ほんの一日会わないだけで体中が不安に支配されるようだった。もう何日も何日も会っていないように。一日空けば、その隙に千年の時が流れ込んでしまうようだった。いつでもつながっていなければ、僕らの愛は壊れてしまう。強さと脆さが同じ場所にあった。不条理な理由があって、僕らは一週間後に再会した。
「別れましょう」
あなたが切り出した時、僕は驚かなかった。
「間が開いたので仕方ないね」
「間が空いたのでやむを得ないわ」
「短い間あなたを好きでした」
「私も。ほんの千年くらい」
僕らの愛は時間軸の折れた物語のようだった。
「やりなおします?」
「まさかね」
もはや他人よりも遠い。
「さようなら」
・
アラクレに
お灸を据えた
かみさまの
刑は4、5日
スイーツ禁止
(折句「アオカケス」短歌)
「別れましょう」
あなたが切り出した時、僕は驚かなかった。
「間が開いたので仕方ないね」
「間が空いたのでやむを得ないわ」
「短い間あなたを好きでした」
「私も。ほんの千年くらい」
僕らの愛は時間軸の折れた物語のようだった。
「やりなおします?」
「まさかね」
もはや他人よりも遠い。
「さようなら」
・
アラクレに
お灸を据えた
かみさまの
刑は4、5日
スイーツ禁止
(折句「アオカケス」短歌)