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たいせつなもの。すきなこと。

デイリークイーンと映画の日々

2023-08-19 | essay


家業の店番。店の外は溶けるような暑さで人影は疎らだ。

アイスクリームが食べたいなぁ。と思考が勝手に巡る。

昔、銀座にあったファーストフード店。
なんて名前だったかなあ。

しばらく考えていたら、
思い出した。

そうだ、デイリークイーン。

コーヒーゼリーにソフトクリームを乗せたやつ。
あれ、絶品だったなあ。

ぽよんとした形のソフトクリームにキャラメルソースのかかったのも美味しかったなあ。

昔々就職したばかりの頃、仕事帰りに学生時代のともだちと「銀座文化」に古い映画をよく観に行った。

いつもデイリークイーンで待ち合わせて映画の前に腹ごしらえしていた銀座店。

そういえば、デイリークイーンってもう見かけない?
と思って調べたら、日本から店舗は全て撤退していた。

そもそもアメリカのチェーン店だから海外では今も人気みたい。

銀座文化ではその頃、2週間周期で古き良きハリウッド映画などを上映していて、お陰様で往年の数々の名作映画をちゃんと映画館のスクリーンで観ることができた。

その銀座文化劇場も、もうかなり前にシネスイッチ銀座に統合されてリニューアルされた。

デイリークイーンに銀座文化。。。

いつの間にか昔を思い出して懐かしく思うようなお年頃になったということか。。。

そのころ新卒で就職した浜松町にあった会社を先日山手線の車窓から見たら、もうビルが取り壊されていた。

転職してからは行くこともなかったけれど、あのビルの窓から線路を見下ろしながら、会社と社会への闘志を燃やしていた若きジブンのキモチは今もまだ思い出せる。

エネルギーの塊を抱えて持て余す火の玉みたいなやつだったなぁ、わたし。

ここから眺めるととんでもなく青い若造だったし、正義を振りかざして闇雲に走るワタシは周りがちゃんと見えていなかったことがよく解る。

それでも、ニンゲン時にはジブンのココロに忠実に闘うことも必要だもの。

いくら青クサくても、見ぬふりをして長いものに巻かれるくらいなら声を上げる方を選ぶ。

今のわたしでも同じことをしそうだな。


あんなことこんなこと、いろんなことを積み重ねて今がある。

どこまで続く道なのかはわからないけれど、まだまだ人生道半ば。

行けるとこまでころころと転がっていきましょかー



先日久しぶりにみたきれいな夕焼け。


あ、冷凍庫の白くまアイスいただくとしましょう。













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