kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

話をする

2012-10-05 | 陸上競技
木曜日、この日も色々とありました。中国新人に向けての壮行式が行われ選手は壇上で激励を受けました。そのことに関して思うことがあるので放課後話をすることにしました。今回は投擲陣も一緒に私が話をすることに。「チーム」として一緒に活動する時間は少ないですがやはり全員が同じ方向を向いて取り組んでいく必要があります。

水曜日の練習が始まる前に短距離の選手が数名注意を受けたとのことでした。理由は「スカート丈が短い」というもの。長さを調整していたのは「少し」だったようですがこの「少し」が大問題だと思っています。また、朝練の後のSHRに同じ者が「少し」遅れ気味に入ってくると担任から話がありました。この部分も放置しておくわけにはいきません。「少し」のことかもしれませんが「大問題」です。

現在うちの学校の陸上競技部は東部地区の「強化指定校」になっています。だからといって特別なにかがあるわけではありませんが。しかし、「注目される」という部分はあると思います。注目されるということは選手の行動の一つ一つが「評価」されるのです。これは学内においても同じこと。どれだけ実績があり中国大会などに出場したとしても、基本的な生活習慣が身についていたいのであればその活動には意味がないと思っています。「強ければ何をしても良い」わけではない。勘違いしてもらったら困ります。このような指導を本校の指導者はするつもりはありません。「基本的な学校生活」が送れて初めて「競技」があるのです。

辺りを見渡すと「運動部」とは思えない行動や服装で活動をしている者もいます。部活動ではなく「放課後の時間つぶし」レベルです。このような状態では「応援する」という感覚にはなりません。しかし、うちの選手が「服装で注意を受ける」「時間が守れない」というのがあれば「同じレベル」だと思っています。その「程度の差」はあるとしても結果的に同じ。「少し」だろうが「大きく」だろうが同じ部分なのです。ここが分からない限りは部活動をする必要はないと思っています。強くなれば強くなるほどその部分の「意味」を理解しなければいけません。

うちは「陸上部」ではなく「陸上競技部」です。「競技」をやっています。趣味の延長で身体を動かしているのではなく「より高いレベル」を目指しています。競技場面で「日常生活」の指導をしなければいけないというのであれば間違いなく戦えません。放課後の時間は「より強くなるため」の時間でなければいけないのです。細かな技術指導であったりしっかりとした専門練習ができる時間でなければいけないのです。練習というのはそのようなものだと思っています。勘違いしてもらいたくないのはうちの部活が「日常生活」の指導をしないと言っているわけでありません。「日常生活」がきちんと送れて初めて「競技」の指導になります。「競技」の指導に至るまでの時間が非常に長いというのも特徴だと思っています。とはいえ、こういう場面でもう一度指導をしないといけないというのは非常に情けないことですが・・・。

また「少しならいい」と思う気持ちが最もいけないことだと思っています。大きく逸脱しなければ問題がないと思っているのであれば勘違いです。大きくルール違反をしているというのであればこれは問題外です。結局練習どころではありません。どれだけ「練習する」といっても根本的な部分ができていないのあれば最終的に何も変わらないまま終わってしまいます。問題外です。
日常生活の「少しなら良いだろう」は競技をしていくうえで大きな問題につながると思っています。私は「生活」が「性格」を作ると思っています。日常生活でとる行動が間違いなく「性格」を作ります。普段の生活の中で「少しならいいだろう」と思っていたら、競技場面では絶対に「少しなら」という「甘え」が出てきます。苦しい練習の中で「少し楽をしよう」と思ってしまったら絶対に強くはなれないのです。練習中の本人たちの「心」の部分は選手自身しか分かりません。ほんの一瞬でも気が緩んでしまうとそこに意味はなくなります。だからこそ「少し」を許してはいけない。ここが大きく崩れてしまう原因となるからです。この意味が分からずにうちの部活動を辞めていくものもいます。私の考え方が「絶対正しい」と言うつもりはありません。指導者の考え方に共感できない者は「去る」必要があると思っています。自由参加はありえません。

本当に強いチームになっているときは「日常生活」の話を一切することはありません。「最低レベル」の話ですから自分たちで管理できます。ここ数年その部分が曖昧になっていて「選手任せ」になっていた部分があるのかもしれません。とはいえめちゃくちゃ言い続けてきたつもりですが・・・。それでも「できていない」というのが現実です。こういう部分をしっかりと指導できなければ「チーム」としての活動はできません。まだまだ雰囲気が大きく変わらないのもここが原因だと思っています。「何が何でも強くなってやる」というチームの状況になってもらいたいですね。

やはり先は長い。地道にやっていきます。
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トレーニングと回復

2012-10-05 | 陸上競技
水曜日、この日はなんとなくバタバタしていました。というか基本的に落ち着いて生活できたことがここ最近は全くない気がしています(笑)。普段から落ち着かない性格なのでそこに関しては問題ないのかもしれませんが・・・。プライベートというものが存在しません。当然と言えば当然。ちょっと疲れてますね。

