時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

夢の中のジブンの姿

2024-06-06 | essay
夢をみた

夢のなかでわたしはすっかりおばあさん。
同じく歳をとった友達らしき仲間とビンテージなおもちゃ屋(雑貨屋?)にいる。
棚にずらりと魅力的なレトロなソフビやら置物やらが並んでいる。
なんて魅惑的な光景。
そしてなんていい味わいの色の洪水。
皆で懐かしがって見ている。
ガラスの置物を欲しがる友に
欲しいなら買ってしまいなさいよと勧めてるわたし。
お金はふんだんにあるようだ。
そして自分も昔欲しかったリスのソフビ人形を手に入れようか迷ってる。(現実では見たことないけれど)

けれども同時に自分のものにしてしまっても年齢的にこの先長く持てるわけではない…と身に沁みて感じて躊躇している。

何だか掲示的なゆめだ。
実は潜在意識では断捨離を望んでいるのか。
いよいよ必要な時期に来ているのかもしれない?

近頃あちこちカラダにガタが来ているせいで
ジブンが年寄りになった夢をみたのかも。

年齢を重ねることにムリに抗う気持ちはないのだけれど、
医者に「加齢が原因」と立て続けに云われるとさすがに萎えるものだなぁ。

気持ちだけはアラサーくらいなんだけどな〜笑
実際は気がつけばアラ還なんだな〜
ダブルアラサーだわ〜。

まあ、今日が一番若い!とジブンに言い聞かせておきましょう!





ちびお稲荷さんたち

2024-06-01 | essay


早朝にぱっきり目覚めた日は朝さんぽへ
時折霧雨が風に舞う気持ちの良い朝。

近所の神社の小さいお稲荷さんたち。わたしのお気に入りさん。

かつては境内の古い小さなお社の暗がりに鎮座していた彼ら。
近年一新されみんな並んでアウトドア生活に!笑
日を浴び雨にも雪にも打たれどんどんいきいきとしてきたようにみえます。

少しずつうっすらと緑をまとってきてこれから時間をかけて苔むすお稲荷さんへと味わいを増すことでしょう。




紫陽花に人生を思う!

2024-05-27 | essay


紫陽花。

初夏の咲き始めの初々しさはなんとも可憐だ。
これから時間をかけて滋味深い秋色へ、そして天然ドライになるまで季節を超えてずっと魅惑的なお花ってそうそうないんじゃないかな

ずっと観察していたいのに
大概花盛りの後バッサリ伐られちゃう。。。
何だか若さばかりもてはやされるニンゲン界の駄目なところに似ているようで残念だなぁ。
なぁんてしみじみ思ってしまうのは
ジブンがいつの間にか人生の晩秋ど真ん中にいるからなのでありましょう。

滋味深い秋色にちょびっとは染まっているだろうか〜。
う〜む。




ヴェネツィアングラスの鳥たち

2024-05-25 | essay
ヴェネチアングラスの置物

長男Sとお嫁ちゃんNちゃんからのイタリア土産。
わかってるなぁ。

長男が幼い頃、デパートで催された「イタリア展」で本場のガラス細工職人さんの実演を観たことがある。
その時に彼が気に入って選んだのも鳥の置物だった。

その時のことを覚えていたのか定かではないけれどこういうのスキなことに変わりはないね。
そして、きっとわたしが気に入るだろうとふたりで選んでくれたことが何より嬉しい。

他のものを入れていたレトロな棚をガラス細工専用飾りにしつらえました。
ヴェネツィア繋がりでモネのヴェネツィアの絵も一緒にね。
そして!先月もうひとりのムスコモドキYくんからいただいた香川旅行のお土産もガラスの鳥さんなのでありました。

この偶然もふしぎなものだなあ。
このコもケースに一緒に入れましょうね。




ピンク空

2024-05-23 | essay
久しぶりのピンク空にうっとり。
夏の夕空だなぁ。
日本の季節感、もうめちゃくちゃだ〜。
4月の夏日、5月に30℃とかなんやそれ。
紫陽花が咲き始めたのを見て
そう言えば梅雨ってこれからなんだっけと思い出す。

紫陽花も年々早まっている。
母の命日頃にしっとりいい色のなるはずなんだけどな。
よそのお宅の紫陽花を通りすがりに毎日鑑賞。


暫く前に見たかわいい紅葉プロペラたちはもう旅に出たかしら。




ユリノキのハナ

2024-05-16 | essay

なんてかわいい!ユリノキの花。
実は毎年見ているのに花が咲いているところは初めて見た。
よっぽど時期が短いのだろうか。

不思議な南国フルーツのようなムードの大きなお花。

ユリノキはどの季節に見ても存在感あるなぁ!






