時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

ピーターさん流 知的消費のススメ

2012-10-09 | essay



数学博士で大道芸人のピーター・フランクル氏の講演を聴いてきた。

息子が小さい頃、興味津々いつも観ていた教育テレビの「マテマティカ」。
ピーター・フランクル氏が訥々と語りながら、数字のフシギを教えてくれるあの番組、すきだったなあ。
わたしもつい一緒にじっくり見入っていたものだ。(録画VTRもまだあるよ)

この度の講演のテーマは「人生を楽しくする方程式」
なんだかとっても ものすごく こころに響く講演だった。

「今、自分がしていることを楽しんでいるか?」 と、自分に問うてみること。
それが楽しんでやっているのでなければ、
やり方が何か違っているはず。見直したほうがいい。 と、ピーターさん。

親自身が楽しんで生きること。 
「人生を楽しむこと」を子どもに教えること。
それが子どもをしあわせにする・・・。

ご自身、お父様の生き方から学んだことなのだそうだ・・・。
涙ぽろり・・・笑いあり、一時間半すっかり惹きこまれて聴いておりました。

いやはや、共感に次ぐ共感の連続。

また、ピーター・フランクル氏は、同じ消費をするのでも、「物質的消費」ではなく
「知的消費」の素晴らしさを説く。

  「物質的」なものの所有者は、たいていひとり。
  けれど、知的なもの(知識を得る・学び・読書・絵画鑑賞・諸外国を訪れる、などなど)は
  大勢で共有できるうえに、その感動はどんどん増えて行きこそすれ、減ることはない。
  知的消費は、たいへん環境にやさしく、しかも経済的!
  「知的消費」をどんどん重ねて、こころを豊かに。

と、強く勧めておられる。

ほんとうにそう。わたしもこころから同感です。

こころに残るたくさんのコトバのなか、
今のわたしの胸に、一番ずしんときたのは・・・「自分の持つ時間は、自分の資源」というコトバ。

「だれもが平等に持つ24時間という時間。時間は自分の資源と考えてムダにしないでください。
自分が主人公である自分の人生に、積極的に関わってほしい。
時間をムダにせず、努力を続けること。そうすれば、その先の人生は変わってくるのです」 

このコトバ、うちの子どもたちにも、(タイミングを見計らって)伝達させていただきます。

ピーター・フランクルさん。。。
遠くハンガリーに生まれ、90カ国も世界を見ていらしたのに、
日本を終の住みかとしてくださっていること、一日本人としてたいへん嬉しく光栄に思います。。。

最後に披露してくださった、生ジャグリングもブラボー!!

書籍を購入した時に、ひと言お話もでき、優しい笑みに こころまでほっこり暖まりました。

この、素晴らしい講演の主催は息子の高校のPTA本部の方々。ナイス人選に感謝です!

いろんなことに感謝です。

 


小江戸の一軒家カフェ

2012-10-08 | 古い建物 のこと

 

カフェ探知名人な友人、Kさん。 
いろんな街の、ホントにここ?ってな場所にある、魅惑的なカフェをよ~くご存知也。

川越に行った時に、連れて行ってもらったカフェは、
住宅街の狭い路地から、さらにずずっと奥へと入った場所にある。

風雨に仕上げてもらったような、味わい深い看板がいいねえ。

 

古民家をリノベーションしてあるこのお店、玄関までのアプローチが懐かしいおばあちゃんちみたい。

 

 ガラガラと開ける引き戸がいいなあ。



小江戸・川越の町にぴったりな隠れ家カフェ。「パチャンガ」

ランチタイムだったので、ほぼ満席。人気店なのですなあ。
う~ん。カフェにたいせつな条件は、決して立地じゃあないのね。
分かりにくい場所にあろうが、どれだけいいムードを持ち、ひとを惹きつけるパワーがあるか・・・なのだなあ。

ここは、ぜひまた来たくなるすてきなお店です。迷わず着けるかが課題です。

 (壁に埋もれた竹箒がさりげなく現代アートだよ!)

