時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

思いだし笑い

2009-08-10 | essay
思い出すたびに笑っちゃうこと。

学生の頃、マジックが得意な面白い友達がいて、
わたしが落ち込んでいた時に、
「ど~したのさ。俺もさあ、彼女のことが忘れたくても思い出せないんだよね」
・・・ぷっ!真面目な顔して言うから、吹きだしちゃって悩みもふっとんじゃった。
彼はいつもそんなことばっかり言って、みんなを笑わせていたっけ。
マジックもプロ並みだったけど、今も続けているかなあ?
彼の結婚パーティーは遠方な上に二人目の臨月だったので、残念ながら
欠席してしまったのだけれど、Mr.マリックが出席したとかしないとか???

今年こそ同窓会をしよう!
と友人と毎年言いながら、早くも今年も折り返しを
とっくに過ぎてしまった~~
人生の折り返しも~

Old friends

2009-08-09 | essay
高校時代の友達三人で近頃よく飲みにゆく。
よくといっても、2ヵ月に一度位なのだけれど、住む場所が遠かった時期や
仕事が忙しい時期、恋愛に忙しい時期(?)など、逢っていない時期も長かったから
こうして最近ちょこちょこ逢えることがウレシイ。
お互いそれぞれにいろんな火の粉をくぐり抜けて、楽しいこと哀しいこと、
辛いことも人並みに(以上に?)経験して成長してきた。
それでも逢えば気持ちは十代に戻って、他愛のないことに涙が出るほど
笑い転げたり、年齢を重ねたからこそできる話を語り合ったり。
気の張らない、素でいられる仲間ってたいせつ。
こうしていくつになっても笑い転げていたいなあ


FENの時代

2009-08-07 | MUSICのこと

中学生の時にモンキーズに出逢ったお蔭で、洋楽に急速に目覚め、
最新情報が聴きたくて高校時代、毎日FENを聴いていた。
YOKOTA AIR BASE に割と近い町に住んでいたからか、
FENの電波がばっちりよく入っていた。
住む町が変わってからは、ずっとFENから遠ざかっていたら、
何時の間にやら、いまはAFNと改名されていたのね。知らなかった!

FEN(Far East Network)、米軍極東放送。
高校生のころ、なんで極東放送と呼ぶのか不思議に思ったものだ。
日本製の世界地図でアメリカが太平洋を挟んですぐ東に載っているのを
見慣れていたせいで、アメリカから見たら日本は西なんじゃないのか??
と謎だった。でも、アメリカ製の世界地図上では、日本が東の果てに
ちっこく載っているのを見た時、なるほど納得。確かにFar Eastだわ。
でも、隅っこに載っている日本の図を初めて見た時は、
なんだかちょっと寂しい気持ちがしたなあ。

80年代初頭、FENで、最新のBillboardチャートを知りたくて、
毎週土曜の「American Top 40」という番組はかかさずチェックしていた。
DJのケーシー・ケイスンの(?)軽快なトークが楽しかったなあ。
当時、アメリカと日本ではヒットチャートにまだまだ大きなタイムラグが
あって、FENで一生懸命アーティスト名と曲名を聴きとって、
自分なりに頑張って先取り(?)していた。当時、日本での発売は2~3ヵ月は
後だったんじゃないかなあ。高校時代小さなレコード屋でアルバイトをしていて、
「店長、次はコレがきまっせ!」と、ナマイキにも予想屋みたいに、
洋楽シングルの仕入れに一役買っていた。
嗚呼、楽しき哉アナログ時代。。。

毎日聴くうちに、お気に入り番組もいくつかできたりして、
(WEEKENDERのリッチ・ダンサイゼンという人の朴訥な感じのしゃべりが
すきだったなあ
英語のヒアリングの勉強にも少しはなっていたんじゃないかなあ。

雑誌「FENガイド」で、アメリカで作成された番組は、レコードに
(もちろんアナログの)録音されて輸送され、FENでプレーヤーに
かけて放送していることを知った時はびっくり仰天。
ウルフマン・ジャック・ショーなどの有名番組はすべてレコードだったのだ~。

今の家ではあまりよく電波が入らないのだけれど、
たまには合わせてみようかな、懐かしの810、FEN。あ、AFNか!


