子どもたちを送り出すたび
一日に何度も
「いってらっしゃい!」
土曜の昼前。バイトへ出かけていく長男に
「いってらっしゃーい」と声を掛けたあと
ふと。
「あ~~~! いってらっしゃい、ってあの子にも言いたいなあ~~~」
と大声でつぶやく。
うちのもうひとりの男子、真ん中っ子16歳次男坊はお昼なのに夢の中。
彼には久しく「いってらっしゃい」と言う機会がない。
相変わらず自分のトンネルのなかで遭難してる。
わたしのデッカイぼやきを聞いて
「いつかそんな日がくるよー」と、夫が店の中からのんきに応える。
夫はわたしの上をゆく楽天家だ。
(というより、このモンダイをもう手離している・・・?)
ちょっとそのコトバに救われつつも・・・
ソレデイインカ?スクワレテルバアイ?
と、遠くで小さく警鐘を鳴らす別のわたしがいる。
どんなことにも、それぞれに「必要な時間」がある。
十二分にわかってはいるんだけれど。
ニュースが告げる、17万人を超える不登校児。
一絡げに17万人って言わないでほしいよね。
ひとりひとりがみんなちがう。
17万人いれば、17万通りのストーリーがあるのだから、
ひとりひとり最善の道も異なる。
といっても、本当のところ、このような状態の我が子に
親として何をすべきで、何をすべきでないか・・・
時間が経ってみないと正解がわからないことが
時に酷くもどかしい。
母として、彼の明るい明日への望みを持ち続ける強さが消えてしまわないように
自分にエネルギーを注ぐ。
いろんな方法で。
共倒れにならないように、自分がしっかり立っているパワーが必要だ。
親もそりゃあ苦しいけれど、
なんといっても、一番苦しんでいるのは本人なのだから。
いつの日か、彼にも
「いってらっしゃい!」と背中を見送る毎日が訪れると信じよう。
母にできることはいつだって
忍耐強く信じて待つことくらいなものだ。
もしも同じ想いのオカアサンがたまたま読んでいたら
ひとりじゃないよ~ って言いたいな。
小さなs.o.s.をキャッチするアンテナの感度だけは鈍らせずに
自分の時間をこそ、たいせつにしよう。
良くも悪くもどんなことも永遠には続かない。
一瞬一瞬をたいせつに。。。