 


ココロの浮遊力

2012-10-07 | essay



おまつりの前の晩、「たのしみでたのしみで眠れないよー!」 と、娘が言う。

ワクワク する気持ちって、いいものだよねえ。
おとなになるほど、感じなくなるものなんだなあ。

ココロがそわそわと落ち着かず、何をしていても、もうワクワクしてきちゃう。
そんな気持ち、よく覚えているんだけれどな。

子どものころって、なんだかココロがくすぐったくて、なんでだろ? ああそうそうあれあれ!って
常にワクワク楽しみなコトがいくつも列をなして待っていたものだ。

おとなになると、「たのしみ」の上に、余計な感情が乗っかってしまって
ココロにも重力がかかっちゃうのね。
きっとそのせいで、子どもの頃のようには「たのしみ」がふわふわと膨らめなくなるんだ。

ふわふわと自由に浮き上がる子ども時代のココロ。。。
できるだけ長くそのココロの浮遊力をたいせつにしてほしいな。

おとなのひとだって、「たのしみ」の上に積もった余計な感情はそっくり取っ払ってしまおう。
軽くなったココロはきっとワクワクする気持ちを取り戻せるよ。

        



初・生くまモン

2012-10-06 | essay



びゃー かわいい。

くまモン好きなおともだちに誘われて、初めて生くまモンに遭遇してきました。

まるい。小ぶりだけどまるい。なのに、動きが激しい!
動き続けるくまモン、ピントがなかなか合わないよっ。

熊本県のゆるキャラ・くまモン。
先日夜7時のNHKニュースの中で、くまモンの田んぼアートを紹介していて
アナウンサーさんに「~モン!」と言わせちゃうほどの活躍ぶり。
大真面目な声で、モン!とか言ってるから驚いたわあ。
7時のニュースも、自分らの親が見ていた時代とは大きく変わったねえ。

ところで、こちらは、川越まるひろの「大九州物産展」
おいしそうなものがいっぱい!
試食もいろいろさせていただき、ハマったのは長崎の「角煮まんじゅう」
これはおいしい~~。子どもに買って帰りました。

帰宅後、遊びにきていた娘のともだちに、撮ってきたくまモンの動画を見せたら
「うわっ!キレがいい!」と、驚いていた。やはり、ゆるキャラらしからぬキレが人気のヒミツか!?


  狭い場所でも大きく踊るくまモン!



潜り込む。

2012-10-05 | 本 のこと



本を読むことは すきなことのひとつ。

近年、すきな作家は 小林秀雄と
ジェイン・オースティン。

そして時々、うちにある世界文学全集のいにしえの名作にすっぽりと潜り込む。

昔の物語の数々。
夜な夜な、別の時代、別の次元に身を置く、このタイムトリップ感がすきなんだな。

そして、いつの時代でも「にんげん」ってやつは、ちっとも変わらず
愚かで泥臭く、そして傷つきやすく優しいイキモノなんだな。。。と気づかされてほっとしたり。

にんげんは、いつだって弱っちくて、迷ったり悩んだりしながらも
生来ちゃんと強く生きられるように創られているのだ。


このところ、夜な夜な1800年代後半のイギリスの田舎に潜入しておりました。
1891年発表 トーマス・ハーディーの 「テス」。

過酷な農作業や乳しぼりの仕事の場面では、不思議なことに
ハーディーの書く本の中の世界と、画家 ミレーの描く農婦たちの姿がわたしの中でぴたりと重なり、
勝手ながら マイ脳内コラボレーショ~ン。

国は違えど、ほぼ同じ時代だもの、同じような服装、同じような手作業だったのだろうなあ。。。

テス・・・。可哀相過ぎる悲劇の連続だけれど、真っすぐに自分の信じた道を行く強い女性だ。
いつの時代も、こころの強さに於いては、女性に軍配が上がるね。

さあ、次はどの時代のどの国へ潜ろうかな。

       



旅の一幕

2012-10-02 | essay



時折 お店にみえる古時計好きな初老のお客様。
いつもいろんな話をしてくださる。
フェルメールの絵の話から、ヨーロッパの美術館の話に。
そして、先日ご夫婦でゆっくりイタリアを回ってきたと旅の話を聞かせてくださった。

