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■ 犬も歩けば棒に当たる

2024-01-24 23:57:18 | ノンジャンル
 「 犬も歩けば棒に当たる 」 の ( 原義 ) は災難に会うと言うのが通例ですが、二番目の意味 ( 俗用 ) として幸運に巡り合うとの解釈もあります。 今回は ( 俗用 ) としての話です。

 ネットをさまよっていると、思いがけない物に出会う事があります。 以下に記したリンク先は、ビートルズが 1962年 8月に Decca Record の Audition  を受けた時の録音テープからカットしたデビュー前の貴重音源です。 才能の片鱗は感じ取れるが、かなり粗削りで仕上がってないですね。 だからこそ、この音源が貴重なのです。 更に古い Silver Beatles ( Paul McCartney  ,  John Lennon  ,  George Harrison  ,  Stuart Sutcliffe ) 時代の音源も沢山見つかりました。 インターネットで世界が変わってしまいましたね。

 本国のデビューは 1962年 10月 5日 「 Love Me Do 」 ですが、日本では 1964年 2月 5日 「 I Want To Hold Your Hand  /  This Boy 」 が最初に発売されたビートルズのレコードとなっています。 なんと、一年四か月の遅れです。 本国を制覇してアメリカに上陸し 「 エド・サリバン・ショー 」 に出演して全米が狂喜乱舞していた頃まで私達はビートルズの存在を知らなかった訳です。




 この音源の注目はまだドラムが Ringo Starr ではなく Pete Best ( 1962 年の 8 月のみ在籍 ) であると言う事と、オリジナルよりカバーが多い事です ( 15 曲中オリジナルが 3曲 )。 もっとも我々が知っている日本で発売された初期の LP レコードもオリジナルよりカバーが多かったですよね。 ですが当時はオリジナルだと思い込んでいた楽曲も沢山ありました。 例えば ( 私が思い込んでいた ) Money ,  Dizzy Miss Lizzy  ,  Kansas City  ,  Long Tall Sally  ,  Mr. Moonlight  ,  Please Mister Postman  ,  Rock and Roll Music  ,  Roll Over Beethoven  ,  Twist and Shout  ,  You Really Got a Hold On Me などはオリジナルではありませんでした。 しかし、自分達の楽曲として仕上がっていたのでしょう。 違和感なしです。

 この音源にある 3 曲目の Till There Was You もオリジナルだと思っていました。 なんと、カバーだったのですね。 実にビートルズらしいメロディーのバラードなのですがね。 ビートルズ、全 213 曲の内 188 曲がオリジナルだったと記憶しています。

 私は、And I Love Her  ,  Ask Me Why  ,  Here There and Everywhere  ,  If I Fell  ,  Do You Want To Know A Secret  ,  Michelle  ,  Girl   ,  This Boy などのバラードも好きです。 特に This Boy のハーモニーは特徴的で大好きです。 3 声が入り乱れていて洒落た JAZZ 風のハーモニーで素晴らしい。 ですが、主旋律が分かり難いです (笑)。 ライブを見ていると、どうやら、基本 John Lennon がリードを取っていると思われますけどね。 If I Fell も同様にどちらがメロか分からないところがあります。 つまり、ビートルズの特徴のひとつだと思います。

 ちょっとだけ脱線します。 逸話です。 「 カナダからの手紙 」 ( 作曲:平尾昌晃 ) サビのハモリの部分で、どちらが主旋律か分かり難いところがあります。 ある人が 「 平尾先生、サビのあそこの部分はどちらがメロですか ? 」 すると、先生曰く 「 ん ? あそこはね、ベースがメロなんだ 」 なんて言って、おちょくりながら去って行きましたよ。 やられちゃいましたね (笑)。 脱線終了。

 最近 ( 2023年 11月 2日に配信された ) も話題になった、新曲 「 Now and Then  」 ( 1970年代に John Lennon が作成したデモテープ ( カセットテープ ) から、最新技術を用いて John の歌声を抽出して新たに作り上げたもの ) が 54 年ぶりに全英 1 位となっています。 ビートルズと言うブランドが 62 年経った今でも色褪せてないと言う事です。

 デビュー前の音源から最新の ( 最後の ) 映像まで、いまだに話題に事欠かないと言うのはさすが、我らがビートルズですね。
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