おもしろい絵本みっけ。
長新太さんの絵本。「ゴムあたまポンたろう」1998年童心社発行。
文字通り、頭がゴムのポンたろうが、山にぶつかったり
鬼のツノにバットみたいに飛ばされたりしながら、
ぽーん、ぽーん、とあちらへこちらへと旅をしていく。
深い意味をみつけようとせずに、まっしろな気持ちで
ありのままを受け入れて読むべし。なんでゴム?とか考えちゃダメ。
ページが進むごとに、だんだんポンたろうに愛着が湧いてくる。
そして、最後のページで辿りつくのはゴムの木。
ゴムだけに、きっとお母さんなのね。
ゴムの木に「すこしおやすみなさい」といわれて
体をあずけてすやすやと眠りにつくポンたろう。
うっかり一緒になってホッとしちゃって、
思わずじわっときてしまった。
ゆっくりおやすみ、ポンたろう。
長新太さんの絵本はどれも色鮮やかで、
その独特な世界につい引き込まれてしまうんだなあ。
このポンたろう、絵本の世界のなかで
こうしている今もあちこちにぶつかっては、ぽーんと旅をしているに違いない
ちょっとココロがクタビレちゃったおとなのひとに。
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