LHRの時間に文化祭での取り組みについてクラスの中で考える時間がありました。私があまり関わるとどうしてもその方向に向かってしまいます。できるだけ口を挟まないようにと思いながら見ていました。私からの要望は「高校3年間の最後の文化祭だから思い切りやること」です。それ以上は何もありません。全体でダンスをしようという雰囲気がありますが、やはり苦手な子もいます。「やりたくない」という気持ちもでてくるでしょう。「やりたい」と思っている子にはこの気持ちは分からないかもしれません。しかし、大事な部分だと思います。全員が得意な分野と苦手な分野が同じだと困ります。それぞれの「得意分野」で活躍できればいい。苦手な子は苦手なりに参加できる形を選べばいいと思っています。クラス全体でやることです。苦手な子には「簡単なパート」を担当して踊れるようにすればいい。この辺りまで考えることができれば随分違ってくると思っています。

練習に関しては前日にかなり走っているのでこの日はトレーニングとしました。土日の雨の中で競技場で駅伝が行われました。その整備のため競技場のグランドはかなり転圧をかけたようで足に来ているダメージは大きいとのことでした。「アスファルトの上を走っている感じ」だったとか。この状況でひたすら走るのは身体に悪い。ここで故障をしたら全く意味がなくなってしまいます。そのならないように練習量の調整は必要不可欠だと思います。

とはいえ、身体づくりをメインとしているうちの学校としては継続的にやっていかなければいけない部分が多々あります。来週は中国新人ですがその先も見据えてしっかりとトレーニングは継続していかなければいけません。ここで妥協すると冬期練習にも影響してきますから。この日は練習開始前にもう一度目標の確認をさせました。後で確認すると練習前に色々と問題があったようですが、気持ちを切り替えるという意味でも必要だったのかもしれません。練習自体はある程度集中して進めることができていたと思います。

練習の合間に先日教えてもらった骨盤と肩甲骨のリセットを入れました。これも継続しないと意味がありません。夏休みにやっていた亜ぷの形式をここ最近やっている姿を見たことがありません。また、1月から実施していた練習の合間の肩甲骨の動的柔軟性を高める動きもほとんどの者(限りなく0)がやっていません。どうしても一時的な取り組みで終わってしまうのです。それほど難しいことをやっているわけではありません。この部分が将来的に大きな差になってくると思っています。

何度か書いていますが男子の跳躍選手、中国大会以降かなり取り組みが変わりました。本質的な変化まで行っているかどうかはこれから先の様子を見ないといけませんが、練習中の取り組み(自分自身のことに限りますが)は大きく変わっています。春先の100mの記録は11秒8程度でした。中国大会に幅跳びで出場して惨敗。そのあとの練習中の態度はかなり変わりました。トレーニングなどの合間自分でドリルの動きを入れ、自分の走りに生かそうとしています。他の者は休んでいるだけ。ここに大きな差があると思っています。言われたからやるのではなく「自分で必要だと思ってやる」から効果が出る。他の者にその姿を見るように言っていますがなかなか実行できません。「やらされている」部分が大きいのだと思います。

最終的な「差」はここだと思っています。本当に自分自身が強くなりたいのであればそのために努力をする必要があります。私に言われたことだけをやる、言われたその場だけやるというのがあるので本物になれないのだと思っています。なかなかできないですね。これは「指導者」の力量にも大きくかかわってくるのかもしれません。私が十分な指導力がないからこのような「意識レベル」で終わってしまうのかもしれません。まだまだです。

練習中の様子とリセット運動の様子を見ていて明らかにバランスが悪い選手がいました。かなり力があるのですが調子が良くなってくるとどこか痛みが出てしまいます。先日のカイロプラクティックの先生たちからは「40代の身体」だと言われていました。関節自体が硬く骨盤のズレから肩甲骨の柔軟性の低下を招いています。そこを無理やり動かすので結果的に故障の一歩手前の状態になる。根本的な改善をしない限りどうにもならないと感じました。翌日に治療というか調整の予約を入れさせました。自分自身の身体をどうするかです。整体などには通っていますが根本的な問題解決にはなっていないのです。時間をかけて「自分の身体の管理」ができるようにならないといけません。チームの躍進のためには中心となってもらわないといけない選手です。「意識改革」が必要だと思います。

投擲選手で先日から背筋を痛めていて投げれない状態が続いている者がいました。この日、ほぼ復調したことを報告しに来てくれました。月曜日に身体の調整を簡単にしてもらったところ痛みが劇的に引いたとのこと。確かに見るからにバランスが悪かったですからね。肩の位置が左右で大幅に違いました。フロント投げ・バック投げでベストが更新できたようです。これは極端な例ですが、身体のバランスが著しく悪かったのだと思います。力があってもそれを出し切れない状態。だから無理やり動く。故障をするという悪循環なのだと思いますね。この部分の改善は必要です。

練習の後半は30分程度のフリーとしました。身体の調整をおこなったり体幹補強をしたりと必要なことをさせました。この冬期は色々と考えて落としの部分を作ろうと思っています。練習の効率を上げるために強制的に身体のメンテナンスの時間を作りその間にケアをしたり強化したりする。「単なる休み」ではなく自分の身体に目を向ける時間にしたいと思っています。週に2回程度30分くらい時間を作ってみたらどうかと思っています。

ダラダラと書いてしまいました・・・。また怒られるかも(笑)。
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