先日[ロトチェンコ展]を観に行った「東京都庭園美術館」は、
昭和8年に建てられた「旧朝香宮邸」をそのまま美術館として
公開しているもの。
ずっと前、初めて訪れた時は、
ちょうどアール・ヌーヴォーの滑らかな曲線に
憧れていた頃だったために、
このアール・デコのお邸は
何だかカチンコチンに直線的で無機質に思えたものだ。
次に「デ・キリコ展」を観にここを訪れたときは、
デ・キリコの絵と、迷子になりそうなこの館が絶妙にマッチしていて、
この建物がすきになった。
今回、改めて昭和初期の希少な建築物として眺めてみると、
そこここに細やかな芸術の匠が感じられ、ため息がでちゃう
内部は撮影禁止だったので、残念ながら写すことができなかったけれど、
繊細なドアノブや、ラジエーターカバー(っていうのかな)に
こころを奪われ、撮りたくてうずうずしてしまった!
庭園側から写したバルコニーと庭へ続くアプローチ。
吊り下げランプと空気孔もすてき。
その名の通り、庭園も素晴らしい!
お庭の散策だけでも気持ちいいね。
都会の真ん中にいることを忘れてしまいそう。
街の雑踏にくたびれたなら、ちょっと足を延ばして緑の中へ~
毎年近所の公園にある大きな桑の木から
おいしい恵みを頂戴している。
今年はちょっと遅いみたい。
小振りなうえに、熟しているのはまだ5割ってところかな。
7~8年前ごろかな。
たまたまその木の側にいる時に犬の散歩中のおばさんに
教えてもらって以来、桑の実摘みは我が家の年中行事。
雨が続く前にと、娘と摘みに行って来た。
枝が高いので、はしご持参で行きたいところなんだけれど、
そこまではちょっとネ
手の届く範囲の実だけ背伸びして摘みとる。
こうして毎年摘んでいるのだけれど、
他に摘んでいるひとと遭遇したことがない。
おいしいのになあ。
何の実が採れるの?と散歩中のおじさんに聞かれることはあるけれど。
今回の収穫&次男がともだちと摘んできたのを合わせたぶん。
これを煮ると、ジャムがやっとひと瓶出来上がり!
これをパウンドケーキに混ぜ込んで焼くとおいしいんだ~
梅雨前線はすぐそこ。もう一回摘みに行けるかな~?
東京都庭園美術館。
昔勤めていた会社のすぐ近くなのに、
ここに入ったのはほんの二度ほど。
今ここで面白そうな展覧会をやっているので
ともだちkさんと観に行った。
[ロトチェンコ+ステパーノワ ロシア構成主義のまなざし]
何やら難しそうな題名だけれど、
ロシア革命の時代、芸術を生産の現場と繋げ、
日常生活のなかに芸術を持ち込もうとした動向を
「構成主義」Constructivism というらしい。
その先駆けとなったのが、
このロトチェンコとステパーノワ夫婦なのだそうだ。
彼らは、絵画や写真のみならず、
建築、本の装丁、商品パッケージ、舞台美術、商業ポスター、
衣装や布地のデザインなどいろんな分野の仕事を手がけている。
なかでも、国営デパートの広告ポスターが面白くて見応えあり!
本の装丁のあの独特な色合いや、シンプルなデザインもすきだなあ。
あの「ドクトル・ジバゴ」の時代背景のなかに
生きていたひとたちなんだなあ。。。
不思議と今でもとっても斬新で新鮮!
港区白金台、「東京都庭園美術館」にて6月20日まで!
