kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

新春合宿最終日~午後~

2013-01-07 | 陸上競技
合宿最終日、午後からはしっかりと走ろうということになっていました。私はあくまでサポート係ということでメニューに関しては「これくらいですか?」という提案だけ(笑)。実際は他の指導者がプラスアルファで練習メニューを決められました。しっかりと走りこみました。

短短は120m+100m+80m+60m+40m+100mバウンディング(笑)。すごいことになっています。このメニューを4セットくらいは走ったでしょうか(ひょっとしたら5セットだったかも)。かなりハードな内容となります。うちの男子は1人だけでしたが最後まで先頭を走っていました。走力的な部分としては間違いなくレベルアップしていると思います。しかし、声を出してムードを作るということができません。これが大きな課題なのです。走力が上がり自分の走りだけをする。それは簡単です。力ある選手が他の選手に目を向けて全体を盛り上げていくことができなければ、今後のチーム状況は改善されません。みんなの前で大きな声を出す。全体に投げかけることができないのであれば「集中して!!」「良い走りを」くらいの声は出せるはずです。性格的におとなしい部分があるのは確かですがここを変えることができれば大きな成長になると思っています。本当に上のレベルを目指すのであればもう少しリーダーとしての自覚を持ってもらいたいですね。とにかく男子は声が出せません。大きな大会に出たときに間違いなく萎縮してしまいます。いつも声を出せるようになってもらいたいですね。

女子はまずまず。前日のことがありますからそれなりに考えてできるようになっています。1年生エースは1本目からしっかりと力を発揮できていました。目指すところはかなり上のはずです。インターハイに行くだけで満足しないのであればもっともっとレベルの高い練習をする必要があります。他の人の後ろについて走るだけではダメ。不十分です。
キャプテンは1本勝負です。この手の練習では全くと言っていいほど走れません。正確には持続できないのです。1本走ったらそれ以後は人並み以下(言葉が悪いかもしれませんが)。100m1本が最大の負荷なのです。この手の選手を今まで預かったことがないので分かりませんでしたが何本も持つというのは不可能だということが分かりました。それなら1本を最大負荷で走れればいい。その後は我慢の練習。これだけでも効果は高まります。これまでは60mさえも持続できませんでしたが今は120mなら持つようになりました。12秒後半から13秒前半の選手とは遜色なく走ります。まー1本だけ、1本だけの話ですが。先を恐れて1本目で中途半端な走りをするよりはきちんと走れる1本だけでも最大スピードで走るというのが大事です。動きはよくなってきましたね。

この練習中、朝から体調を崩していた者がリタイア。1セット目の途中で体調が悪化したようです。かなり厳し状況だったのは間違いありません。無理をしても意味がないという話を何度かしていましたが結局は途中で走れなくなりました。120mはかなり良い動きをしていたのですが。せっかく動きが変わりつつあるときに離脱。これは今に始まったことではないというのが現状です。足を痛めたり体調を崩したりというのが結構続きます。良い練習ができ始めたらまた中断。これを打ち破らなければいけません。
本人はかなり悔しかったようです。個別に話をしました。入学当初と比べるとかなり変わってきました。とりあえず練習をするという感じでしたし、集中を保つために他の者に継続的に声掛けをさせておかなけえばいけないという状況でした。悪気はないのですが性格的にそういう部分がありました。最近は変わりつつあったのですがどうしてもこういう場面で「弱さ」「甘さ」が出ます。練習だけをがんばろうと思っても無理です。それ以外の時間の使い方が大事なのです。練習できついトレーニングになるとどうしても動きが小さくなります。これはほとんどの選手がそうです。そこでどう考えて練習をするのか?決められたメニュー、決められた距離をやれば良いと思うから動きが小さくなるのです。しかし、本当に強くなりたいのであればその部分は良いことではありません。

結果的に体調を崩すという形で現れました。でもこれは他の部分の「弱さ」「甘え」があったからです。常にマスクをして生活するようにと苦言を呈していましたが「大丈夫」「面倒だ」という感じでマスク着用をしていません。休みの間も同じことだったと思います。きっとそこまで考えていなかったでしょう。3日の練習の時点で「声が出ない」と言っていたので休み期間の生活のリズムが狂っていたのかもしれません。それが結果的に体調不良として現れる。勉強に関しても日常生活に関しても全て「甘え」「弱さ」が出てきます。競技を真剣にやりたいのであればそれ以外の時間を本当に考え直さなければいけません。どれだけ「強くなりたい」という気持ちがあっても、きちんと練習ができる状況にならなければ結果は伴いません。「想い」だけではどうにもならない部分があるのです。

