kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

成長していく

2009-06-10 | 陸上競技
周南地区大会が終わった後、他校の選手が3人挨拶をしに来てくれました。総体で惜しくも8位となり中国進出が果たせなかったのでこの周南地区大会で高校陸上とお別れとなりこれからは勉強に専念するという事でした。その事を伝えに来てくれました。

この中の1人は中学時代から一緒に練習をしていました。競技に対して非常に真剣に向き合うことができている素直な選手です。学校にトゥトレの道具が無いからといって自分で小遣いを貯めて買っていました。すごいことだと思いますね。
しかし、競技のほうは上手くいかない事が多かった。1年生の時の4継の準決勝で肉離れをしてから故障を繰り返しました。2年時は地区大会1週間前に肉離れ。思うように走れない日々が続いて苦しんでいました。

それでも強くなりたいという気持ちがあったので、ひたむきに競技に取り組んでいました。長期休業中には顧問の了解を得てうちの練習に参加したり、こっそり合宿にも参加していました(笑)。進学校ですから周りの雰囲気は勉強モード。それでも練習をしたいから水曜日の塾を月曜日に振り替えて2日分(23時まで)にして、水曜日に時間わ取って練習をしていたようです。

チーム作りを自分達でやっていって3年生が本気になってやり始めたのが冬期の中頃だったようです。それにより飛躍的に強くなりました。集中力は高いですから本気になればかなり強くなると思います。残念ながら中国へは届きませんでしたが、この数ヵ月の取り組みには目を見張るものがありました。

礼儀として挨拶をしに来てくれた。かなりの成長を感じます。私のような人間が周りに与える影響は微々たるものだと思います。それでも選手達が成長していく何かのきっかけになったのではないかと思うと遣り甲斐を感じますね。見返りは物質的なモノではなく精神的なモノが大きいですね。関わっている時にはすぐに分からなくても、将来的に何かしら役立てれば本望です。指導者として選手に恥じない考え方を持ちたいと改めて思いました。ずっと指導していたわけではありませんから、最終的には選手自身が自覚を持ってひたむきに取り組んだ結果が大きな成長につながったのだと思います。すごいことです。

うちの男子も同じように大きな成長を見せています。中国への挑戦が終わった3年生が3人いますが、女子のサポートと後輩の指導に毎日練習に参加してくれています。1人は自分の記録を高めるためにもう少し競技をやると言ってくれました。そういう姿を見ることで周りはさらに成長を示してくれます。自分達の存在が他者に与える影響というのが分かっています。学内でも手本となるような人物になっています。競技はもちろんですがこういう部分の成長が嬉しいですね。指導をしていて良かったと感じますね。

先ほど書いた選手、大学に行っても地付けたいと行っていました。是非とも志望校に合格して思い切り競技に取り組んで欲しいと思います。見守っていきたいですね。
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想いを胸に

2009-06-10 | 陸上競技
水曜日が雨予報なので火曜日に走りました。前日にかなり走っているので疲れが残るだろうという予測は立ちました。本来なら質を上げてしっかりと走りたい所ですが、その場面で最も効果的であろう練習にしました。

400m系が中心とはいえ、スピードを上げないと戦えません。前半はスピード練習。最初は前日と同じようにスティックを使っての確認を行い、普通の走練習へと結びつけていきました。
前日の疲れからの回復が遅い者がいます。これは有酸素能力に起因するのではないかと考えています。心肺機能が低下している者は、血液の循環も悪く疲労物質が上手く送り返されない&栄養が行き届かない感じがあります。ここも400m系に取っては不可欠な要素だと思います。それでも走らせますが。回復してきた時に刺激が不足している状態にはしたくないので。

その後女子は耐乳酸性の練習をしました。ミニ冬期練習です。通常の試合期の練習としては多いと思いますが、今のうちには絶対的に必要な要素だと思います。もう一度どんな想いで冬期を過ごしてきたのかを思い出す必要があります。「それなりにやってきました」ではないはずです。セパレートのユニフォームを着たら一目瞭然です。身体作りにどれだけの時間をかけ、脚を作ってきたか。走り込んで作ってきた身体ですから。「速いから速い」というのではありません。だからこそしっかりと力を出していくための練習に戻る必要があると思いました。

通常の冬期と同等の負荷をかけました。人数は冬期よりも多く、中国が近づいていますから質は高くなります。その中での走り込みですからかなりの負荷になるのは当然です。分かっていますが総体と中国までの限られた時間の中での勝負です。最大負荷をかけれるのはこの機会が最適だと考えました。

走練習の最中、選手達はそれぞれの想いを胸にして走りました。これまでのように「○○に負けないように走る」「自分の課題は△△なのでそこを克服するために走ります」というのは一切口にしません。自分自身に目を向けさせました。通常走練習の時に選手が話をする事はありません。最近はみんなが想いを口にしなければいけないという「私達は頑張っている」という雰囲気があったのは確かです。満足する場所が違います。黙々と走りました。この時点で思うことがありましたが、1セット目は何も言いませんでした。

2セット目、キャプテンに名指して話をしました。本来の声かけの意味です。チームを作るのは私ではない。いつまで私に頼って練習しているのか。私が選手を鼓舞するような声かけをしなければ集中が高まらないのか?キャプテンだけでなくもう一人の3年生にも言える事です。下を向いて走るだけでは絶対に効果は上がりません。苦しいとき、負けそうな時に誰かが自分達のやるべき事に対しての声かけが出来れば全体の集中力が戻ります。ポイントだと思いますね。

その後の練習は更に質が上がったと思います。「鬼気迫る」という表現が相応しい雰囲気づした。40秒走では選手どうしが接触して脚をスパイクされて出血していましたが、それをかばうこともなく走り続けました。そこを気にして走れないようでは勝負は出来ません。「想い」は肉体を凌駕すると改めて感じました。短時間で変わるというのは非常に難しいことですが、それが出来る資質はすでに備わっていると思っています。大きく変わりつつあります。

2日連続でしたから疲労もあると思います。様子を見ながらやっていきたいですね。非常に質の高い練習が出来たと思います。自己満足ではなく本当にいい練習でした。次に向かいます。
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