無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

さよなら歌舞伎町

2015-04-22 | 2015以前の映画評


「さよなら歌舞伎町」R15 廣木隆一監督 ☓☓☓

 新宿歌舞伎町のラブホテルを主な舞台に、数組の男女の一日を描きました。
 主人公は「一流ホテルのスタッフ」と嘘を付いているラブホの店長徹(染谷将太)。ミュージシャンを目指す沙耶(前田敦子)とくらしています。今日もいつもの退屈な一日が始まりました。そして、彼の店を利用するいろいろな人たちが現れます。明日母親の元へ帰国する韓国人のデリヘル嬢(イ ウンウ)とその彼、AVビデオの撮影に女優として現れた妹、仕事のため好きでもない男と来た沙耶、逃亡犯のホテルスタッフ(南果歩)、不倫の刑事カップル、などのさまざま人生模様が一日の間に繰り広げられます。大震災も忘れられ、ヘイトスピーチが襲い、何事もないかのように時間が過ぎていく都会の中で、それぞれが愛おしい人生を生きているのでした。
 裸になる女優さんたちのおっぱいが大きいことにびっくり、存在感がありました。前田の歌にはがっかり、あれではプロのミュージシャンになれるわけはないでしょう。上映前にわざわざ映画館のスタッフが弾き語りがあると紹介していたので期待したのですが・・・。
 タバコは、染谷数回(☓)イと南、大森南朋が1回(☓)その他灰皿やタバコのパッケージなどあちこちに散りばめられていました。(☓)
 
 なお、この作品はアミュー厚木(神奈川県厚木市)という最近知った映画館で見ました。封切り作品ではなく数ヶ月遅れでメジャー以外の作品を上映しています。見逃した話題作をスクリーンで鑑賞できる機会が増え嬉しい事です。
 ただ、この映画館は古いビルの9階にあり、エレベーター前が喫煙所となっています。この喫煙所は煙が漏れ漏れでエレベーターを待っている間受動喫煙の被害をかなり受けます。なんとか改善してほしいものです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女神は二度微笑む

2015-04-22 | 2015以前の映画評


「女神は二度微笑む」 スジョイ ゴーシュ監督 インド ☓! ◎逆PP ☆☆☆

 踊らない、歌わない、インド映画界の本領発揮極上のサスペンスエンターテインメント作品です。
 コルカタの地下鉄毒ガス事件から2年後、失踪した夫を探すため身重のヴィディヤ(ヴィディヤー バーラン)はひとりロンドンからコルカタへやってきます。「夫を探している」美しく身重な彼女は警察も親切に協力をするのですが、夫の名前は職場にも宿泊先にも不思議なことに記載など何もなく、その代わりに瓜二つの男ダムジの存在が浮上するのでした。危険人物のダムジにたどり着くと、国家情報局のエージェントが捜索に介入し、その上ヴィディヤに情報を提供した人物が次々殺されてしまうのでした。果たしてヴィディヤは夫と再会できるのでしょうか。
 予測不能なミステリーです。誰もが「二度見たくなる」どんでん返しが最高です。勇敢なヒロインに拍手。
 ハリウッドでリメイク決定とか、でもどんでん返しはどうするのかな。
 タバコ的にも大変興味深い作品で、オープニングで「動物を虐待していません。」に続き、「喫煙は健康に有害です。」とあり、さすがタバコ規制が進んだインドです。喫煙場面は、国家情報局の嫌なやつ(敵ではないのですが)が「建物内は禁煙」と注意されても、タバコを吸います。(☓)ヴィディヤが「妊婦なのよ、」と抗議しても聞き入れません。ニコチン依存症の症状そのもので、この男はいつも落ち着きがなくイライラしていました。警察署の入り口に禁煙マークがあるのですが。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

君が生きた証

2015-04-22 | 2015以前の映画評


「君が生きた証」 ウィリアム H メイシー監督 米 △

 突然の銃乱射事件で息子とともに人生も失ってしまった父親が、息子が残した歌をうたう事で再生される物語です。
 やり手のサムは大きな契約を取り付け、息子のジョシュと祝杯をあげようとレストランで待ちますが、テレビではジョシュの通う大学での銃乱射事件の速報が流れていました。
 ジョシュを亡くして2年後、会社もやめ荒んだボート暮らしをしているサムのもとに別れた妻が息子の遺品を届けてきます。その中にはジョシュが残した歌詞ノートとCDがありました。いつしかサムもその曲を歌うようになり、場末のライブバーでの飛び入り演奏をします。その歌声と曲に魅了された青年といつしかバンドを組むことになります。喝采を浴びるバンドに成長しますが、サムには人前で喝采を浴びる訳にはいかない過去があるのでした。
 35に続き、こちらも後半になって「そうだったのか」と意表をつかれる作品です。外国語の作品は選ばれて上映されるだけあってハズレが少ないと実感した2本でした。
 名優が名監督になりました。
 タバコは、オクラホマ州のバーは禁煙になっていないのかバーの客が喫煙していました。また、マリファナを回している場面もちらりとありました。(△)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする