先日の新聞に、「魚臭くないブリ」という記事がありました、大人の手のひら大の記事です。
養殖ブリのエサはイワシなどの魚粉を与えているので、「製品」としては、魚臭くなり消費者から敬遠されてしまうので
茶葉の粉末やハーブを入れた飼料を与えて養殖するのだとか・・・
そういえば、家畜の育成にも、いろいろな工夫がされており、トウモロコシの飼料だけとか、ハーブを混ぜてある飼料で育成して
「香る」豚肉や牛肉にして消費拡大にするとかありました。
人間も、テレビやラジオの通販コマーシャルで、バラのエッセンスのカプセルを飲むだけで、汗がバラの香りがしてくるなんていうのがありました。
そのうち、レモングラスの香りとか、コリアンダーの香りも出てくるのでしょうか・・・・
そういえば昔々、スイス人の歯医者さんと岩登りをしたことがありますが、前泊で私のテントに3名ほどで泊まりましたが、その時のテントの
中にこもった、乳製品の匂いが妙に思い出されます・・・
彼も私たち日本人の納豆や味噌臭い体臭が気になったのでしょうか・・・・
ものには本来、その味とか香りとかにおいが固有的なものとして認識されています。
夏にはアユが清冽な河川で獲ることがことができます。
私も父親に連れられて、よくアユ漁に連れていかれました。
そんな時に、捕獲できたアユを捕まえて匂いを嗅ぐと、キュウリの香りがしたり、スイカの香りがしました。
その香りは、その河川固有の水質と生育している蘚苔類の固有の匂いが交雑して醸し出されるのではないかと思います。
その程度の自然の香りはいいのですが、ミカンや柚子の香りのブリやハマチ・・・・
だんだんと、人為的なものが増えてきて、怖いような気がします・・・