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「ブルーピリオド」 荻原健太郎監督 ◯おまけ
山田つばさ原作のコミックを実写映画化しました。
高校生の矢口八虎(眞栄田郷敦 まえだごうどん)は成績優秀ですが遊び仲間とつきあって夜遊びをしたりもしています。
受験に関係ない美術の授業をやる気もなく受けていましたが、「好きな風景を描く」と言う課題を担当教師(薬師丸ひろ子)から出され初めて真剣に夜明けの渋谷の風景を描きます。それがきっかけとなって八虎は「描く」ということにのめり込み藝大を受験することになるのでした。
周囲の学生たちがそれぞれ個性豊かです。特に感動したのは遊び仲間が絵画に没頭しつきあいが悪くなった主人公の邪魔をせず、逆に影響を受け自分の将来を真剣に考えるように変化したことです。
また、絵画なんて趣味の範疇で楽むものだからとりあえず将来役に立つ(?)学部に受かってからにしたら、と勧めていた母親が息子の真剣な言葉をしっかり受け止めることができたこともよかったです。それに対し友人の龍二(高橋文哉)の父親は子どもにとって何が大切か勉強が足りませんね。
タバコは、級友が「タバコ吸いてえ。」の言葉にタバコを渡す場面はありましたが、後に「付き合いで吸うことはないのでは」と言われる場面もあり、煙は出ないのでおまけの◯です。