ニューヨークへは行ったことがないのだけれど、
映画でよく観るアパートの外付けの非常階段って
なんだかすごくすきなんだなあ。とくに70年代以前の映画ね。
あの古い鉄骨感、無駄のないシンプルなデザイン、
重そうな引き出し式のハシゴとか。
ああいうアパートで一度暮らしてみたいものだ。
先日、ちょっと似ている光景を見つけてうれしくなった。
奥野ビルの裏側の非常階段。
昔の生活臭が残っているようでいいんだなあ。
昭和7年からここに建つこのビルが、本来のアパートメントだったころには、
ここは住人たちの舞台裏として交流の場になっていたりしたのかもしれないね。
きっとたくさんの物語があったことだろう。
叶うことなら、ここにすきなだけ座って
考え事をしたり、カフェオレを飲みながら本を読んだりしたいものだな。