松陰が説いた「草莽崛起」を我がものとすべきなのである。

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韓国が付け上がるのは日本人が怒らないからだ!

2019年01月08日 | 安全保障

だから自公政権は駄目なのである。事前に分かっていたのだから、対抗処置を取るべきであった。何をもたもたしているのだろう。韓国は「元徴用工訴訟」最高裁が新日鉄住金に賠償を命じた判決を受けて、今度は韓国の大邱地裁浦項支部が8日、原告代理人が行っていた同社の韓国内資産の差し押さえ申請を認める決定をした▼ やられっぱなしではないか。レーダー照射の決定的な証拠にしても、さっさと出せばいいのである。そうすれば韓国を追い詰められたはずだ。思わせぶりなことをいくら言っても、全く通じないのである▼もはや自民党では頼りにならない。こんなことで国民の命と財産を守れるわけがない。ここまで馬鹿にされて、それでもいいという神経が理解できない。韓国は日本を同盟国だとは露ほども思っていない。普通の交渉で納得するような相手ではない。大使の召還さえできないで、このままずるずる引っ張るつもりなのだろうか▼日本を敵として想定しており、武力の行使すらチラつかせているのだ。ようやく韓国に対して日本人の多くが嫌悪感を示すようになったが、つい最近まで批判することはタブーであった。一言でもそれを口にすれば、排外主義者とレッテルを貼られたのである。しかし、日本人が怒らないからこそ付け上がらせてしまったのではないか。遺憾とか検討という言葉は聞き飽きた。安倍首相は腹を括るべきなのである。

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常軌を逸した韓国に日本は弱腰であってはならない!

2019年01月08日 | 国際問題

韓国は今やっていることは常軌を逸している。自分たちがとんでもないことをしでかしたにもかかわらず、日本を悪者に仕立て上げようとしている。韓国軍の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機に、あろうことか火器管制レーダーを照射してきたのである。日本が再発防止を求めたのは当然である▼絶対に非を認めないのが韓国である。自分たちのしたことを棚に上げて、逆に日本に謝罪を求めてきたのである。そこで真相を明らかにするために、自衛隊は哨戒機の映像を公開したのだった。黒を白にしたいのが韓国である。日本側の映像をパクって反論の動画を7ヶ国語で作成し、あろうことか「日本は人道主義的な救助作戦の妨害行為を謝罪し、事実の歪曲を直ちに中断せよ!」と訴えている。もはや反日国家そのものではないだろうか▼これには日本国内の韓国に媚びる勢力も言葉を失ってしまった。いくら何でも日本を批判することはできず、両国とも冷静に対応すべきだと言葉を濁すだけである。解せないのは日本政府の弱腰である。すぐにでも強硬な処置を取るべきなのに、検討ばかりしていている。韓国べったりの自民党の国会議員は多い。安倍首相が決断しなければ、韓国の宣伝攻勢に圧倒されかねない。交戦権もない我が国を馬鹿にしているのである。相手がこちらを敵として認定し、あらゆる手段を通じて抹殺しようとしてきているわけだから、即座に反撃すべきなのである。

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日本は自前の防衛力を強化する以外に生き残れない!

2019年01月07日 | 安全保障

トランプは最終的には金である。自由主義諸国のためにアメリカ人が血を流すということは、まったく考えていない。中共や韓国を敵視するのは、イデオロギーではない。金儲けをするのに邪魔だからだ▼中共が世界の工場になってしまえば、アメリカとて太刀打ちできなくなる。情報の分野でも同じことが言える。すでに中共はアメリカの虎の尾を踏んでしまったのである。韓国は在韓アメリカ軍の駐留経費の負担に抵抗しているが、トランプのことだから、見切りをつけて朝鮮半島から撤兵することになるだろう▼アメリカの言いなりになっている日本の場合は、当面はぎくしゃくしないだろうが、どこまでそれが続くかは疑問である。それでもトランプの政策は、日本にとってはプラスに働くのではないか。高い兵器を買わされるのは問題としても、東アジアからアメリカが手を引けば、その空白を埋めるのは、同盟国の日本しかないからである▼アメリカは日本に対しての方針を大転換するのではないか。戦略核は認めなくても、戦術核は容認することになるだろう。核の小型化は急速に進んでおり、日本としても、中共や北朝鮮への抑止力として核武装が日程に上ってくるはずだ。今の日本の科学力をもってすれば、それはたやすいことである。キッシンジャーが予言していたことであり、座して死を待つだけの従来の専守防衛は陳腐になりつつある。日本を防衛するにはそれしか選択肢がないのである。

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皇室を世俗に向かって開くことに断固異を唱えた西部邁!