昨今、都会ではすずめが激減しているという寂しいニュースを聞いた。
すずめは一番身近な野生の小鳥。
子どもの頃から、ベランダにパン屑をまいては
よくすずめの姿を観察していたなあ。
子どもたちも野鳥がすきで、
毎日庭にパン屑や、うちのインコの餌の残りをまいている。
うちに来る野鳥は、ヒヨドリ、ムクドリ、ハクセキレイ、
キジバトの夫婦、そしてたくさんのすずめ。
こっそり観察していると、
この時期、親すずめが赤ちゃんすずめたちを連れて餌を食べにくる。
赤ちゃんといっても、最近はほぼ親と同じくらいに大きくなっているのに
まだ羽根を震わせ、ふくらすずめになって
「ちーちー」と鳴いて大きく口をあける。
甲斐甲斐しくこっちの子、そっちの子と
口に餌を入れてやる親すずめ。。。健気だなあ。
どんな生き物でも、赤ん坊は可愛いらしく創られているという。
そしてどんな生物も親は子育てに一生懸命だ。
そして、もう間もなく、かわいいあの子すずめたちも、
さっさと巣立っていくのよね。
それでいいのだ。
そういうふうにできているものなのだよね。
がんばれ、すべての子どもたち。
後ろを振り返らずにどこまでも羽ばたいて行くのだよ~。
子どもの頃から、歯医者さんにはお世話になりっぱなし。
それでも、どうしても、慣れることができない。
今でも、診療台に横になって目を閉じると
自分の体がちいさくちいさくなって、
子どもの自分に戻ってしまうような奇妙な感覚を覚える。
他のお医者さんになら、いろいろ疑問点を質問できるのに、
歯医者さんにだけは、しどろもどろ。
言いたいことの半分も言えない。
今の先生には、もうかれこれ十年近くお世話になっているのに、
自分でも可笑しいくらいカチコチに緊張してしまう。
完全にトラウマになっちゃってる。こわいねえ。
そういえば、小学校低学年のころかな。
診療台の横の医師の作業台の上で幽かに揺れていた
熱消毒用(?)のあの青白い炎…。
あれが本当に熱い火なのかどうか気になって気になって、
ついにこっそり触ってしまったことがあった。
果して、それはもちろん、すごく熱かった!
やけどした指が痛かったのだけれど、
そんなアホなことをした自分が恥ずかしくて
誰にも言えなかったっけ。。。
現在お世話になっている歯科では、
先生の好みなのか、いつでもゆ~るいJAZZが流れている。
それがわたしにはささやかなこころの支え。
歯科らしくないJAZZの調べが、
束の間診療台にいることを忘れさせてくれるのだ。
武道には、なぜか本能的にこころ魅かれる。
わたしは、日本人だというのに「道」のつくものの場に
身を置いたことがない。
武道でなくとも、茶道も華道も何にも!
武道に憧れて、息子ふたりには空手を習わせていたけれど、
娘には護身術にもなる合気道を習わせたいなあと思っていた。
この春から小学校の体育館で始まった合気道教室に
娘と娘のともだち母子たちと一緒に体験しに行ってみた。
これはこれは!素晴らしい
正座の仕方、礼の仕方などの立ち居振る舞いから、
相手の力を利用しての護身法、受け身などなどを
たいへん解りやすく、丁寧に指導して下さる。
普段の運動不足もちょっとは解消されるかも!?
ということで、わたしまで一緒に入会しちゃった。
背筋も、こころもしゃんとする武道。
ゆる~い自分にたまには気合を入れるって、気持ちいいものだなあ。
娘よりわたしの方がハマっちゃうかも~
なぜか、昔に覚えたともだちの誕生日は
ずっと記憶の回路にインプットされていて、
その日になると思い出す。
もう何十年も会っていない中学時代のともだちの
誕生日でも、日付を見ると
「あ、今日はあのこの誕生日だ。どうしているかなあ」って
想い出してしまう。
時々そういう日があるのだけれど。。。
「6月6日」と聞くと、どうしても想い出してしまうのが…!!
そう!あの「かわいいコックさん」
誰もが小さい頃、歌いながら描いたよね~。
♪6月6日に雨ザーザー降ってきて♪ の、あれ。
子どもながらに「かわいいかあ?」と秘かに疑問視していたあのコックさん!
この前、娘が学校の先生に教えてもらったって、描いていたっけ。
でも、微妙に歌詞が違うんだよねえ。
こういうのも、やっぱり地方によって違いがあるのかもしれないなあ。
今年の6月6日は雨ザーザーじゃなく、ピーカンでした
日暮里の革屋さんに行ったついでに、
気になる現代アートの作品をのぞいてきた。
駅を跨いで南口へ出ると、
瞬間移動したみたいに街の喧騒から
静かな緑のお寺の町へと景色が変わる。
谷中霊園の桜並木をずっと歩いて、
道が開けると、ほどなく昔ながらの銭湯が見えてくる。
200年の歴史を持つ銭湯をリノベーションして、
現在は「SCAI THE BATHHOUSE」という名の
ギャラリーになっている。
入口までは銭湯の面影そのままなのだけれど、
一歩入ると、現代的で無機質な空間が広がっている。
ここで今展示されているのは、
インド出身の現代アート作家、アニッシュ・カプーアというひとの作品。
煌めくでっかいミラーの作品が目を惹く。
わたし、大きいアートって結構すきなんだなあ。
それに現代アートって、勝手に解釈できるところがいい。
作ったひとの想いもあれど、観たひとそれぞれが
頭を捻ってあれこれ想ったり、ただすきだなって感じたり。
今なんとも思わなくても、後からふいに脳裏に浮かんだり、とかね。
いろんなアートからインスピレーションをもらいたいな。
ついでに昔の床屋さん(?) 褪せたみずいろがいいねえ。
いつも行く革問屋さんのセールが目当て!
