kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

強化練習1日目~午前~

2012-09-01 | 陸上競技
木曜日、この日から投擲の合宿が行われます。完全にプライベートの合宿なので参加校は2校。短距離は月曜日・火曜日に合宿を行っていますからこの合宿には不参加。が、この合宿に便乗してfujiwara先生に幅跳びの練習を見てもらおうと計画。図々しくお願いしたら快く(?)引き受けてくれました。先日の支部新人で11秒0の6m72の結果を残した選手がいます。走力は上がっていますがそれに見合うだけの「幅の技術」はありません。ここまで来たら中国新人の入賞が見えてきますからしっかりと専門家に見てもらう必要があります。完全にお任せすることに。これに伴い短距離も「強化練習」として1日練習をすることにしました。

先日の合宿での課題を克服するためにどうすればいいか?考えたりヒントをもらったりでなんとなくやらなければいけないことが見えてきました。うちの選手の動きの特徴で「重心が動かない」というのがあります。これは練習の中に課題があるはずです。脚だけの動きになってしまい全く動かない。努力感に反比例して進みません。ここは絶対に何とかしなければいけない部分です。選手が一生懸命練習をしても進む方向性が違えば結果は出ません。もっともっと考えていく必要があるのです。

「軸を作ること」と「重心を移動させる」ことを課題としました。段階がありますが、今一番できていない部分、「感覚が不足している部分」を繰り返しやっていきたいと考えました。そのためにもこの強化練習でじっくりと時間を取ることは大事だと考えました。加えてfujiwara先生に来てもらえたので客観的に動きの部分を修正できるというのもありました。じっくり見ていると私が「意識している部分」と実際に選手が行っている動きに大きな差がありました。もっともっとしっかりと見ていかなければいけないという感じですね。この部分を客観的に指摘してもらえたのでその部分を埋めるための練習をひたすらやっていきました。

うちの選手は他の指導者に指導を受ける機会が少ない。合宿などで指摘されるとスーッと入っていくことがあります。同じ言葉であっても言い方が違ったりニュアンスが違ったりすることで受け入れる側も変わってくるのだと思います。普段から言い続けていることでもスムーズに入っていかなければ選手たちの動きは変わりません。午前中は二人であーだこーだ良いながらやっていきました。まだまだ感覚的には「?」という感じの選手が複数います。それでも今まで言い続けてきた「軸」の部分の話が少しずつ入っているという感じがあります。もちろん「意識して練習をする者」はですが。やるだけの練習を避けたいと強く思っています。何のためにやるのか、どこにつながっていくのかを真剣に考えながら練習に取り組む。非常に大事なことです。集中しなければいけません。

今のうちの選手、「タメ」がありません。上手く表現できませんが重心が移動する前に落ちてしまいます。脚だけの動きになっているのはこの部分です。補強などを使っても「遠くに運ぶ」意識は持たせてきました。が、結果的にそれが走りに生かされていないのであれば「失敗」ということです。狙いとしている部分は明確だとは思っているのですが、こちら側が工夫をして選手に入っていくようにしなければいけないと思います。

まだシーズンの途中ですが「冬期にやらなければいけない部分」がある程度明確になってきました。この感覚を半年かけて身につけさせることができれば上のレベルで勝負できるようになると考えています。もちろん県新人までにもできることは最大限にやりたいと思います。

長くなりそうなので午前中で記事は終わります(笑)。午後はまた書きます。
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バタバタ

2012-09-01 | 陸上競技
水曜日、この日はなんだかんだでバタバタしていました。毎回のことですが(笑)

午前中は第2回の進路推薦会議で就職推薦が決まった生徒の履歴書指導。今回の推薦会議で大半の生徒が就職試験をうけられることになりました。このご時世ですからなかなか就職ができません。地元への就職を希望する生徒がほとんどですから高校卒業で就職する場合は事務職でも見つかります。すぐに決まるかどうかは本人たちの努力次第だと思います。自分たちの持っているモノを相手にきちんと伝えないといけません。

その流れで別室で数人の面接練習を行いました。大人しい子は人前で話すとなかなか言葉が出てきません。1対1で行うよりは複数を同時に行ってその様子を見させるというのが私のスタイルです。形式的な練習ではなく答えさせてからそのことについて見ていた生徒に感想を言わせます。もっとこういう言い方のほうが伝わるというのがありますから随時その部分の指導を行っていきます。私はバタバタしていましたから席を空けることもありました。私が不在の間は自分たちで何度も何度も面接の練習を行っていたようです。流れができれば自分たちでできるようになります。大切なことですね。目標に向けてしっかりと努力をしてもらいたいと思いますね。

午後からは練習で使用する道具の作成を行いました。前日まで合宿でしたから疲れ果てている部分があると思います。合宿で走っていますからダメージはあるでしょう。そのまま家でのんびりしていたら回復するとは思えません。2年生は登校日ですからどちらにしても学校にきます。そのついでに治療院などに行って身体を緩めてもらうなどの努力が必要です。基本的には自分の身体ですから自分でケアをするというのが大事です。大きなダメージがあるときには他の人の手を借りてでもきちんと回復させないといけません。そういう部分もあって学校に来るように指示をしました。早いものは午前中に治療院に行っていたようです。当然と言えば当然ですが。