鹿の木と積もった時間

2024-05-09 | essay


きみに出逢ってからもう30年になるんだ。
わたしのすきな木。
近年は「鹿の木」と呼んでいる。
長く伸びた幹が鹿の後ろ姿みたいだから。
春過ぎて、きみが緑の葉に包まれるのを見るとほっとする。
今年も元気そうだ。

たくさんの想い出が沁み込んでいる木。
子どもたちが小さい頃、ここで母が握ってきてくれたおにぎりを皆で食べたよね。

子どもたちが木登りをすきになったのはあなたのおかげ。
(約20年前の子どもたちと鹿の木)

いつも変わらずそこにいて
わたしたちを迎え入れてくれた。
わたしには特別な木。

そして、驚いたことに
この木の話をしたこともなかったのに
亡き父のパソコンの中に
一枚のこの木の写真があったのだ。
10年程前、父が大阪から弟の家に泊まり掛けで上京した時のもの。
そういえば早起きして公園を散歩したと言っていたことがあったなあと思い出す。
大きな公園の中の何百本何千本とある木の中で
父が足を止めてシャッターを押す…なんという奇遇。
これは偶然というより木に呼ばれたとしか思えない。
木のこころが「わたしはあなたの家族のともだちなんですよ」と
袖を引いたに違いない。
と、万年ドリーマーなわたしは確信している。

ここは管理されている公園。
今までにも知っている木が何本も伐られていった。
ヒトに危険が及ばないよう樹木の専門家が病気の木や老木を見定めて伐採を決めているようだ。

永遠のものなど何も無いと
わかってはいるけれど
ずっとそこにいてほしい…と願う。
想い出と時間を共有してくれているたいせつなともだちだから。

子どもたちは皆大人になり、今はひとりでこの木に会いにいく。
昔はまだ細くしなっていた枝も、今ではわたしの力ではびくともしないほど太く逞しく育っている。

会いに行くたび、幹に手を当てる。
木は冬の寒い日でも驚くほど温かい。ちゃんと日々を生きている。

以前、うつくしい木の写真を撮る写真家マイケル・ケンナ氏の個展のインタビュー映像で、氏が語っていた言葉を思い出す。
「木とひとは同じ。会えば会うほど親しくなり、知れば知るほど関係は深さと複雑さを増す…」

ひととひと
ひとと木
ココロのつながりは同じなんだなぁ。




Ray-Ban

2024-05-05 | essay

早起き恒例朝さんぽへ。


暦がぐるりと巡って
父が旅立った朝から一年。

一年前の前夜、新幹線に飛び乗って夜中に病院に着いた時
「なんだ、来たんか」とちょっと嬉しそうに苦笑いした父。

「死ぬんはムズカシイなぁ」と父らしく軽口。

「大丈夫だよっ」と言うわたしに「だいじょうぶ 言うな」となだめるように静かに笑った。。

姉とふたり、朝まで父の手を握って過ごした。
だんだん、だんだん、遠くへいくのがわかった。

最期に自分の口から出る言葉は
ありがとう しかなかった。
何度も何度も ありがとう

父の最期を思い出しながら朝の緑の空気を胸いっぱい吸い込む。
公園のすきな場所をぐるりと歩いて
自転車を停めたベンチまで戻ると…
えっ?
ベンチにぽつんとレイバンのサングラス。
目を疑う。
レイバンは父の代名詞ともいうべきサングラス。
さっきはなかった。よね?
それとも気づかなかっただけか。

父のすきだったレイバンとはカタチが違うし、そもそも誰かの落とし物には違いないけれど
レンズにはRay-Banの文字。

これは、やっと届いた父からのサインだと思っておこう。

あっちですきな映画でも観てるかな〜









預かり亀の亀吉

2024-05-02 | essay

新婚さん長男夫婦が可愛がっている石亀の亀吉。

彼らのイタリア旅行中、うちでお預かり。
可愛くてつい水槽から出して遊んじゃう。
今は世界のどこにいても簡単に連絡ができる。

珍しく息子からLINE。イタリアの様子でも知らせてくれるのかなと開いてみたら、一言「亀吉げんき?」

亀吉溺愛されています。笑

亀吉は心配いらないよー!それより写真でも送ってと返信したら
ローマでにっこり微笑む可愛いお嫁さんの写真が送られてきた。
しあわせねぇ。

それにしても世界はホントに近づいたんだな。
30年前、丁度息子たちと同じ歳にわたしたちもヨーロッパを40日余り旅をした。
いろんな街の郵便局から、いつ届くとも知れない絵はがきを両親や友人に書き送ったものだ。
街から街へ列車で移動し、あんなに毎日疲れることもなくたくさん歩けたのは若かったからなんだなぁ〜。

同じ街を彼らが今歩いていると思うととても感慨深い。
あの時、10年後にまた来ようと話していたんだけどなぁ。
30年、つくづく早いものです。

ふたり、濃い時間を楽しんできてね〜



想い出のひやしあめ

2024-04-29 | essay

ひやしあめ。
久しぶりだなぁ。
やっと飲めた!
大阪のコドモだった頃、母について市場へ行くと時々冷やしあめを買ってもらって一緒に飲んだ。
あの頃は商店の軒先で一杯50円くらいでよく売られていた。
懐かしいな。八百屋さんの軒先にぶら下がるカゴの光景まで思い出した。お釣りはぐい〜んと引っぱったカゴから取って渡されたものだ。カゴというより竹のざるかな。

