無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

華氏119

2018-11-07 | 2018外国語映画評


「華氏119」 マイケル ムーア監督 米 ◯

 アメリカのトランプ大統領誕生に至る経緯とその後の荒んだアメリカ社会、そしてかすかな希望をムーア監督独特の突撃取材を含めたドキュメンタリー作品です。
 本人もまさか本当になるとは思っていなかったアメリカ大統領。しかし、大群衆に囲まれると「いい気分」になってしまったのか、言いたい放題やりたい放題をしています。人間として「言ってはいけない事」「やってはいけないこと」も堂々と行うと誰も咎めず、行動言動はますますエスカレートしていきます。一方、対する民主党陣営も実は共和党陣営同様企業から献金を受け、生活者の立場にはありません。社会の格差は広がり収入だけでなく生存権すら格差が大きくなり環境破壊がすすむのでした。フリントという街で起きた水源汚染はまさに形を変えた民族浄化です。乗り込んできたオバマ大統領がとんでもない「大芝居」をうち、トランプもだめだけどオバマも大したことはできない。と絶望的になりますが、立ち上がった集団があるのでした。
 中間選挙を目前にムーア監督が「あきらめずとにかく投票をしよう」と強く呼びかけています。日本でも露骨さはアメリカほどではないかもしれませんが、同じようなことが起きています。日本の若者も「とにかく投票しよう!!」
 ちなみにアメリカ中間選挙は上院と下院がねじれ現象を起こす結果となり、今度は簡単には思い通りのことはできなくなりましたね、トランプさん。
 タバコは、なし。無煙です。


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ビブリア古書堂の事件手帖

2018-11-07 | 2018日本語映画評


「ビブリア古書堂の事件手帖」 三島有紀子監督 ☓☓ PPゴールデンバット 角川

 三上延の人気推理小説を実写映画化しました。
 五浦大輔(野村周平)は死んだ祖母が残した夏目漱石のサイン入りの古書を鑑定してもらうために「ビブリア古書店」を訪れます。店主の栞子(黒木華)は人見知りの性格ながら古書を手に取ると人が変わりその本に隠された秘密を解き明かすのでした。それがきっかけで大輔は古書店でアルバイトをすることになります。そんな折、太宰治の古書「晩年」をめぐりネット上でストーカーまがいの怪しい男が現れ栞子を脅迫するのでした。祖母の秘密と怪しい男を巡るいくつかの事件は関係があるのでしょうか・・・。
 オープニングからエンドロールまで全編に漂う「古書店」風の空気が本好きには心地よいのですが、栞子の推理が推理というほどのものでもなく、謎の人物はすぐに推測できてしまうので「事件手帖」というのはおおげさです。ただ、黒木華は何作か続けて公開されていますが、どの作品でもいい演技をしていますね。
 タバコは、1964年の場面で、小説家のたまご役の東出昌大が度々喫煙しました。(☓)小説家=喫煙者というのは陳腐です。食堂の親父も厨房で喫煙していましたが、当時は保健所から指導がなかったのでしょうか。(☓)ちなみに元恋人(夏帆)が妊娠していることに気づくと喫煙しようとして止めていました。
 筆者の個人的な「古書とタバコ」ネタですが、以前ネットで買った古本がタバコ臭くて困ったことがあり二度と古本は買わないことにしました。

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