無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ローマ環状線 めぐりゆく人生たち

2014-08-18 | 2015以前の映画評


「ローマ環状線 めぐりゆく人生たち」 ジャンフランコ ロージ監督 ××

 ドキュメンタリー作品としては初めて第70回ヴェネツィア映画祭金獅子賞受賞作。
 大都市ローマを環状に走る高速道路の周辺地域で暮らす人々の姿をオムニパスで表現した作品です。道路の外側には100頭ほどの羊が草を食み、空き地に置かれたキャンピングカーで暮らす両性具有の人々がいる一方、城をレンタルして暮らす没落貴族、ヤシにつく害虫を研究する学者など様々な人々が描かれています。それぞれの何気ない日常をカメラは映し出して人生を問いかけています。
 ひとことで言ってしまえば「人生いろいろ ローマ版」。他人が見ればどうということもない風景ですが、それぞれの主体者にとってはかけがえのない人生を描きました。ただ、何かが足りないので今ひとつ共感しきれず残念でした。何が足りないのか・・・?
 タバコは、車上生活者の二人が喫煙(×)。救急隊の隊員も自宅で1回喫煙(×)。ウナギ漁の漁師のテーブルには吸い殻入りの灰皿が映りました。没落貴族が常に口にしていた煙が出ない葉巻状のものはいったい何だったのか、気になりました。


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ホットロード

2014-08-18 | 2015以前の映画評


「ホットロード」 三木孝浩監督 ×

 少女コミックの名作の映画化です。
 母子家庭の和希(能年玲奈)は自分が望まれて生まれた子どもではないと勝手に思い込んでいました。ある日学校になじめないでいる友だちから誘われ夜の湘南で暴走族の不良グループのリーダー春山(登坂広臣)に出合い魅かれます。一方春山も傷ついた小動物のような和希を放っておけないのでした。
 家に帰らなくなった娘を母親は心配しますが、そんなとき春山は交通事故に遭い瀕死の重傷を負うのでした。
 能年がいくらなんでも15歳には見えません。大人になった和希が登場するならば理解できますが、15歳の役だけならば実年齢がもっと近い女優を選んでほしいものです。能年の映画を撮りたかったならば内容が不釣り合いでした。新宿の暴走族のメンバーはそれらしさがありましたが、湘南のメンバーはリーダーを筆頭に凄みが全然なかったです。前リーダーのトオル役の鈴木亮平なんてまったくのサラリーマンにしか見えませんでした。説明ばかりの独白もしらけました。
 タバコは、暴走族が主人公の割には喫煙率が大変低く、前リーダーのトオルが1回喫煙しただけ。(×)そのほかラストの工場の休憩場面で工員の喫煙が映ってしまいました。若い俳優をタバコの害から守った制作姿勢はよかったです。


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