かなり悔しそうでした。少し厳しく話をしましたがこれで私との人間関係が崩れるようであればこれから先の勝負はできません。他の選手も同様ですが私が何を思って選手と話をするのかを感じ取らなければいけないのです。「怒られた」「注意をされた」という事実だけが残りそれ以外の本当に大事なことが分からないというのでは意味がありません。前日の他の選手もそれが分からなければ先はないのです。今回体調不良となった選手、大きな期待をしています。持っている力をすべて出せるようなれば間違いなくうちでトップ争いをする潜在能力があります。この選手が目覚めてくれればうちは本当に上のレベルで戦えるようになると思っています。大きな期待をしている反面、「甘さ」「弱さ」が目につきます。練習以外のすべての面での成長がこの子の力に変わっていくと思っています。今回の悔しさが取り組みを見直すきっかけになってくれたらと思います。期待したいですね。

短長は長めのセット走。長めと言っても200mから20mずつ短くなっていくだけですが。スタートはオープンにしてもらいました。400mを走る選手というのはマイルの中心選手となります。大人数でのマイルの練習と思って走らせました。うちの選手スタートで出遅れて場所とりを失敗します。その後スプリントで取り戻す部分があります。男子はそれでなんとかなるのかなという感じ。もったいないですがかなり走れていると良いう感じがあります。今年はマイルにかけるように言っている男子400m選手、トップスピードはありませんがある程度のスピードを維持することができます。本数を重ねていくと先頭との差も小さくなります。今年男子が勝負をするためにはこの選手が力を伸ばしてくれないといけません。
女子は相変わらず・・・。走りが安定しません。めちゃくちゃ良い走りをしているときもあれば全然走れていない時もある。こういう選手は1本勝負の時には力が出せないと思っています。高いレベルで安定させないと大事な時には悪いほうの動きが出ます。なかなか変わりきれないですね。マイルまで視野に入れて考えるのであればやはり短長の選手の力を重視しなければいけません。昨年末は3年生を走らせて4分7秒9です。最低でも4分4秒を切るくらいの実力派は要でしょう。今の力では大事なレースで大きな失敗をすると思います。安定しないというのは怖いですから。先頭で走れたから良いというのではありません。集団の中の先頭を目指しているようでは今後は戦えないのです。もっと上のレベルの走りをしてもらいたいですね。力はぼちぼちついてきているのかなとは思いますがスピード不足が気になります。このスピードレベルでは上では戦えません。もう4ランク上の意識を持ってもらいたいですね。期待したいと思います。

全体を通じてある程度の手応えは感じられたかなと思います。今やろうとしていることがいい方向に進んでいるのではないかと感じています。技術的にはまだまだやらなければいけないことがありますが、今後のことを考えると課題となる部分が明確になりました。無理やり走るのではなくいかに無駄な力を使わずに走るかです。この部分は私がしっかりと勉強をして行きたいと思います。選手の課題は自分たちが何をやろうとしているのか、そのために必要なものは何かを冷静に判断して行動できるようになることです。高校生にそのようなことを求めるのは難しいと思われるかもしれませんができないことはありません。普段からの生活の中でどれだけ考えながら行動できるかです。練習時間以外の時間が「性格」を作り出します。この部分をしつこく言いました。性格がきちんと前向きにならなければ競技結果も変わりません。「練習だけ頑張る」というのは不可能なのです。全てがつながっていて相互に影響している。だからこそ「日常生活をきちんと送る」というのが大事になるのです。勉強やあいさつなどの基本的なことで手を抜いてしまうと結果的に競技も伸びない。それが全てです。このことをしっかりと理解して物事に取り組んでもらいたいと思います。

まだまだ表面的な変化しかありません。この部分を本物にしないといつまでたっても成長はしないのです。しっかりと考えて取り組んでもらいたいですね。伸びる可能性がある。それを手にするかどうかは本人次第です。サポートしていきたいと思います。

中身の濃い合宿となりました。多くの方に感謝したいですね。
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新春合宿最終日~午前~

2013-01-07 | 陸上競技
1月6日、合宿最終日です。この日は本当に天気が良く全く問題ない環境でした。前日までグランド状況が微妙でしたがこの部分もほぼ問題なく練習ができるくらいに乾いていました。天候に恵まれると良い練習ができます。

