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アメリカレポート ニューヨーク ②
A Symphonic Homage and Prayer
THE SUFFERING OF THE INNOCENTS
《 いよいよ リンカーンセンター 》
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前の晩の練習は半端ではなかった キコ自身が何回もダメを出した しかし彼自身は指揮棒が振れないのだ
ニューワークの神学校の キコの設計による増築部分のホール 3方がかなり急な階段になっている
壁には キコ自身の筆になる壁画がびっしり描かれている
もちろん キコの弟子たちの画家集団の協力による
中世の画聖フラアンジェリコなども皆 共同作業をする弟子僧侶集団を抱えていたのだ
おや? この叔父さん誰? 演奏家でもない コーラスのメンバーでもない はたまたスタッフでもない
いつもぶらぶらと その辺をうろついている (そういう私も そう見えるかしら?)
しかし 後で必ずこの人にスポットを当てますから お見忘れなく (そういえば そんな紹介の仕方をした人 他にも居ましたね)
練習は深夜に及んだ
何しろ 明日のエイブリ―・フィッシャー・ホールは 正念場だから 壁画に見守られながら コーラスにも熱がこもる
あくる朝 すべてはミサから始まった 音楽集団でありながら 一面に修道者集団の面影が見え隠れする
ニュージャージーの神学校の看板 「レデンプトーリスマーテル 大司教区立 宣教神学院」 を後にする
ハドソン川を挟んで マンハッタンが目に入った バスは リンカーントンネルをくぐって 対岸へ
リンカーンセンター コンプレックスの ジュリアード音楽院の前でバスを降りる
ここで世界の一流演奏家が育てられるのだ わが親友 ヴァイオリンのジャネス神父も 少年時代ここへの留学を憧れたという
エイブリ―フィッシャーホールの楽屋口に 指揮者のスーツをぶら下げた パウ・ホルケラ
取り敢えず ガランとしたホールの舞台に立ってみた 一見して ボストン・シンフォニー・ホールより 60年 新しいのがわかる
これが ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラの本拠地だ
ブラブラと そこいらを歩いていると ニューヨーク・フィルで棒を振ってきた有名な指揮者の写真が目に入る
レオナール・バーンシュタイン レオポルド・シュトコフスキー ブルーノ・ワルター
アルトゥーロ・トスカニーニ グスタフ・マーラー
などなど・・・・
舞台の袖には 照明や音響を制御する指令室があった
今回はしんどい話抜きの フォトギャラリーでした たまにはこんな手抜きも許されますか?
(つづく)