バラライカの生演奏を聴くのは、とてもとても久しぶり。
ご縁あって、この度初めての 北川翔氏率いる「北川記念ロシア民族楽器オーケストラ」特別公演へ。
バラライカの音色、だいすき。
なんでなんだろうなあ。「すき」に理由はないもんねえ~。
きっかけは、二十歳の頃に観た「ドクトルジバゴ」なんだけれどね。
映画「ドクトルジバゴ」でバラライカを知ってから、
どうしても弾いてみたくてバラライカを探し求め、
23歳位から数年、故北川つとむ先生の教室でバラライカを教えてもらった。
(結婚・転居を機に教室を離れてしまったけれど。。。)
北川翔氏は、三代続くロシア音楽一家、北川先生のご子息。
今やロシアのコンクールで優勝する腕前をお持ちの、日本を代表するバラライカ奏者。
当時、確かまだ小学校低学年だった北川翔さんと先生の親子共演の舞台を
微笑ましく眺めたのはついこの前のことのようなのに
気がつけば、あれからしっかり約四半世紀の時間が経ったのね・・・。
「バラライカと言えば、「月は輝く」だと思うんですよ」とおっしゃって
ソロで「月は輝く」を弾く姿が、先生にまるで生き写しで、とても驚いた。
確かに経ったはずのこの四半世紀が一瞬にしてくるっとひっくり返ったみたいで
なんともフシギな空気にひとりタイムスリップ・モードに。
そうか。目の前の息子さん、わたしの記憶の中の先生とほぼ同年代なんだなあ。
道理で重なるわけだ。
先生の前で緊張しつつ「月は輝く」のパートを
一所懸命練習していたあの頃の自分のマボロシが目の前に現れそう。。。
いやいや、そんなわけはなく、あれから確かに積もったこの20数年。。。
いつかまた教えてもらいたいな・・・と思っていた先生は
残念なことに若くして亡くなられてしまったし、
演奏会を楽しみに聴きに来てくれたわたしの母ももうこの世にいない。
あの頃は一人暮らしのオンナノコだったけれど、
今はニンゲンを3人この世に送り出したオカアチャンだしね!
しっかり積もった20数年を目の前にずっしりと感じつつ、
バラライカ、ドムラ、グースリ・・・ロシア民族楽器の哀愁のうつくしい音色に
こころをフレッシュにリニューアル!してもらえたような演奏会でありました。
またぜひ聴きにいきたいなあ♪ ←バラライカは三角の弦楽器・弦は三本です♪