過日,フランスの建築家のル・コルビジェの設計した建築群が世界遺産に登録されました。
40数年前に地方の工業高校生でしたが、お隣のクラスが建築科であったためか、ル・コルビジェの名前は知ることができました。
建築科の友人たちは10代にもかかわらず、「建築は工学のカテゴリーではなくて、芸術なんだ・・・・」と話していました。
化学をその当時専攻していた私は、そうなのかぐらいしか考えていませんでした。
確かに、コルビジェが設計した上野の美術館を見ると、そうなのかと思います。
大学に入学してからも隣が建築科でしたが、やはり建築科の友人たちは同じような話をしていました。
その当時、大学の図書館は開架式の書架でしたので、いろいろな雑誌や本を借りることができました。
コルビジェってどんな人物なんだろうかと関係した書物を何冊か借りた中にコルビジェの別荘がありました。
フランス南部に今でもあるだろう別荘は、「休暇小屋」と呼ぶにふさわしいくらいの確か日本の八畳くらいの大きさでした。
鴨長明ではありませんが、方丈の庵のコルビジェ版だと思います。
確か、さいたま市の別所沼公園の中にも、詩人で建築家だった立原道造のヒヤシンスハウスという小屋があります。
必要最小限の小屋で暮らす・・・・
ものにあふれた生活をしていると、高校生の時に見たコルビジェの休暇小屋が憧れになります。