眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

命拾い

2020-01-28 03:27:00 | 夢追い
 時代の節目には人生の整理をしてみたくなる。箱いっぱいにいらない物を詰めた。せっかくだから、あれもこれも。余計なものはない方がよかったのだ。箱があふれるほど、埋もれていたスペースが復活する。自分の中に純粋なものが戻ってくるような気がした。
 いつの間にか兄が近くにいた。お茶を飲みながら昔のテレビを見ていた。毎日のように友達を呼んで根ほり葉ほりきいて笑って拍手して楽しそう。芸能人が若い。昔はアイドルと呼ばれていた。友達の多くは、今では遠いところに行ってしまった。捕まってしまった人もいる。仕方がない。友達に無理があったのかもしれない。

 ガムテープを貼る時になって、なぜか気になって一冊引っ張り出した。すべての言葉が解説されている。言葉の由来、用途、種々のエピソード。困った時に読めばいい。そうでなくても読みたい本。「惜しい!」危なかった。
(ただ厚いというだけで捨てるつもりだったんだ)
 その隣にあった第ニ巻では将棋の駒が主役となり、言葉の世界が尖った広がりを見せている。これもまた分厚く捨て難い本と言えた。
 兄はまだテレビを見ている。友達は去り新しいコーナーはルー語と共に始まった。
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