早く起きる用事があって、三時半頃TVをつけたら 「昭和のSL」 って番組が流れていた。
他のチャンネルはほとんど終了していて、ストライプのカラーの並んでいるテレビ画面ってのも、久しぶりに観たなあ。
半分眠っているような頭でモノクロの蒸気機関車をぼんやり観ていたのだけれど、
ふと、「ひとの手で動かしてるんだ!」ということに気づいてしまった!あたりまえなんだけれどね。
今の電車は、コンピューター制御されていてほとんど自動運転のようだけれど、
昔の蒸気機関車では、運転士はひたすら一所懸命に運転しており、
傍では、技師(?)が人力で石炭をせっせとくべている。
なんだか、あんなに大きな機関車なのに、人間とものすごく一体感があって
生き物みたいに見えてきた。
今の電車って、電車に運転士が乗っているって感じがするけれど
昔の映像を観ていると、蒸気機関車の場合、運転士というより、馬車を上手に操る御者に近い感じ?
番組中、たまたまなのか山陰本線の映像が多く、図らずもすっかりこの番組に見入ってしまいました。
鳥取出身の両親、若かりし日の彼らはこういう汽車に揺られていたのだなあ・・・と思ってみていたら
意外なことに、昭和45年とかにも普通にSLが走っている映像もあって驚いた。
だって、41年生まれのわたしが幼稚園くらいの時にも山陰辺りでは普通に走っていたってこと?
知らなかったなあ。乗った記憶はないもの。
昔、奈良近郊の親類の家に行ったときに、走っているD51を見に行ったことがある。
あれは低学年の頃だったけれど、その頃にはもう、走っているSLは珍しいって感覚だった。
電車への大きな変換期っていつ頃だったのだろうなあ?
余部鉄橋の映像も懐かしかったなあ。昔ブルートレインで鳥取へ帰郷する時に、
母はいつも「もうすぐ余部鉄橋やよ」と教えてくれて、車窓から外を眺めたっけ・・・。
あの鉄橋は、しばらく前に大きな事故が起き、確かもう老朽化のために、別の橋が架けられたのだったよね。
なんだか、いろんな記憶を甦らされた夜明け前の「昭和のSL」でした。
その数時間後、起きてきた娘がつけた「機関車トーマス」の番組に
これまた、びっくり! トーマスがいつの間にかCGになってる!
これは、いやだよ。
長男が小さい頃に観ていた、あの鉄道模型人形劇風のジオラマ感や
ポンと置かれた無表情な木彫り(?)の人形がよかったのに~!!