懐かしい街の数々。。。
昔、ヨーロッパを鉄道で貧乏旅行して回りました~。と話したら、

いいですねえ、いいですねえ!と絶賛するお客様。
若かったから駆け足過ぎちゃって、とわたしが言うと。。。

「いえいえ!」 と、お客様。
若年のうちに、いろんな場所を実際に目で観て、こころに焼きつけておくと
その後の長い人生でその想い出を何度も味わえるから、旅は早く行くほどいいんです。と、きっぱりおっしゃる。

ヨーロッパは歳をとってからゆっくり・・・と思って取っておいたのだけれど、
思うようにたくさんは動けず、なにより思い出して楽しむほど時間が残っていない!と苦笑い。

なるほどなあ。長く楽しめる・・・。
そういう考え方もあるんだなあ。
わたしたちのあのチープな鉄道旅行も、もう18年も前の20代のことだけれど、
こころに残る風景は そういえば年数が経っても色褪せていない。

あの町の路地裏のチーズフォンデュや、たらふく食べたムール貝料理、
あっちの町の本場パスタも、齧って歩いたフランスパンの美味しさも
ちゃんと思い出せるものだなあ。。。 あれ、食べ物ばかりだな。

ツレとケンカして、ローマでひとり、どこまでもどこまでも迷子になったこともあったし、
数字すらイタリア語しか通じないおじさんにバス乗り場のナンバーを教えてもらうのに苦労したり、
いろんな駅のインフォメーションで、安宿を紹介してもらうために並んだり、
よその国からのバックパッカーと情報を交わしたり。

ハイジの山でヤギを連れたおじさんに出逢った時には、おじさんが無言で綱を持たせてくれて

言葉が通じなくても、身振り手振りで束の間のヤギ飼い気分。楽しかったな・・・。
カリヨンの響くあの町のお気に入りの広場から見た夕焼けは本当にキレイな深紅色だった。。。 

鉄道の風景はヨーロッパ中、どこもそれぞれ絶景だったけれど、最も感激したラインは
イタリアのティラノからスイスのクールへ抜けるベルニナ急行だ。

ビデオカメラも持たずに行ったのに、緑の世界から白い雪の世界へと
移り変わるあの素晴らしい景色の変化は、こころの中でまだなぞることができる。
息をのむほど美しい、山のてっぺんの湖の色・・・
山にかかる雲のかたちも、面白かったんだ。 空気もほんとうに澄んでいた。。。

確かに、今思い返してみても、いろんな経験や風景が甦ってくる。
旅は、来る日も来る日もすべて初めての新しい出来事の連続。
疲れも知らずにあれだけ毎日歩けて、感動を詰め込む底なしのキャパがあったのは、
若さも大いに関係しているのかもしれないね。


あのお客様のおっしゃる通りだなあ。
何度でも思い返せる旅の風景は、こころの中のタカラモノだね。

28歳、ちょうど今頃の季節。

夫が会社を辞めて家業の店を継ぐまでの2か月間の休暇で実行した気ままなヨーロッパの旅。
結婚2年目だったけれど、わたしは学生でもあったので、いろんな場所で学割が効いたし!



お客様とのおしゃべりで、旅のあれこれをいろいろ思い出しました~。

久しぶりに旅の写真を引っ張り出して、子どもたちにも見せてあげようっと。

また旅に出たくなっちゃったな~。
知らない国へと、ぶらり一人旅もいいなあ。




 


浮かぶ。

2012-10-01 | essay

  街のすきまに。

 街灯と一緒に。

 

一日の終わりを見降ろして、誰のうえにも分け隔てなく優しい灯りを届けてくれる。

この宇宙に 生きるすべてのこころを その灯りで包み込んで柔らかく解してくれますように。。。

お月さんに照らされてものを想うと、なぜかこう「少女」でおセンチなわたしになるのだな~。だれでも??
そしてつい 遠吠えを・・・  いえいえ、ないない。


 


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