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■ 博多中洲物語 ( 怖い話も , 楽しい話も , 全て昔話 )

2020-10-11 00:00:00 | ノンジャンル




 最近は最早、ハムのブログではありませんね。 こうなった時は、ブログを止める時だ、と以前書いた記憶があります。 もうすぐカムバックしますから、今少しご辛抱をお願いします。




 ” 中洲 ” を歩いていると酔っ払いの男性がホステス風の女に、「 こら ! 酔っ払い 」 と、からかわれています。
 すると、その酔っ払いは間髪を入れず 「 酔っ払いは明日直るが、ブスは一生直らないんだよ、残念! 」 と ・・・。
 切り返しが上手すぎる。
 でもね、この場合、連れに男がいない事を確かめてから言いましょうね。




 交差点近くで喧嘩をしているのを目撃した。
 相手に追いかけられない様に、信号が赤になる寸前でタイミングを計り横断歩道を走って逃げると言うテクニックを知った。
 喧嘩の相手は対岸に残される訳です。




 喧嘩っ早い友人がいると、何かと面倒に巻き込まれる事がある。
 ある店で喧嘩を始めたので、彼が手を出さない様に、後ろから羽交い絞めにして、彼を止めたが、彼が一方的に殴られる結果となった。 「 羽交い絞めするなら相手にしろ 」 と彼は怒っていた。 ごもっとも。




 飲み仲間 5 人で ” 中洲 ” のメインストリートを歩いていたら、二人組の男が正面から歩いて来て、小さい方の男が友人にワザとブツかって来た。
 彼らはどういう人選をしたのか ? 一番お金を持っている様にみえたのか ( 独特の嗅覚を持っているのか )、寄りによって一番喧嘩っ早い友人にぶつかって来たのです。 私でも勝てると思うぐらい小男だったのですから、彼はすぐに難癖を付けました。
 すると、何処に隠れていたのか 8 人ぐらいのガタイの大きい男たちが現れて、いつの間にか、取り囲まれてしまったのです。
 向こうの思う壺でした。 


 難癖を付けた彼は胸ぐらを掴まれて、二人掛かりで壁に押し付けられています。 ワイワイ騒いでいると見物人も多くなります。 ものの 5 分ぐらいで 8 人は、示し合わせた様に一斉に姿を消しました。
 殴られる事もなくて助かった!。 ほっとして歩いていると、喧嘩っ早い彼が 「 あっ! 」 と声をあげました。 財布を抜かれていたのです。 彼は ” 中洲 ” で飲む時は常に 10 万円を持って出るんだそうです( バブルでしたからね~、皆もそのくらい持っていたと思いますよ )。


 ” 中洲 ” の交番に駆け込むと 「 あ~やられたね 」 「 10万円 ? 彼らはもう中洲にはいないね 」 「 取りあえず写真を見てくれないか 」 と約 200人分の顔写真を交番で見せられたが、その中に犯人はいなかった。
 最近 ( 数十年前の話 )、九州の盛り場で同じような事件が起きていると言っていた。 中国人のグループらしい。




 中洲ではないが、” 警固 ” にあるビルの地下の ライブパブ で、金曜日と土曜日にバンドをしていました。
 ベンチャーズ、ビートルズ、グループサウンズなどのオールデイズがレパートリーです。

 女性連れの中年のお客さんが懐かしく聞いています。
 話をしていると彼は昔ギターを弾いていたとか、すると店の女の子が 「 一緒に演奏してくださいよ~ 聞きたいわ~ 」 と言うと、連れの女性が 「 この人、訳あってギターは止めたのよ 」 と言ったのです。
  「 そんな事言わずにどうぞ~ 」 としつこく勧めるのですが、男性は固辞するだけです。

 女の子は気が付いていなかったのですが、男性の左手の小指がありませんでした。
 あまりしつこく言って気分を害し、怒り出したらどうしようと思って、私は女の子を奥に呼んで耳打ちしました。  
  「 もういいから ・・・ 」。
 男性客は帰り際に私にウインクして帰って行きました。
 助かった!。




 友人の音楽大好き (K) ちゃんが、ある日突然 「 バンドをやりたい 」 と言い出しました。
 彼は楽器が出来ないので、ボーカルにして、メンバーを集め練習を始めます。
 音楽評論家並みに音楽に詳しい彼の選曲は、なかなか自慢できる渋いものでした。
 あっと言う間に、一年が経ちました。
 手始めにと選んだ 「 スタンバイミー 」 の歌詞も覚えられず、歌も上手くならず、未だに人前で演奏する事もなくです (笑)。 最大の誤算は、音楽に詳しいからって歌が上手い訳じゃなかった。

 以降はバンド練習と言うより飲み会が楽しみの中心になりました。
 貸しスタジオでポケットウィスキーを忍ばせ練習中に飲酒していたら、スタジオの人にバレて不覚にも出禁になりました。

 或る日 ” 西中洲 ” で有名な、生バンドで歌わせてくれる店、ライブパブ ” キャンディー ( 数年前に閉店 ) ” で、黒人のお客さんが 「 スタンバイミー 」 を歌うと言うのです。
 (K) ちゃん、よ~く聞いとけヨ。 お客さん全員が期待を持ってざわついています。
 歌い始めたら、全員がずっこける程の音痴でした。 コントか!。

 そこで、すかさず (K) ちゃんが言いました 「 俺の方が勝ったよね 」 ・・・ バンドの全員が首を横に振りました。
 それでもバンド続けたのは友情です。




締め 】 全部、私の体験談です。 しかし、中洲は怖い場所ではありません。
 私は、帰福した 35 才くらいから 20 年間、週4 で飲んでいました。
 仲間も沢山いましたしね。
 その間、上記の怖い話の数より数百倍の楽しい事がありました。
 中洲を卒業して数十年、思い出してもニンマリです。


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