2019年01月07日 | 思想家

皇室のことを語るのにあたっての決まり文句がある。「開かれた皇室」とか「親しまれる天皇」といった言葉である。マスコミはそれの大合唱である。天皇陛下の御譲位や新天皇が御即位されるにあたっても、マスコミは連日そのキャンペーンを繰り広げることになるだろう。皇室の関係者までもがそれを気にかけており、皇室の存在が根本から揺らいでいる▼三島由紀夫も週刊誌天皇を批判していたが、今は亡き西部邁も民主主義を振りかざす者たちに与しなかった。「いったい皇室を世俗にまみれさせてどうしようというのか。皇室を世俗に向かって開くということは、マスコミ天皇とハイテク天皇とかマイホーム天皇をつくることだ。そういう世俗のしるしが象徴ということなら、そんなくだらぬ第一条に麗々しく掲げた憲法なんぞ、即刻廃棄してしまえといいたくなる」(『批評する精神Ⅳ』)▼西部も力説していたように、憲法第一条で天皇について「日本国民の総意に基づく」と書かれているのは、今生きている日本国民の判断を絶対視することではない。歴史や伝統として培われた国柄に立脚することだ。西部はそれを「伝統的精神」と呼んだのである。今問われているのは、「伝統的精神」を私たち日本人が守り抜くことができるかどうかであり、「皇室を易々と開いてもらっては困るのである」との西部の主張は正論なのである。

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不甲斐なき日本国に未来無し 10句

2019年01月06日 | 川柳

防人に犠牲を強いる平和ボケ

決断をできない国になり下がる

自衛隊交戦権なく哀れなり

安倍さんの優柔不断国亡ぶ

韓国は信用ならず敵なりし

やられても泣き寝入りする政治屋は

自民党国を守るの気概なし

在野なる人の叫びをネットでも

不甲斐なき日本国に未来無し

かのときの三島の絶叫今もなお

 

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危機感が乏しい安倍首相の年頭記者会見の発言を嗤う!

2019年01月06日 | 政局

去る4日の安倍首相の年頭記者会見にはガッカリした。冒頭の発言で消費税に触れ「消費税の引上げについては、前回の反省の上に、本年、頂いた消費税を全て国民の皆様にお返しするレベルの十二分の対策を講じ、景気の回復基調をより確かなものとしてまいります」と述べたからである▼これまで先送りしてきた経過があるとはいえ、無理をしてまで今引き上げる必要があるのだろうか。日本経済も円高に逆戻りしつつあり、株価も急落してきている。アベノミクスの腰を折るようなことをして、それで本当に良いのだろうか。消費増税をした分を国民にお返しするというのも、とんでのない言い方である。一度国民から吸い上げて、それを国が思いのままに使うというのは、官僚の権限を強めるだけではないか。このまま断行すれば、間違いなく安倍内閣が吹っ飛ぶだろう▼国際情勢に対する認識も甘過ぎる。「日本外交の新たな地平を切り開いてまいります」ではなく、東アジアは一触即発の情勢であり、差し迫った戦争の危機に備えて、国民の一致団結を説くべきではなかったろうか。安倍首相はあまりにも楽観的である。保守派の多くが自民党や安倍内閣を支持してきたのは、あくまでも日本を安定させるためであった。大混乱のフランスの二の舞になりかねない政治を望んだわけではないのである。

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グローバリズム対抗するためにも日本浪漫派の復権を!

2019年01月06日 | 思想家

私たちはどこに向かえばいいのか。日米戦争の初期に我が国の知識人が問題にした「近代の超克」論を、もう一度思い起こすべきではないだろうか。それを論じたのは高坂正顕、高山岩男らの京都学派、小林秀雄らの「文學界」同人、保田与重郎を中心とする日本浪漫派の三派であった▼戦後は日本浪漫派か離れ、左翼の徒になり下がっていたと思っていた針生一郎が「『近代の超克』論の運命」という一文を昭和の終わりに残している。そこで針正は日本浪漫派の魅せられた若き日の心境を正直に語っている。「文明開化から昭和のマルクス主義までを頽廃し没落すべき『近代』として断罪し、『神人同床』の始原につながるポエジーの回復を説く保田与重郎の論調に、はるかに直截に心情をゆさぶられた」▼針生のその心情は左翼になってからも一貫していた。橋川文三の『日本浪漫派批判序説』や竹内好の『近代の超克』を高く評価したのは、そのことを物語っている。江藤淳についても「日本浪漫派を『原始的なエネルギー』の噴出として『文学』の名で批判しながら、戦後も近代主義から出発して非合理な『自然』や『神話』の声に耳を傾けた作家のみ、創造性を保っていると説く腕力に眼をみはった」と書いたのだった▼針生は非暴力的変革の道を生涯説き続けたが、その根本にあったのは、日本浪漫派のユートピズムであった。グローバリズムに対抗するためにも、今こそ日本浪漫派の復権が求められているのではないだろうか。

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