:〔続〕ウサギの日記

:以前「ウサギの日記」と言うブログを書いていました。事情あって閉鎖しましたが、強い要望に押されて再開します。よろしく。

★ 教皇様の晩餐会にご招待-①

2011-03-05 16:52:11 | ★ 教皇ベネディクト16世

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教皇様の晩餐会にご招待-①

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ローマ法王からから招待状が届いた。日本の天皇がただの庶民を招いて会食をすることがあるだろうか。数百人しか住民のいない皇居程の広さしかない世界最小の国家の元首とはいえ、世界中に住む10億4千万のカトリック信者を国民に準じて考えるなら、中国の13億、インドの12億には及ばないにしても、アメリカ合衆国3億人の3倍、ロシア1億4千万の7倍以上の大国に匹敵する。それが、どこの馬の骨とも分からない神父達や若い神学生達と会食をする。国民、いや、信者とできる限り近しくいたいとう教皇の思いのあらわれだろうか。ブログ読者の皆さんをも、この晩餐に招待したいと思って多数の写真貼り付ける次第です。教皇暗殺事件の締めくくりのブログの仕上がりが遅れている間のつなぎではありますが、実は、これもあの事件を解き明かすうえで重要なヒントを秘めていることは、このブログの末尾に触れたいと思います。


 

ローマ市内の中心にあるラテラノ宮殿(元教皇の館)に付属するラテラノ大学の聖堂に、招待客は集まった。晩の祈りで心を準備した一同の中に教皇が入って来てまず跪いて祈りを捧げる。

 

聖堂に集う一同の前で挨拶をする教皇。


   

聖堂の中にカメラが何台も入るのは如何なものかと思うが、わたしがこの写真を撮った理由は別にある。左の写真の右端の男と右側の写真の遠くの男に注目して頂きたい。写真では良く分からないかもしれないが、まず体格と人相の悪さ、耳にはさんだイヤホーン、襟元の小型マイク、セキュリティーの典型的な姿だ。これが聖堂の中に5人や10人では効かないのだ。目ざわり極まりない。(後で聞いた話だが、教皇の周りには遠く近く影のように60人のセキュリティーがいるそうな。)(イタリアのテレビには、これらのカメラから同時中継で放映があり、写真を撮りまくっていたわたしの姿がアップで出ていたそうな、いや参ったな!)


      

聖堂からダイニングルームに場所を移し、食事が始まった。左の写真は食卓を祝福する教皇。(食事を食べている教皇の写真撮影は禁じられた。) 教皇の左側は1週間前に神学校で認定式を行ったヴァリーニ枢機卿。 

右の写真はその隣のわたしたちのテーブル。左がローマの東区のディトーラ補佐司教、右が同北区のマルチアンテ補佐司教。パスタの皿に手をかけているのが平山司教。


   

平山司教とのツーショット。デザートの苺となんだか名前の分からぬ甘いもの。ワインはまろやかな得上の白。メインは魚料理だった(金曜だから?)が写真を撮るのを忘れた。


食事も終わって退出前に挨拶する教皇。


外の風は涼しく、中庭の噴水が美しい。


   

しかし、宮殿の門の内側には準乱闘服の機動隊が、外には、あちこちに機動隊の装甲車がライトをつけたまま待機している。この、宮殿の中のセキュリティーと言い、外の警備と言い、おとなしくて善良な(?)神父や神学生を招いた晩餐会の警備としては、ちょっとやり過ぎではないのか?そう言えば、皿洗いで先に入った10名の神学生も、老齢の平山司教も、この日は車で構内に入ることが許されず、離れたところから徒歩で近づくことを求められた。招待客も空港でのような機械によるチェックこそなかったものの、顔を知っているものによる面通しなしには門から一歩も入ることができなかった。(これも後から聞いた話だが、ラテラノ宮殿の周りはその日朝から交通規制、駐車規制がひかれていたそうな。)

前の教皇ヨハネ・パウロ2世の時にはこのようなことはなかったのに何故?このような物々しい体制は、いま扱っている教皇暗殺事件と何か関係があるのだろうか?


コメント
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