大震災から4日後、被災地を想い、一分間の黙祷に始まった長男の卒業式。
卒業生代表の挨拶のなかに、
「国」というコトバが出てきて、大人の涙を誘った。
この、想像もしていなかった日本の惨状に、
15歳の彼女は、国がひとつになって乗り切ろう、と語った。
こうして揃って卒業式が行えること、
こうして皆で泣いたり笑ったりできること。
15歳の彼らも、仮想ではないこの現実を、身をもって受け止めている。
「これから」 の彼らが「国」について思いを馳せ、
この国から消滅しかかっていた「愛国心」を胸に燈す時、
わたしたちの時代には無かった、なにか新しい大きな力がこの国に涌いてくるようで
とても、とても頼もしく思うのだった。
大人は今こそ姿勢を正して、子どもたちのために明るく道を照らそう。
自分も他人もたいせつにし、ひとを思いやり、譲り合う、助け合いのこころを、
わたしたちも先人たちから教えられてきたはずなのだから。