時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

夜明け前の蒸気機関車

2012-01-10 | essay



早く起きる用事があって、三時半頃TVをつけたら 「昭和のSL」 って番組が流れていた。
他のチャンネルはほとんど終了していて、ストライプのカラーの並んでいるテレビ画面ってのも、久しぶりに観たなあ。

半分眠っているような頭でモノクロの蒸気機関車をぼんやり観ていたのだけれど、
ふと、「ひとの手で動かしてるんだ!」ということに気づいてしまった!あたりまえなんだけれどね。

今の電車は、コンピューター制御されていてほとんど自動運転のようだけれど、
昔の蒸気機関車では、運転士はひたすら一所懸命に運転しており、
傍では、技師(?)が人力で石炭をせっせとくべている。

なんだか、あんなに大きな機関車なのに、人間とものすごく一体感があって
生き物みたいに見えてきた。

今の電車って、電車に運転士が乗っているって感じがするけれど
昔の映像を観ていると、蒸気機関車の場合、運転士というより、馬車を上手に操る御者に近い感じ?

番組中、たまたまなのか山陰本線の映像が多く、図らずもすっかりこの番組に見入ってしまいました。
鳥取出身の両親、若かりし日の彼らはこういう汽車に揺られていたのだなあ・・・と思ってみていたら
意外なことに、昭和45年とかにも普通にSLが走っている映像もあって驚いた。
だって、41年生まれのわたしが幼稚園くらいの時にも山陰辺りでは普通に走っていたってこと?
知らなかったなあ。乗った記憶はないもの。

昔、奈良近郊の親類の家に行ったときに、走っているD51を見に行ったことがある。
あれは低学年の頃だったけれど、その頃にはもう、走っているSLは珍しいって感覚だった。
電車への大きな変換期っていつ頃だったのだろうなあ?

余部鉄橋の映像も懐かしかったなあ。昔ブルートレインで鳥取へ帰郷する時に、
母はいつも「もうすぐ余部鉄橋やよ」と教えてくれて、車窓から外を眺めたっけ・・・。
あの鉄橋は、しばらく前に大きな事故が起き、確かもう老朽化のために、別の橋が架けられたのだったよね。

なんだか、いろんな記憶を甦らされた夜明け前の「昭和のSL」でした。

その数時間後、起きてきた娘がつけた「機関車トーマス」の番組に
これまた、びっくり! トーマスがいつの間にかCGになってる!
これは、いやだよ。
長男が小さい頃に観ていた、あの鉄道模型人形劇風のジオラマ感や
ポンと置かれた無表情な木彫り(?)の人形がよかったのに~!!

 


ジェジェとおばあちゃん

2012-01-08 | essay



70年代に女の子の間で流行した抱き人形・マドモアゼル・ジェジェ。

11歳の誕生日に父に買ってもらったわたしのジェジェは、時を経て今は娘のお気に入り。

当時、一緒に暮らしていた父方の祖母は、洋裁も和裁も編み物もなんでも器用で
小さくなったわたしの洋服をほどいて、ジェジェのためにたくさん着せ替えの服を作ってくれた。

このモヘアの帽子とショールも、わたしが学校から帰ると部屋にこうして着せて座らせてあって、
嬉しくて嬉しくて祖母の部屋へと階段を駆け下りたあの日のことを今でもよく覚えている。
お茶目なおばあちゃんだったので、こうして時々こっそり作ってはわたしを驚かせるのが楽しみだったのだ。

しみじみと、おばあちゃんを想い出したのは久しぶりのこと。
娘があの日と同じように、こうして帽子とショールを着せて座らせているのを見たから。

なんだか感慨深い。。。

大人の事情がいろいろとあり、だいすきだった祖母と暮らしたのはほんの数年だけ。
それでも、わたしにいろんな世界を垣間見せてくれた粋な江戸っ子おばあちゃんだったなあ。
約16年前、長男の生後一ヵ月、入院している祖母に曾孫の顔を見せに行ったのが最期だった。

娘は祖母に会ったことはないけれど、祖母の眠るお寺にお参りに行くのが一番すきなのは彼女だ。
ジェジェの洋服やリカちゃんのお布団を作ってくれたひいおばあちゃんとして、彼女なりに身近に感じているのかな。

ひとはいつか姿かたちは消えてしまうけれど、そのひとの残してくれたものは、ちゃあんと何かを伝えてくれる。
形のあるものでも見えないものでも、たいせつにしたいものは、ちゃんとココロからココロへと伝わっていくんだね。

人生は、不思議だ。
ひとも、ものも、それぞれがそれぞれの道を辿って今があり、未来へと繋がっていく。。。

父と一緒に買いに行ったあの日、あのデパートで、並んでいた中からひとり選んで連れ帰ったこの子。
あれから、30数年。あの時の他のジェジェたちは、それぞれどんな道を辿っただろう?