みどりのちから

2009-08-06 | essay
緑はだいすき。
だけど、育てるのはどうも苦手。
昔からどんな鉢植えでも、なぜか駄目にしてしまう。

でも、幸い子どもたちは、鉢植え好きなおじいちゃんの影響で
植えて育てるのがすきなようだ。

果物を食べると、とりあえずタネを植えてみる彼ら。
ほとんどが、芽が出ず終わってしまうのだが、
長男が小学1年の時に持ち帰って植えた給食のびわの実のタネは、
芽を出しぐんぐん伸びて、今中二の本人の背丈と同じくらいになっている。
彼は、今年初めて自分できゅうりの苗を買ってきて育てている。
昨日初収穫のきゅうり1本!なんだかとってもあじわい深かったなあ。。。

数年前に次男が植えたぶどうのタネも、ひょろっと伸びてきていたのに、
風に折られて枯れかかってしまっている。彼の傷心が痛々しい。
ついこの前、「10年後くらいにはぶどう、食べさせてあげるからね!」
って言っていたばかりだったから。。。ありがとうね。
(十年後…って、君はハタチかあ!)

末っ子長女も負けじと、昨日スイカのタネを植えていた。
「ふたつタネ植えたから、スイカもふたつできるね!一個あげるね」とにっこり。
よしよし、ポジティブに育っておるな。
まだまだこのチビちゃん、癒してくれるわあ


THE MONKEES

2009-08-04 | MUSICのこと

ザ・モンキーズ
中学の時、稀有なリバイバルブームが起きた。
モンキーズは60年代に、アメリカ版ビートルズとして作り上げられた
アイドルグループ。作り上げられたと言っても、彼らの魅力は絶大で、
数々のヒット曲を今に残すスーパーバンドだ。
その高視聴率だったTV番組が、80年代に入って、テレビで再放送
されたことにより、中高生の間で一大ブレイクとなってしまったのだ~。
わたしも夢中になっていた女子のひとり
その時点で既に過去のアイドルなのだが…。わかっていながらも
四人の過去の姿にみな胸をときめかせた。ふしぎ。

リバイバルブームの始まり。
第一回目のフィルムコンサートが都内で開催され、
友達数人と出掛けていった。同じ年頃の女の子ばかり長蛇の列!
会場に入れない人々も出て、渦中にいながらもその異常な熱気は驚くほどだった。
その場に居合わせた人、みんながすぐトモダチになった。
(今頃みなさんアラフォーね)
新聞などでも、変わった社会現象として取り上げられていた。
そりゃあ不思議な現象だわ。
事実、当時でも全盛期から軽く15年は経っていたのだから、
とおの昔に解散した彼ら自身だって驚いたに違いない。

ファンのパワーは留まるところを知らず、
とっくに中年の域に達して、それぞれの人生を歩んでいた彼らを
来日させて、コンサートやファンの集いまで開催されることに!
あの頃のファンはみな毎朝「おはスタ」をかかさず観ていた。
当時の司会、志賀ちゃんが、モンキーズのメンバーに生電話をかけたことも!