目移りしながらも絞り込んで買ったものがコレ!
いろんな色の本革ハギレがお手頃価格で手に入るので
このお店だいすき!選びながらもウキウキしちゃう。
店員さんもとても親切丁寧。とっても感じが良~い
本革をお求めなら、日暮里の[And Leather]さんがオススメです!
日暮里といえば、有名な手芸材料店[TOMATO]。
ちょっと生地も見ようかなあと寄ろうと思ったら
なんだかいつもよりももっとすごい人混み。
この時期は、繊維街全体のセール期間だったのね。
人混みで並ぶのは苦手なのでスルー
あたらしいこの革で、さ~て何を作ろうかな~~
編集画面に、「ブログ開設から○○日」っていうカウントが
あることに少し前に気づいた!
長いような短いような365日。
いろんなこと綴り始めて丸一年経つんだ~。
こころに浮かぶままに、気まま~に綴ってきたわけなのだけれど、
思うことを文章にすることで、カオスのようだったわたしのこころの中を
かなり整理整頓できたように思う。
空に浮かぶ雲が毎日違うみたいに、
毎日があたらしい一日。
昨日、気づいたこと。
今日、想うこと。
明日、出逢うひと。
当たり前なことなんだけれど、同じ日は二度とないんだよね。
なんでもない日でも、辛い日でも、
人生でたった一度しかないこの日。
毎日が同じことの繰り返しに見えても
昨日を繰り返すことは二度とできないんだよ。
昔観た映画じゃないけれど、
「いまを生きる」ことが、
自分がこうして今ここにいるということに
感謝を表する唯一の方法なんじゃないかな、と思うんだなあ。
いろんなことに「ありがとう」って
言いたくなる自分って。。。
まあるくなったものだ!
涙もろくなったし~。
年を重ねるって、まんざらでもないものなんだね
気ままで一方的な拙いエッセイを、
時々読みにきてくださっているお方がいらっしゃるとしたら…!
また、綴ったもののひとつにでも共感してくださった方が
いらっしゃるとしたら…!
一年の節目として、ここにお礼を申し上げたいのです。
ほんとうにありがとうございました
miko
って、最終回みたい!?
明日は明日の風が吹く~~
今ちまたでは「速読」が大流行りだとか。
わたしは本を読むのがすこぶる遅い!
「速読」と聞くと、なんだか大嫌いな数学のテストを思い出す。
解けなくて焦ってばかりで、コツコツと響く
ひとのシャーペンの音がやけに気になるあのイヤな時間。
むずむずしてくるあの気持ち!!
子どもの頃から「読書」はだいすき。
読みかけの本がない、という状態は
わたしにはあまりに手持無沙汰で、
いつも何かの本のストーリーに
入ったり出たりの日常を送っている。
けれども、速く読むのはキライ。
物語の中の情景や心情をひとつも余さず拾い取りたいから。
速く読みながらも全部汲めるってひとがいるなら
それはスゴイことだと思う。天才だ!
でも、折角の物語を急いで読むのは勿体ない…、
って思ってしまうのは、ただの負け惜しみかな。
何かのテレビ番組で、速読を習得すると運動能力も向上するとかで、
少年野球のチームが練習の前に皆で速読をするシーンが流れていた。
(読んでいるというより、パラパラマンガを
見ているような仕草だったのだが・・・)
その訓練で、運動神経も研ぎ澄まされるのだという!
う~ん。
脳の活性化はたいせつだけれど。
物語は???
でも、ひとつ頷けるのは、
読むのが遅いわたし=運動神経ゼロという事実!
哀しいかな、確かに正論かもしれないなあ~
食わず嫌いはやめて、ちょっとスピードあげてみますかね!