サイレント映画

2012-01-07 | 映画 のこと




改めて、サイレントが面白い。

図書館で借りた「ウィンダミア夫人の扇」1925年アメリカ(原題:Lady Windermere's Fan)
ストーリーこそメロドラマみたいだけれど、
巧みな映し方とかがなかなか面白かったなあ。
わたしの上映タイムはいつも夜中なので、サイレントはちょっと眠くなっちゃう確率が高いのだけれどね。

ちょろっと横からのぞいた中学生の次男に言わせれば、
なにがいいんだかさっぱりわからん!らしい。
ま、そりゃそうだね。

しかも 「ここに出てるひと、み~んなもうとっくに しんでるし!」と、ケラケラ笑う。
それも、そりゃそうだ。 けど・・・笑うアンタがコワイわ。

しばらく前に観た、「第七天国」Seventh Heaven も すっごく面白かったし、
昔観たチャップリンの映画もまた観てみようかな。






小江戸でスケート

2012-01-06 | essay

  

まっさらなスケートリンク!氷上清掃のための休憩時間。キレイ~。

 

お正月はどこへ行くわけでもなかったので、唯一の冬休みらしいお出かけ。
めっきり家族と行動を共にしなくなった高一&中一男子は放っておいて
久しぶりに親子で小江戸・川越へスケートと街歩き。

近頃、娘はほどんど一人っ子状態で、ちょっと寂しげ。
出かける直前まで「一緒にいこうよお~!」と兄ふたりをを追いかけ回しては疎まれる。

出かけてしまえば楽しいんだけれどね。
喧嘩ばかりしているときには、「一人っ子がよかった~!」って言う割には
やっぱり兄妹一緒がいいんだね。
ま、末っ子の宿命です。

川越は古い街並みがとても美しくてすきな街。
ちょっと裏道を歩いてみても、古くて趣のある建物が点在していて面白い。





 

こういう建物、とってももったいない~。
すごくいい造りなのに、廃墟のようになったまま。
修復してカフェとかアンティーク屋にでもなったら素敵だろうなあ・・・って勝手ながら通るたびに思うよ。



川越は、とっても程よい感じの観光地だよね。
近年は外国人旅行者も増えたみたいだし、
東京から観光客を引っ張りやすいロケーションなのもよかったのでしょうね。

 低い屋根の上には一番星。


 時の鐘とおつきさん。




風の冷たい一日だったけれど、空気の澄んだ冬の川越さんぽでした。





パスポート

2012-01-05 | essay




久しぶりの海外旅行!?
空港で、パスポートが切れていることに気づいて冷や汗 という夢!を見た。
夢でも、こんなん やだ。

でも、さすが夢。「今度から気をつけてくださいよ」と、訂正印を押されて通してくれた。
そのあと何処へ行ったのだろう。

わたし、正夢をよく見る。
これは予知夢かも?
いまのところ予定は全然ないけれど、更新しに行こうかな~、パスポート。

 

 
 


シゴトハジメ

2012-01-04 | essay




毎日があたらしい一日。
今日からうちの店も仕事始め。

ことしもたくさんの温かいお客様に出逢えますように!

夕べは、ともだちと早速の新年会。
すきなひとたちと過ごすたのしい時間。
「しあわせだなあ~!」って声に出して言うと、もっとしあわせな気持になるね。

手放しで のほほ~んとしていられる時代じゃないんだけれどね、
それでも、それぞれの時間のひとしずくをてのひらに乗っけて、
たいせつに味わって、感謝して、過ごしたいものです。

いろんなことがあるけれど、いつもより大きな歩幅で ぐんぐん歩いていこう! 




あたらしい夜の月

2012-01-02 | essay


2012年。あたらしい一年が始まりました。

皆さまにおかれましては、健やかで穏やかな一年となりますようお祈り申しあげます。


さて。 元旦の夜、夜空を見上げるとそれはそれは綺麗な上弦の月。

夜空にふと、月をみつけるのは、すきなことのひとつ。
満月もいいけれど、わたしは、この潔い真っ二つの半月がすきだ。

まだまだこれから、って期待の膨らむ上弦の月。
幸先の良い新年の夜空です。






メッセージ♪

コメント欄は設けておりません。お便りはこちらからどうぞ♪

ブログ村

にほんブログ村 写真ブログ フォトエッセイへ
にほんブログ村

心象風景写真へ。

人気ブログランキングへ