それさえあれば際限なくいける。それは当然だ。とっておきのそれがあれば心に余裕を持って、どこまでもいくことができる。それはとても幸福なことに思える。それなのにそれはいつまでも存在しない。それも当然だ。それが欠けた時には一粒も進めなくなってしまう。それぞれのそれはそれだけに貴重でそれだけにそれぞれがそれしかないと心に強く思う。それが自然だ。それらしくそれに向き合うことも、それなりにそれとつき合うことも、それはそれぞれがそれぞれのそれに対しての惚れ方だ。それはどこにでもあり、突如消えてしまうものだ。友よ。
・
ふりかけが
尽きかけた朝
友が練る
メニューにはない
サンド・スウィッチ
(折句「フットメザ」短歌)
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ふりかけが
尽きかけた朝
友が練る
メニューにはない
サンド・スウィッチ
(折句「フットメザ」短歌)