kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

自分のための練習になるか

2013-01-20 | 陸上競技
土曜日の練習の途中、跳躍選手に跳躍練習をさせていたのですがある程度行ってから走練習へと切り替えました。やはりスプリント練習も必要となりますから。狙うのは2種目です。どちらか一方だけやっておくというわけにはいきません。本当はスプリントだけが良いのですが(笑)。

他の男子は3セット目、跳躍選手だけは1セット目という感じです。それまでにかなり跳躍系の練習をしているので疲れもあったと思います。1本目の150mで前から出た選手を抜くことができませんでした。私はスタート地点から見ているので中間の走りが確認できません。こういう部分ではマネージャーがいてくれると本当に助かるのですが・・・。いつもよりもスピードが出ていません。2本目以降はある程度修正ができましたがそれでもマーク走やバトン走のときとはスピードが違います。少し話をすると「跳躍練習をしてから少し膝が開く感じがあったのを修正できなかった」と本人が言っていました。これまではそれなりに意識して走っていたのでしょうが、ここまで細かい部分を自分から私に言うことはありませんでした。

その後、修正走を2本行ったのですが1本行った後、本人が私のところに来て「今の膝が開いていましたか?」と聞いてきました。これも初めてです。正直驚きました。たいしたことではないと思われるかもしれませんが、性格的に自分から動くということはほとんどありませんでした。それが自分の動きをどうだったかと聞いてくる。競技に対しての想いが行動に現れているのだと思います。まー動きを意識しすぎて珍しく走りが硬くなっていたのでその部分だけ指摘。次の1本はきちんと修正できていました。特別に私が目をかけているというわけではなく本人の行動が明らかに変わってきているのです。それに伴い競技力も上がる。ある意味当然の結果だと思います。

また、女子選手と話をしているときに以前動きの感覚が違ったときがあったと言っていました。もともとピッチで走るのですが重心の移動が十分できる前に足が動くので進みきれません。中間以降その場足ふみのような動きになります。その部分を修正していて上手くいったときに「違和感がある」と言い続けていました。速く動かさなくても前に進むからだと思います。たぶんこれまで「走る」ということでここまで考えたことは無いはずです。まだ十分ではないですがかなり意識できるようになってきています。疲れないと走った気持ちにならないのかもしれません。タイミングが合ってしっかりと前に進めればそれが一番です。無駄に疲れる必要はありません。この「感覚の違い」をきちんと分かるようになるかだと思います。

残念ながらまた動きが戻っているのです。一時的な変化でしかなかった。話を聞いてみると「上に浮かないように」と他の選手に言っているのを聞いて自分も浮かないように意識し続けていたようです。しかし、走りが全く違います。どちらかというと腰のポジションが下がり気味になってつぶれてしまう感じの走りをします。指導していた選手は油断するとすぐに浮いてしまい走りが変わってしまう選手でした。「考える」「工夫する」というのも自分にあったものでなければ動き自体がよくない方向に進んでしまいます。

もともと膝が上がらない、前に出ない走りをします。この選手が前に進むためには他の選手と同じ動きでは走れないと思います。今までの自分の感覚を変えていかなければいけないのです。感覚がいいときの動きはドリルで少し違う意識があったようです。この部分をもっともっと自分にあった感覚に変えていかなければいけないと思います。10人いれば10人の感覚がある。その部分は指導する者が個別に話を聞いていかなければいけないなと感じました。

自分のための練習をしなければいけません。本気でやろうと思えばそれに見合った行動の変化があるはずです。もっともっと自分が何をしないといけないのかを冷静に判断する必要があります。言われたことだけをやればいいというわけではない。しかし、自分にあっていない感覚を作ったところで動きは変わりません。自分の走りの特徴を理解した上でどのような動きをしなければいけないのかを考える。高校生レベルではなかなかできないと思います。そのため我々指導者がきちんと選手と向き合って何かをしていく。ここが大事です。

一方通行の指導にならないようにしたいと思います。できるだけ選手が自分の感覚を私に伝えてもらえるような雰囲気作りも必要かもしれません。どうせやるなら自分が強くなるための練習をする必要があります。基本的な部分をしっかりと押さえて選手にあった動きや感覚を作っていかなければいけないなと感じました。
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刺激を与え合う

2013-01-20 | 陸上競技
土曜日、この日は午前中練習としていました。検定週間に入り勉強時間の確保をしなければいけません。少し早く練習を開始して午後からは勉強時間としました。やりたいことはたくさんあるのでメニューとしてはかなり不足してしまいますが、勉強の頑張りも間違いなく競技につながって行きます。頑張り切れない者は他のことも頑張れません。ここもなかなか伝わらない部分なので変わり切れないのだと思っています。