ある日、メンバーのひとりデイビー・ジョーンズのコンサートのチケットを
ゲットするために、発売前夜から六本木の事務所前に女の子の長い列ができた。
けれど・・・唐突に「朝までは並んではいけない」と言われ、
夜の街に散らされた百数十人以上の女の子達。。。
遊びも知らない年頃のわたしたち。夜の六本木に行くあてなどもちろんなく、
マックやミスド、牛丼屋などなどを転々とするも、しばらくすると
追い出されるくりかえし。長い長~い夜だった。
挙句の果てに、路上にいる女の子たちはどんどん補導されて、
警察の護送バス数台にぞろぞろと乗せられてゆくはめに。。。
物影からそれを見ながら、捕まらずに朝まで頑張ろう!
と励ましあうわたしたちのグループは女子10名ほどのかたまり。
深夜3時頃以降は、散り散りに民家のガレージなどに身を潜めて
夜が明けるのを眠らずに待った。。。

今思えば、なんて無防備!わたしは15歳、まわりもせいぜい18歳位まで。
あんな、野良猫のような気分で逃げ回る夜は、そうそうないだろうなあ!
貴重な体験をしたなあって、今は思えるけれど、事務所の対応が大きな問題に
ならなかったのが不思議だ。(親が許可してくれたのもフシギ…)

チケットは手に入れたけれど、警察に連れて行かれた大勢の仲間を思うと
気持ちは沈んだ。実際、コンサートのことはよく覚えていない。
いまだに、デイビー・ジョーンズの名を聞くと、
雨まじりの15歳の長い夜を思い出す。
あの幻のリバイバルブーム。
その1~2年後には、皆、夢から醒めたようにブームは去った。

あれから、またさらに月日は流れたけれど、モンキーズの曲は今でもすき。
特にメンバーのひとり、マイク・ネスミスは素晴らしいミュージシャン。
解散後も、ソロアルバムをたくさん制作している。
彼の音楽は、今でもわたしのこころの精神安定剤。
ちょっとこころが弱った時には、彼のメロウな歌声が傷んだ部分を
修復してくれるのだ~(胃薬のCM!?)


タップダンス

2009-08-03 | essay
うちに一足のタップシューズがある。

目黒にあった小さな出版社に務めていた頃、
なんだかとってもタップダンスを習いたくなって
友達とふたりで、恵比寿にあったダンススタジオに入った。

ダンスなんて習ったこともなかったんだけれど、
例によって、突然起こる、自己開拓欲求(?)の暴走
自分もジーン・ケリーやアステアみたいにかっこよく
タップが踏んでみたくなったのだ~。
22、3歳、気ままなひとり暮らしを始めたころ。
レッスンは水曜午後9時から11時。仕事を終えてから、
友達と毎度恵比寿の「なかよし」という定食屋さんで夕食をとってから
線路沿いの古ぼけたビルの地下一階のダンススタジオへ。
まだ、ガーデンプレイスが出来る前だったから、もうあのビルは
ないのかもしれないなあ。

レッスンはかなり高度
わたしがなんとかひとつのステップをマスターする間に、
みなさん、ずんずん上達してめきめき上手くなる!
ダンスへの情熱や、上達への貪欲さが全然違う・・・!
なんでやろ???って不思議に思っていたら、それもそのはず、
話すようになってなぞが解けた。みなさんほとんどが劇団などで
プロを目指している女の子だった~~。
役柄でタップが必要だからって子もいた。そりゃあ真剣さも違うわなあ。
知らずに、興味と憧れだけで入会したOLはわたしたちふたりだけだったもよう。

そんな中、楽しんだり苦しんだり日進月歩だったけれど、
週に1度タップで汗を流すのは気持ちよかったなあ。
けれど・・・タップ特有のつま先立ちをするうちに
外反母趾が悪化。一年余りでリタイア

ダンスを習ったのは後にも先にもこの時期だけ。
まさに汗と涙の青春のイチページだ 
運動部に属したことのなかったわたしには、
人生の中でも貴重な、ちょっと異次元なイチページ



すきな作家 「宮本輝」 氏

2009-08-02 | 本 のこと

すきな作家をひとり挙げるとしたら、断然、宮本輝氏。

次から次へと、そして何度も読みたくなるのが、輝さんの作品の持つ魔力。
高校生の時に家にあった「避暑地の猫」を読んだのが最初。
当時、衝撃的だったなあ。(これは宮本輝氏の作品の中では異色といわれている)
その後、二十代後半のころ、「海辺の扉」を父から贈られ、
物語のすばらしさと本から滲みでるものに、いたく感銘を受け、
その後「泥の河」に遡って、どっぷりと輝さんワールドに傾倒してゆく。

