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主はあなたをガリレアで待っている
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神様は今年2度目のイスラエルへの旅を私に恵んで下さいました。
世界の新求道共同体の創始者のキコ氏が、6年前に次いで、2度目のアジアの司教達を招いての集いを
ガリレア湖のほとりの山上の垂訓の丘にあるドームスガリレアで開くので
日本からは唯一の参加司教である平山高明引退司教(88才)に同道するためでした。
好天に恵まれ、エーゲ海の島々の上をひとまたぎ
ローマから約3時間でテルアビブへ
中空には半月が静かに浮かび 空の回廊をローマに向かう僚機かすれ違う
テルアビブ空港からは66号線のフリーウエーでティベリアス(ガリレア湖のほとりの古い町)へ向かう
ドームスガリレアに着くと
白い羊と黒い羊 (私のブログ「黒くなったり白くなったり」 《ガリレアの風・・・④》 (2012.04.27)参照)
の混成チームの音楽と歌の歓迎が待っていた
彼らの頭上には 「主はあなた達をこの山の上で待っておられた」 という
教皇ヨハネパウロ2世の言葉が刻まれていた (これ今年の5月にはまだなかった)
教皇は2000年の聖年にこの場所を訪れ、この建物の落成を祝福されたのだった
キコ氏の招待に応えたアジアの司教達120人余り
インドからの枢機卿1人大司教6人司教60人は全体の過半数を超える圧倒的プレゼンス
紀元1世紀、キリストの12使徒のひとり聖トマスはインドのマドラスで殉教を遂げている
今回、キコの招きに応えて参加したインドの古い典礼の教会の司教達の正装は人目を引いた
私は1964年(東京オリンピックの年)に日本を脱出し、その年のクリスマスには
インドの最南端コーチンの山の上の修道院でクリスマスの儀式に参加していた
遠くの村々から夜道を上ってきた信者たちが、屋外の焚火の周りを祈り歌い踊るのを
不思議な思いで見守ったことを今でもはっきり思い出す
キコにかかると、偉い司教さんたちもその指導のままに従う
120人余りの司教を含む300人ほどの司祭・信徒が先ず告白(懺悔)をする
キコの奏でるギターと歌声をBGMに、人々の面前で一人の司教がもう一人の司教に
自分の罪を告白して、跪いて赦しを受ける
50年前、まだシスターや神学生が毎週のように懺悔していたのはもう昔の語り草
多くのカトリック信者が懺悔をしなくなって久しい
ローマ法王はそれでも毎月のように告白する中で
司教や神父や修道女でさえ年に一度も懺悔しないものも出始めているご時世だ
キコに促されて久々の懺悔と言う司教がいても驚いてはいけない
この光景をほほえましく見守るサリー姿のインドのご婦人
私にとって、インドのサリー、ベトナムのアオザイ、日本のきもの、が
世界で一番美しい女性の民族衣装だと思われる
懺悔で心を清められると、今度は祭壇を囲んでミサにあずかる
後ろの壁画はキコの作品
キコの設計によるドームスガリレアの夜景
中央上の遠くにティベリアデの街の明かりが、その下から左にかけてがガリレア湖
(つづく)