これまでも何度か練習道具を自分たちで作らせました。自分たちで使うものを自分で作る。練習を作るのは自分たちです。うちの選手はまだまだ殻が破れません。人前で声を出したりするのが全くできない。ムードメーカーになるものがいない。これも「自分がやらないといけない」という感覚が明らかに不足しているからだと思います。何でも与えられるだけではだめなのです。私が声を出すから選手が出さないという部分もあると考えています。難しいところですが・・・。

思ったよりも早く道具の作成が終わりました。何人かはそのあとに鍼に行ったようです。これも自分たちの意識次第。かなりまじめにはやるのですが、もうワンランク全ての取り組みが変わらないと戦うのは不十分です。ここ数年ちょっと「不十分」だと思うことが多くあります。何度も何度も言っていくしかないのです。「まじめ」という部分は評価できるのですが・・・。全体的にもう少し勢いが欲しいですね。

翌日からは投擲合宿。便乗して1日練習をすることにしました。夏休みももうひと頑張りです。
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tabe合宿2日目~病院へ~

2012-09-01 | 陸上競技
火曜日、合宿2日目でした。バタバタが続いて更新するところまでたどり着きませんでした。今は土曜日です(笑)。お許しを。

火曜日は朝から北九州へ行くことにしていました。前日の練習の前から足首が痛くて練習ができない者がいました。以前から痛みがあって何度か治療に連れて行っていました。整形外科にいって診察してもらったところ1度目は「腱鞘炎」、2度目は「ハイアーチ」とのこと。ハイアーチだから治らないというような言い方をされたと記憶しています。大きな疑問を感じていました。それほどアーチが高いとは思いませんでした。保護者も一緒に診察に行かれていたので病院での説明を聞かれて対処するという流れになっていました。しばらく休みながら練習をして気が付くと痛みがほとんどなくなっていました。良くわかりません。

が、支部新人の前後からまた痛みが出始めました。動きが崩れてしまいます。この状態では走れません。それも今度は以前とは逆足。意味が分かりません。この辺りから本当に「ハイアーチが原因なのか」という疑問がさらに大きくなりました。合宿前の土曜日も走る練習ができませんでした。この状態ではとても間に合いません。昨年のことを思い出してめちゃくちゃ嫌な気持ちになってきました。自分自身の中で同じことは繰り返させたくないという想いが強くありました。選手自身が「治したい」という気持ちがなければ絶対に良くなりません。本人はまだ甘い部分がありますが「走りたい」という気持ちがあります。これが空回りしてしまうのが大きな問題なのですが・・・。そこで合宿の午前中にきちんとした病院で見てもらって今後の対応策を考えていこうと思いました。

師匠から教えていただいた信頼できる病院です。診察の結果は「ハイアーチではない」というものでした。軟骨がすり減っていて痛みが出ていた。それを放置していたから周りの筋(きん)や筋(すじ)が硬くなってしまい痛みが出ているのだろうと。またかばいながらやっていたので筋力自体が低下していました。リハビリを行いながら練習をするように言われました。選手はこうやって「今の状況」をきちんと教えてもらえると安心します。また、対応策やこれからどうすればいいのかを明確に示されると気持ちが前向きになります。大きなことです。

我々にできることは選手の気持ちを競技に向けること。また、そのためにできることを情熱をもってやっていくことです。こちらがどれだけ本気になっても選手自身が「治す」という気持ちがなければ絶対に直りません。必要だと感じていないのだから治るわけがありません。きっかけを与えることができますが最終的にはやるのは本人です。このことは揺るぎのない事実。なんとか回復させてやりたいですね。

そのため午前中の練習は見れませんでした。午後からは坂でした。短い距離から始まって80mくらいまで。それほど長くないですが本数を重ねるとしんどいはずです。前日にかなり走りこんでいますからその疲れもあるでしょう。それでもきちんと走ることが大事です。見ていると数人は腰が残って落ちています。坂で走ると顕著にこの部分が出てきます。ある程度意識をさせながらやっていきましたが改善できません。この状態では前接地になりブレーキがかかる。で、腰にダメージが残る→痛めるの悪循環を生みます。感覚的に伝わらないので非常に難しい。時間がかかります。

1年生でここ最近かなり走れるようになってきている選手、遠慮して前に出ません。折角のチャンスですから少しでも前で走って自分よりも早い者と一緒に走らせてもらわないといけません。1年生だからとかではなく「自分がどうしたいか」だと思います。本当に強くなりたいのであれば自ら進んで前で練習する必要があるのです。求めるレベルまではもう少しかかりそうです・・・。

練習の合間に色々と刺激を受けることができました。今のうちの練習に足りないモノ、これからやっていかないといけないモノが少し見えてきた気がします。これを練習の中にどうやって取り入れていくか?どのレベルまで目指すか?大きな課題です。幸い(?)、週末は1日練習を計画していました。この時間を有効に使って課題の克服に取り組んでいきたいと思いますね。まだまだやらなければいけないことが山のようにあります。

貴重な経験ができた合宿でした。感謝。
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