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たいせつなもの。すきなこと。

Man Lay/マン・レイ展

2010-09-12 | 展覧会・アート のこと

   

国立新美術館、13日までの「マン・レイ展」
夏休み中はなかなか行かれず、
ラストチャンスって思っていた日にちょうど父が大阪から出てきたので、
思いがけず、父・姉と三人の父娘鑑賞会に。

父もアート好きだが、姉はアートよりスポーツ好きなタイプ、展覧会を観るのは
わたしが10年以上前に付き合わせた「ロートレック展」以来だという。

マン・レイは、その美しくてちょっと不思議な写真がとても魅力的。
ずっと以前にパリでたまたま「ダダ」関連の展覧会をのぞいた時に、
その何枚かの写真にこころ魅かれてしまった。
その後も、マグリットの絵を目当てに展覧会に行ったさきで、
マン・レイの撮ったポートレイトに出逢ったり。。。
何かとついでに(!?)目にしてきたのだけれど、
こんな大きな、マン・レイのみの展覧会は初めてのこと。

絵画や立体の作品などは初めて観たかも。
マン・レイは有名人のポートレイトも数々撮っていて、
友人だったらしいピカソやヘミングウェイなどの自然体な写真に、
時代を超えてこうしてお目にかかれるとは、なんとも不思議な気持ち。
ピカソの手のアップの写真もあり、ああこの手からあの絵画の数々が
生みだされたのだなあ・・・と暫し立ち止まってしまった。

お終いの方に展示されていた、マン・レイ本人の愛用の品々。
杖、ハット、ブリーフケースにお財布など。
いい具合にくたくたになった革のブリーフケースに
なんだかとてもマン・レイの人間味を感じた。

ひとは消えてなくなるけれど、たいせつにしていた品々は
そのひとを今も雄弁に物語ってくれる。


「無頓着、しかし無関心でなく」
-- Unconcerned But Not Indifferent --
このマン・レイ自身の言葉が墓碑銘に刻まれているという。


  




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