飛鳥紀行、初日のその2は、ビッグなタイミングに出会った話。飛鳥寺から飛鳥京に歩いていくと、ちょうど発掘調査の説明会をやっていた。日曜日の午後3時、今日5回目で最終説明会と言って、係員が説明を始めた。
この場所、飛鳥京は、第Ⅰ期が舒明天皇の飛鳥岡本宮、第Ⅱ期が皇極天皇の飛鳥板蓋宮、第Ⅲ期Aが斉明・天智天皇の後飛鳥岡本宮、第Ⅲ期Bは天武・持統天皇の飛鳥浄御原宮である。この当たりは何度も同じ土地に建てられているため、地盤の上層と下層で違う宮が建っていたそうだ。そして、今回の第190次の調査は、その第Ⅲ期Bだという。
おお、飛鳥浄御原宮の持統天皇は、里中満智子さんの漫画、天上の虹の主人公ではないか。あの持統天皇がここにいたのか、と思うと気持ちが入るなあ。偶然だが、来てよかった。
しばらく説明会を聴いてから、酒船石へ。飛鳥時代は石の文化、へんてこりんな石があちこちにある、その石が何を意味するか、考えるのもま楽しい。
酒船石からほど近く、20年ほど前に発見された、亀形石造物、庭園の一部という説がある。この石造物、テレビなどでみたことあるな。
最後は、万葉文化館の中にある、飛鳥池遺跡、当時の工房群だそうだ。文化館の廊下から見えるように工夫されている。この工房では、富本銭が出土して、これが日本一古い貨幣となった。遺跡には、多数の炉や池などが見つかっている。
今日は半日だが、驚きのある半日でした。明日に続きます。