練習はサーキットから。終わった後は全員かなりの汗をかいていました、この様子をみると運動量としては多いはずです。20分以上休息なしで動き続けています。通常考えると消費エネルギーも高いのですがこれが体重管理には結びついていません。筋肉量が増えている可能性はありますが筋肉だけで1kg増やすというのは簡単なことではありません。ここも自己管理ですね。

練習はドリルから。前日と同じように股関節周りを動かす事から始めました。先日も書いた気がするのですがこういう練習を始めた当初は新鮮なので選手も意識してやります。そうしないと動きが作れないからです。慣れてくるとそれなりに動きができるようになりますからこちらが意図する動きとは異なる動きをしてしまう者も出ます。やるだけになるからです。ここは本当に難しい部分なのですが常に声掛けをして意識付けをしなければいけません。慣れて来ても良い動きができるのであれば問題はないのてすがなかなかそこまで到達しません。

ドリルまでは学校で行い、それからの走練習は下のグランドで行う事に。学校のグランドは他の部活が試合をしていました。練習するスペースがありません。近くに様々な練習場所があるのであまり問題はないのですが、移動時間などの事を考えるともったいないなと感じます。歩いて1分くらいなのですがやはりそこまで道具を運ぶ事を考えると労力を使ってしまいます。効率良く練習を進めていくためにはもっと工夫が必要かもしれないですね。

下のグランドではスキップ、マーク走、バトン走を実施。全体的にまずまずの動きかなという感じでした。中には「速く進み過ぎて身体が対応できない」という者もいました。ゆっくり走る中では感じないことでしょうね。長い距離をゆっくり何本も走るという練習をしていると春先にスピードに対応できなくなると思っています。常に高いスピードを出していく中で感覚を身に付ける。今の段階でコントロールできないスピードであっても慣れてくれば対応できるようになるはずです。感覚的なこともあるとは思いますが、体幹の筋力がまだスピードに対して不足しているのかもしれません。良い傾向ではあるのですがこれで動きが崩れてしまうのも良くありません。慣れていくしかないですね。

少しスタートの確認もしました。前日は暗い中での練習でした。この日は比較的暖かく走りやすい気候でしたから全く問題なくスタート練習ができました。タータンでできないのが最大の問題点なのですが可能な限りスタート部分もやって行きたいと思います。

ここから走練習はセット走へ。跳躍選手は一人別メニューとしました。先週は暗い中で行ったのですがこれではあまり練習にならないと判断。明るい時間帯に行う事に。先日教えてもらったことの確認と助走練習。安定はして来ています。スピードはありますから後は何とか踏切まで持って行きたいなという感じでしょうか。

他の者は通常通り。距離が全く分からないので約150mと約120mで行いました。相変わらず適当です(笑)。この中で2年生女子キャプテンがかなり走れていました。時間差でスタートしているのですが後ろから来る者にほとんど差を詰められません。かなり強くなっています。体力的にないのですがあえて後ろから出ている3年生と順番を入れ替えました。3年生にとっては屈辱的な事だと思います。どう考えても力的には3年生の方が上です。2年生が走れているとはいえ悔しかったはずです。そのセットが終わってから少しだけ話をしました。下級生が強くなっている。今までとは状況が違います。普通に走っていたら問題なく勝てていた者であっても良い動きをしないと勝てない。そういう状況で練習を積むことでやはり意識も変わってくると思います。

めちゃくちゃ気まずい雰囲気でした(笑)。それはそうでしょうね。元々仲は良いのですがこういう力関係ではありませんでした。3年生は何があっても負けられないはずです。2セット目以降はこの二人を同時スタートにしました、。ライバル心むき出して走っていましたね。これが狙いです。刺激を与え合う関係になることでもっともっといい練習ができるようになります。2年生は結局一度も勝てませんでした。こういう経験をしていくことで間違いなく強くなると思います。

また、1年生で4継の2走を走らせている選手、バトン走ではこの2年生と同じくらいで走るのですがセット走になった瞬間最初の30mで置いていかれてしまいます。全く前の走りがつながっていません。この選手のために2年生を後ろからスタートさせるようにしたというのもあります。最初から勝てないと思っている雰囲気があります。勝てないからついていこうという感じでしょうか。しかし、これでは練習になりません。もっと力はあるはずなのに受け身になっているからいつまでたっても自分の殻を破ることができないのです。とにかく逃げれるところまで逃げて後は潰れても良いと話して前から出しました。これによりスピードが上がりました。最後は本当にへろへろでしたが最初から出す方が大切です。まだまだ力が出し切れません。動き的にも波があります。力はあるのですがもう一歩足りないところが。この子が本当に力を出してくれないとうちが戦うのは不可能だと思ってます。

もう少し思うことがあるのですがこれは別に書きます。
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