エジプト記 第5日
早朝4時半に下船し、アスワンを出発。片道280km、所要3時間半のバスの旅で、アブシンベル神殿を目指す。サハラ砂漠の一本道だ。
やがて砂漠にある駐車場に到着し、10分ほど歩いてナセル人造湖の畔にあるアブシンベル大神殿に到着。この神殿は、アスワンハイダム建設により湖中に沈んでしまうため、1970年にユネスコの協力で約60m上に移設したものだ。移設したなどはちょっと見、わからない。
この神殿はラムセス二世と神の巨像が有名だ。そしてレリーフも良く残っている。ヒッタイトとの戦い神に供物を捧げるラムセスなどだ。隣に小神殿もある。
再びアスワンに引き返し、花崗岩の石切り場へ。エジプトのオベリスクは、全てここの花崗岩でできている。未完のオベリスクというのがあった。掘削中にひびが入り使えなくなって未完のものだ。完成していれば世界一の大きさになったという。
そしてアスワンハイダム。コンクリートダムという案内だったが、コンクリートとロックフィルにアーチ形状を入れているダムだ。堤高が100m以上あり、上流の人造湖は何と500kmに及ぶ。中国の長江のダムに次いで世界で二番目に大きいダムだそうだ。意外なことに旧ソ連の協力によってできたのだという。
アスワン空港から首都カイロ空港へ飛ぶ。ギザの三大ピラミッドそばのホテルに到着。明日はいよいよ、この旅行二番目のハイライト、世界最大のクフ王のピラミッドに入る。