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クリミアの DXCC上の取り扱い 

2014-04-12 11:14:00 | Ham Radio
 ARRL の CEO からの要求に応じて Awards committee は DXCC において 「 クリミア 」 をどのように扱うかを話し合った。 その考え方の基本は DXCC Rule 4 にあると言う。

DXCC Rule 4 :

4 ). Confirmation data for two-way communications must include the call signs of both stations, the entity name as shown in the DXCC List, mode, date, time and band. Except as permitted in Rule 1, cross-mode contacts are not permitted for DXCC credits. Confirmations not containing all required information may be rejected.

 これにより、結論は、コールサインがウクライナのものを使用している場合は 「 ウクライナ 」、同じくロシアのコールサインを使用していれば、「 ロシア 」 として扱われる。 さらに、どちらにも属さないコールサインを使用した場合 ( 筆者注 = 例えば、現在未使用の Z4,Z5,Z6 ( コソボ使用中 ) ,Z7 などのプリフィックスを使用したり、または 北キプロス の 1B1AB の様に規定外のコールサインを使用した場合 ) はどちらにもクレジットされない ( 無効 ) としている。 

 そこで、クリミアに在住する OM より、早くもこんな質問が Awards committee に寄せられた。
 「 ウクライナから独立したり、ロシアに組み込まれたりして、コールサインが変わった場合、DXCC は最初からやり直しになるのですか ? 」 ・・・ と。 ( 筆者注 = 現在のルールは、同じエンティティー内であれば場所を変えても、コールサインが変わっても DXCC の記録は引き継がれるとなっているので、上記の場合は微妙 )

 今後、情勢がどうなるのか不透明な地域であるが、政治上の決着を見るまでには相当の年月を必要とするに違いない。

 【 蛇足 】 DXCC Rule 4 によると、DXCC にクレジットされる QSL の条件は、両局のコールサインが含まれて、かつ、DXCC リストに示されたエンティティ名 ( クリミアはリストに存在しない )、モード、日付、時刻、バンド、これら全ての必要な情報を含まない場合は、拒否する事が出来るとあります。 クロス・モード QSO は認められていません。 昔あったシグナル・レポートは疾うの昔に必須では無くなっている。

 【 蛇足の蛇足 】 最近はコンテストでも、固定化された ( 599 や 59 など ) シグナル・レポートには意味がないとして廃止しているコンテストもある。


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