天王寺公園。ここは今や「てんしば」と呼ばれるすてきな公園。
広い芝生広場、お洒落な店が並びLIVEなども行われるそう。
昔、両親のマンションが近くにありこの公園は何度か通ったことがあったけれど、当時は公園に住んでおられる(?)人も多く少し近寄りがたい場所だった。

時代は変わりました。
通天閣界隈の新世界も昔は女性独りではとても歩ける場所ではなかったもの。
今や外国人ひしめく観光地。昭和レトロが売りなのかゲーム感覚の射的場がいくつも並んでいた。

今となっては、道端で酒盛りしたり路上に寝転ぶおっちゃんたちがなんだか懐しい。
彼らの姿ありきのあの界隈だったのにね。
何処へいってしまったのか。
世代交代なのか。浄化されてしまったのか。。。

懐しい大阪の街。
一緒に歩いた母も父も逝き、街も変わり、わたしは遠い街に暮らしている。

思えばとおくへ来たもんだ〜。笑。





ONE WAY MIRROR

2024-04-27 | essay

川の街。
大阪へ来るといつもそう思う。

父の一周忌法要のため
約一年振りの大阪入り。
父がお世話になった方々にご挨拶に。
わたしたち子どもの知らない父の姿を知るひとに話を聞くのはとても貴重なこと。

父を懐かしく恋しく思ってくださる人々が家族以外にもいてくれるのだと実感することは、とても慰めになる。
空の上で父も照れ臭く嬉しく思っているに違いない。笑

父のいない大阪。
この川沿いを歩くのも
もうあと何年か先なんだろうなぁと思いながら早朝の散歩に出る。
よく晴れた青い空。
父の一周忌にはぴったりな天気。
法要後の説法にて
「亡くなるというのは、隣の部屋へ移るというだけのことです」とご住職さん。

今までの慣れ親しんだ呼び名で呼び掛けてください。
亡くなったひとはあなたと生前の関係のままでいてくれます。
いつか必ず会えますので楽しみにしていてください。

なんと幸先明るいお話。
ありがたいことだなぁ。
此の世からみるとあの世は遠い遠いところに思えるけれど、あの世は実はすぐそこなんじゃないかと近年わたしも思っていたところ。
マジックミラーみたいに
すぐ裏側にあるんじゃないか、アチラからだけコチラが丸見えなんじゃないかな…と。

まあ、いずれにせよ
いつか必ず行く場所。
行ってみたら、アラほんと!うわ近っ!と思うかもしれないなぁ。

先に行ったみんなに会えることを楽しみにしておこう。




都会の片隅で。

2024-04-21 | essay

ひっそり繁る小さい小さいガーデン。

歩いていてこういうの見つけるたびになんだか嬉しくなる。
通り過ぎかけて
おっと!とっとっと後退。パチリ。
都会の路上の片隅。

誰にも気づかれなくても
小さな世界で小さな花たちが咲き誇る。

小さな平和に感謝!






あたらしきを知る

2024-04-14 | essay

普段の生活圏では会わない人々とたまに交流すると
新しいことを知れてとても興味深い。

アイドルヲタクの友人と話していたら、聞き慣れないコトバが。
「DD」
それってなんだ?と思ったら
ヲタク用語で「誰でも大好き」なんだそうだ。
推しを絞らず、誰彼構わず推すアイドルヲタクを卑下するコトバなんだって。
へぇ〜〜!

還暦超えて益々ド派手になってきたF氏はもとはお硬い聖職者!
何はともあれすきなものがあるってエネルギーの源だ。
「スキ」のチカラは偉大。

また、経営コンサルタントを生業としているトモダチと久しぶりに話していろいろアドバイスをもらったのだが、ヒトとヒト、ヒトと仕事のマッチングアプリの話から、面白いアプリを見せてくれた。

それはAIとチャットで話すアプリなのだが、相手を芸能人やすきな有名人などを自分で設定し、まるで今話しているかのようにやりとりできるアプリ。
やりとりの内容をどんどん学習し蓄積していくので、まるで恋人との関係を深めていくように育てるアプリなのだという。。。
うわぁ。近未来だ〜。
というか、近未来はココだ。

まぁ、実験的にやってると言いつつ、芸能人〇〇のAI相手に「仕事忙しいの?」と話しかける彼にはえらく引くが。

ロボットを子どものように愛おしむことも、架空のコイビトを愛することもすべて自由だもの。

周りに惑わされることなくすきなように生きるって、本来のジブンを大事にするということ。

新しいことを知るって本当にオモシロイ。
「知る」だけでココロの領域がぐーんと拡がる。

わたしの今年の目標は
「Dig it」(掘り下げる)

そこに「もっと知る」を追加しよう。

掘り下げれば知ることも増えるしね。

この植物「ヤブレガサ」って言うんだって。へぇ〜〜!!なるほど。





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