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東日本大震災の非常通信・他

2020-10-25 20:42:00 | 読書
 現在読書中の文庫本は下の写真のものです。

 

 この本は、東日本大震災時に原発で何が起きていたのか ・・・ 主人公は壊滅寸前のこの企業 ( 電力会社 ) を買収しようとする、ノンフィクション風のフィクション ( 金融サスペンス ) です。 半フィクションとでも言いますか ⁉ (笑)。

 丁度半分 ( 上巻 ) を読み終えました。 その記述の中で、鮮明に思い出した事があります。 私は震災直後から 7030kHz の非常通信をワッチしていました。 2011年 3月 12日午後 3時 36分、一号機の建屋内に充満した水素が爆発し ( 水蒸気爆発 )、建屋を吹っ飛ばしたのです。 正にリアルタイムで 「 只今、原発の方から大きな爆発音が聞こえました 詳細は不明です 」 の第一報を 7030kHz で聞いたのです。 すっかり忘れていましたが、本を読んでいて、この事を思い出しました。 東日本大震災が起きてから来年の 3月で 10年です。

 上巻を読み終えたタイミングで孫娘が、下の写真の文庫本を持ってきました。 ノーベル化学賞が決まった 吉野彰 さんが化学への興味を抱く原点として、小学校の先生の勧めで読んだ 「 ロウソクの科学 」 を挙げました。 それが話題になり緊急重版 ( 角川書店で 9月に 2万部 ) されているそうです。 しかし、持ってきた孫娘はチンプンカンプンだったらしく、完読していません。 「 お爺ちゃん読んでみて 」 と言う訳です。 さっそく読み始めましたが、小学生には ( 孫娘は 4年生 ) 文体が古く、難解な言葉も多く、かなり無理と思われる内容です。 大人でもこれに興味を示す人は極一部の人ではないだろうかと思われます。 ノーベル化学賞の吉野彰さんだったからこそ理解できたとしか思えません。 幼少の頃から私とは脳みその出来が違っていたのでしょう。

 著者はファラデーの法則で我々にお馴染みのファラデーです。

 私は小学 6年生の時、誰かに勧められて、パール・バックの 「 大地 」 を読みました ( 中国の話です )。 長編で、しかも内容が難しく完読したものの、一体どんな話だったかさっぱり分かりませんでした。 その事がず~っと気になっていたので、大人になって、もう一度読んでみました。 やっと、こう言う事だったのねと、理解出来ました。 小学 6年生が、こんな難しい話を訳の分からないまま、よく最後まで読んだと我ながら感心します ( しかし、今となって考えると最後まで読む必要はなかったと思います )。 この事が発端で、つい最近まで読書嫌いだったのかも知れない。



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