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たいせつなもの。すきなこと。

「ゴムあたまポンたろう」

2010-09-05 | 本 のこと

    

おもしろい絵本みっけ。
長新太さんの絵本。「ゴムあたまポンたろう」1998年童心社発行。

文字通り、頭がゴムのポンたろうが、山にぶつかったり
鬼のツノにバットみたいに飛ばされたりしながら、
ぽーん、ぽーん、とあちらへこちらへと旅をしていく。

深い意味をみつけようとせずに、まっしろな気持ちで
ありのままを受け入れて読むべし。なんでゴム?とか考えちゃダメ。

ページが進むごとに、だんだんポンたろうに愛着が湧いてくる。
そして、最後のページで辿りつくのはゴムの木。
ゴムだけに、きっとお母さんなのね。

ゴムの木に「すこしおやすみなさい」といわれて
体をあずけてすやすやと眠りにつくポンたろう。
うっかり一緒になってホッとしちゃって、
思わずじわっときてしまった。
ゆっくりおやすみ、ポンたろう。

長新太さんの絵本はどれも色鮮やかで、
その独特な世界につい引き込まれてしまうんだなあ。

このポンたろう、絵本の世界のなかで
こうしている今もあちこちにぶつかっては、ぽーんと旅をしているに違いない

ちょっとココロがクタビレちゃったおとなのひとに。

    




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