本職をリタイアしてからは、計算尺と算盤をよく使用するようになりました。
計算尺? 見たことも聞いたことも無い・・・ という方が今の御時世だと殆どだと思います。
半世紀以上も前に、地方の工業高校に通っていた当時は計算尺は毎日通学の鞄に必ず入っていました。
その頃から使用している両面の化学工学用の計算尺、その後に購入した電子工学用の両面計算尺の2本。
今では国立科学博物館に近代遺産として展示されている計算尺ですが、当時の高校生のアルバイトで1週間分の値段だったと思います。
化学工学用の計算尺は裏面に元素記号が打ってあり、化学計算には非常に便利で、レイノルズ数の算出なんて朝飯前でした。
大学の分析実験でも大変活躍してもらいました。
電子工学用の計算尺は、共振周波数は当然ですが、実務上使用するには大変便利でした。
計算の有効数字は3桁ですが、人生は3桁で十分!!
確か、計算尺検定は2級までしか取れませんでしたが、それで十分でした。
本業をリタイアしてからも、まさか机の上で活躍するとは思いませんでした。
梅雨の時期に入ると竹製の滑尺が水分を吸収して、ネジを調整しないと使えなくなりますが・・・
さらには、算盤の出番です。
算盤は小学生の時出来なかったので出来なかったので、算盤塾に2年ほど通わせられました。
どうも算盤は私と相性が悪くて、確か5級の検定まででした・・・
還暦もとうに過ぎ、古希まであと僅かになりましたが、計算尺も算盤も惚け防止には、かなり有効な方法だと思います。
計算尺も算盤も木製なので、もしもの時には棺桶の中にいれて天国で使いたいと思います、そうだ縦振り電鍵も一緒に入れてもらおう!
朝から爺の戯言でした。