どんな本でもそうだけれど、読み手の年齢や、こころの状態によって
伝わってくるものもずい分違ってくる。
特に輝さんの本は、年数を置いてまた読むと、全然違う部分が
スポットに照らされるように浮かび出て、こころにずしりと伝わってくる。
それだけたくさん「見えないけれどたいせつなこと」が詰まっているわけだなあ。
本を通して、そうした違う部分に気付く自分の変化を見つけるのもまた面白い。

どの作品もそれぞれにすばらしいけれど、わたしのベスト3を挙げるとしたら…
「草原の椅子」「錦繍」「彗星物語」かな~。
でも、短編では「星々の悲しみ」が一番。
流転の海シリーズも、すきだし。やはりベスト3なんて括れないな。
エッセイ集も結構すき。輝氏のものの考え方や、生き方には共感できるところが
たくさんあって、作品に滲み出る輝さんの生きる姿勢にも憬れる。
輝さんは伊丹市の住人。わたしも、生まれ落ちたのは同じ伊丹なものだから
勝手ながら親近感も湧いちゃう

ひとにとってたいせつなもの、失くしてはいけないもの。。。
たくさんの大事なことを、作品を通して宮本輝氏から学ばせていただいた。

このたびの新刊「骸骨ビルの庭」もなんだか、すごく深そう。
読むのがとても楽しみだ 


切手の魅力

2009-08-01 | essay
小学生の時、切手を集めるのが流行して、
わたしもいろんな切手を集めた。
女の子の間では、価値があるかないかではなくて、
描かれた図柄、色合いなど、好きか嫌いかのみが基準。
父が、会社からさまざまな国の使用済み切手を
持ち帰ってくれたおかげで、友達との切手交換は
たいへんな賑わいだった。

今もたいせつに持っている、わたしのスタンプ帳に触発されて、
しばらく前から息子たちも切手にハマってしまった。
とはいっても、今の時代、ポストにはDMばかり。。。
昔のように、記念切手を貼った手紙はそうそう来ない。

で、子どもの頃おばあちゃんに一度連れていってもらった、
目白にある「切手博物館」を思い出し、子どもたちを連れて行ってみた。
展示も、行くたび催しが変わっていて見ごたえがあるが、
館内にいくつかショップがあって、お小遣いで買える料金で、
さまざまな切手がうなるほどある!
ざるやカゴにた~くさん入っている中から、
それぞれが、黙々と一枚一枚すきな切手を探してゆく。
やさしい店主のおじさんが、「どんなの探してるの?」って
一緒に探してくださることもある。
それにしても、あの集中力・・・!
息子たちよ、勉学にもその力を活かしておくれ~

かくゆう私も、ざるを抱えて自分のすきな切手を夢中で探す。
今のわたしの好みは、かつてのチェコスロバキアの動植物やこどもの絵柄の切手。
東欧らしい色使いがなんともいいのだ~。
一枚30円とか50円ほど!ウレシイお買いものだワ。
長男は日本切手の動物・昆虫・魚類・船舶。
次男は国内外問わず、トラの切手。(寅年のせいか、なぜかトラ好き)
末娘は、かわいいネコ・犬の絵柄がお好み。

切手は、あんなに小さくても、一枚の芸術品。
じっくり観ると素敵な一枚の絵画のよう。
それに、あのそれぞれの国の消印。誰かが誰かのために綴った手紙に
貼られていたことに想いを馳せれば、一枚一枚に物語がみえてくる。
こうして手元にあることさえ、神秘的に思えてくるから不思議。

この夏休み中にまた行ってみようっと!

メッセージ♪

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