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「マスカレード・ナイト」 鈴木雅之監督 ○ 東宝
東野圭吾原作の推理小説「マスカレード・ホテル」映画化第2作目です。
今回は大晦日に開催される「ホテルコルテシア東京」の仮装カウントダウンパーティ会場に犯人が現れるという設定です。
警察に届いた奇妙な告発ファックスが発端となりマンションの一室で女性の死体が発見され、犯人は仮装パーティに現れるという予告が来たのです。「あいつを呼べ!」と呼ばれたのはご存知新田刑事(木村拓哉)。そして、コンシェルジュに昇進した山岸(長澤まさみ)が事件解決に挑みます。
500人のすべてを疑うという警察の性悪説とすべてのお客様を守るという性善説のホテルスタッフがそれぞれの立場で次の事件を防ぐという位置づけが面白いです。賑やかしにあれこれわがままを要求する「手のかかるお客様」も登場します。にぎやかといえば仮装パーティなのでエキストラの皆さんもあれこれ手の混んだ仮装をしていて全体にゴージャスな作品となりました。
一部ネタバレになりますが、性的マイノリティの人や「セカンドレイプ」が取り上げられ娯楽映画ですが社会性もチラッと伺えました。それに反して長澤まさみ演ずる山岸が「ホテルマン」と自称していることが気になりました。性別を限定しない言葉を探してほしいものです。
次回作ではホテル内の縁の下を支える人びとを描いてほしいものです。
タバコは、なし。無煙です。