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たいせつなもの。すきなこと。

記憶の中のギーガー・バー

2017-01-28 | 古い建物 のこと


昔の会社のOG会でいろんな懐かしい話をしていたら
「ほら、あれ、行ったよね?バブリーなバー、エイリアンのやつ!」

あ~~~行った行った、ギーガー・バー!

当時、白金に期間限定で突如現れた異様なバー。
あれは、バブルのハシリのころだったのかな。

全然バブリーじゃない弱小ビンボー出版社だったわたしたちも
誰かが言い出して、一度だけみんなで出かけた。

今みたいにケータイもない時代。(あ、例のでっかいのはブチョーが持ってた(笑)
写真も撮っていないのに、あの外観も内装もなんだかくっきりココロに焼き付いてる。
まるごとゴテゴテにあの「エイリアン」に出てくるブラックメタル系の異様なオブジェが貼りついていた。
あんなに建物丸ごとアーティスト色が出ているものってそうそうないよねえ。

短い期間だったとはいえ、よく建築許可が下りたものだなあ。
消防法とか大丈夫だったのかなあ??と今更ながらフシギだ。

あの頃、どこの街もなんだかとても賑やかで
街自体がイキモノみたいに蠢いていた。

渋谷の街の中に遊園地のアトラクションみたいなのが期間限定で出現したり
芝浦辺りの海の近くの倉庫には、現代アートのギャラリーが出現したり消えたりしていた。

アート好きな仲間と興味本位でいろんな場所に足を踏み入れたものだ。
マニアックな小さなバーや、フシギな場所にあるアンダーグラウンドなディスコ・・・
面白い店ができたと聞くと、仕事帰りにわいわい繰り出した。

今、遠い現在のここからあの頃を眺めてみると・・・
コワイものなしな時代だったんだなあと思う。
場違いでも、敷居が高くても、仲間が一緒なら平気だった。
若さってすごいなあ と今更思う。

自分の20代なんて、ついこの前のように思えちゃうけれど、
しっかり時間は廻り廻って
いよいよ「就活」の我が家の長男二十歳。

どうか居心地の良い「場所」と「ひと」にめぐり逢えますように。。。
自分らしい歩き方を見つけられるよう、親はこころで祈るのみ!

そして、若いうちにしかできない冒険も いっぱいしてほしいものだなあ。



 


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