前回の煎茶の稽古は、久々に「玉露」を楽しんだ。
小さな急須に、山盛りの玉露茶葉を惜しげもなく入れる。
お猪口くらいの大きさの湯のみに1/3程ぬるま湯を注ぎ、それを急須の中の山盛り入っている茶葉にできるだけかからないようにゆるりと注ぐ。
待つこと約5分。じんわりとぬるま湯が茶葉に馴染んでくる。
急須から湯のみに注ぐ。ぬるま湯は茶葉に吸い込まれ垂れるのは数滴。
玉露のなんとも言えない色が着いている。
一煎目は玉露の甘みでまろやかに。そして二煎、三煎と。通常、六煎まで回繰り返す。甘味、苦味、渋味などの微妙な味の違いを楽しむことができる。
今回の稽古では、4煎目はぬるま湯ではなく、貴重な原酒をぬるま湯の替わりに急須に注ぐ。日本酒とお茶のコラボである。見事な組み合わせ。日本酒の辛味がジューシーな味に変わっていた。
待つ時間を利用して、写真にあるお軸の詩を紐解いていく。
上田秋成、与謝蕪村の友人の、漢文学者の村瀬栲亭(こうてい)の書である。
茶の湯の世界に喧嘩を売るような漢詩である。ご想像ください。
リポート&写真/ 渡邉雄二 場所/ 文人会一茶庵 Reported & Photos by Yuji Watanabe
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