この日は宿泊施設を出ることになるのでそのことの対応も多少ありました。セミナーパークでは片付けなどはほとんど意識しないで退出できます。が、今回は細かいところまできちんとやらなければいけません。指示を出してもそれがきちんと伝わらない者もいます。これも繰り返しですがしっかりとやっていくしかないと思っています。交流村での合宿は色々と大変な事がありますが「自分たちで考えて行動する」という部分では大きな意味を持つと思います。セミナーパークは2人部屋ですが今回は6人部屋。集団の中での活動をどのようにすればいいのかを考える機会になります。見ていて集団行動ができない選手も多々います。自分のことだけしかやらない選手は競技を終えた後の問題が大きくなると思います。教育活動の一環としての競技指導でなければいけないと考えています。今後はどこでやるのか未定ですが大変な事がある反面、生徒の成長を促すためには良い環境だったのかもしれないと思います。

朝の段階で少し気になることがありました。うちの選手が一人体調が悪そうでした。ここはチェックしています。無理をして練習をしても意味がないですからね。本人に確認をすると熱はないと思うとのこと。頭が痛いので痛み止めを飲んだと。練習を休んで帰っても良いと話をしましたが練習に参加したいということでした。無理はさせたくありません。しかし、この気持ちを汲み取りたいという部分もあります。どちらがいいのかは分かりませんが。昨年末にある程度の成長があると感じていた選手です。これまでであればやるとは言わなかったでしょう。できる限りということで参加させることに。

この日の午前中はこれまでの練習の流れの確認。全体を通じて走るために必要なドリルを重点的に行っています。うちの選手は12月から取り組んでいることと同じ部分が多々あります。集中的に動きの部分をやっていますから動きに変化が生まれてきます。ここで変わる者と変わらない者の差はやはり意識だと感じています。やるだけではダメ。しつこいようですがここは大きいと思います。数人は力で無理やり動きを作っています。他の学校の選手と比べると明らかです。この段階で楽に動きを作るのではなく無理やりやっているのであれば前に進む感覚はつかめないと思います。これは私にとっても今後の指導に大きくいかせるなと感じた部分です。見ていて感じたことを還元する。指導者にとっても価値のある合宿となります。全ての動きから力みを取らない限りはこれから先には進めないと思いますね。

ドリルを行ってからスキップ走。終了後は加速段階の練習。ある程度の感覚がある者は良い動きをしていましたね。今回の合宿ではこの加速段階の練習はほとんどありませんでした。見ていると普段の意識が明確に現れます。普通に出るだけの者とできるだけ加速段階の動きを作ろうとする者の差は大きい。何気なく出て一歩目から身体が起き上がってしまうというのでは練習効果はでませんから。難しい部分ですが。

  

最後にショートを数本やって終了。これまでの技術練習の総まとめのような位置づけですね。思っていた以上に動きが良くなっている者もいました。まだまだ60m程度なのでこれからが大事になるのですが感覚的には良いなと感じました。前日にある程度厳しく話をしていたのが結びついているのかなと。走るだけの練習にならずに一本一本課題をもって走る。この中で感覚をつかむことが大事です。体調不良を訴えていた者も普段が力みまくって思うように走れないのですが多少力が抜けていました。この感覚を身に着けてもらえるとあっというまに結果が付いてくると思います。しかし、体調不良になるというのは考えものです。競技で強くなりたいという気持ちと日常生活の管理が上手くかみ合わないのです。ここが克服できない限りは先はありません。このことに関してと午後の練習に関してはまた別に書きます。

なんとか動きの感覚をつかみつつあると感じています。これからです。
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新春合宿2日目~午後~

2013-01-07 | 陸上競技
2日目、午後からは短距離と跳躍に分かれての練習となりました。うちの跳躍選手は午後からは跳躍へ。幅跳びで記録を伸ばすためのスプリントという位置づけでいます。インターハイに近いのはどちらか?これは微妙なところなのですが(笑)。記録を伸ばして戦えるのは幅跳びかなと思っています。参加するだけならショートスプリントのほうが近いのかもしれませんが。10秒8台を出して幅跳びで7m20くらいまでいけば可能性があると思っています。あとは本人の覚悟次第ですね。普段のスプリント練習の中でどれだけ跳躍のイメージをもってやっていけるか。今後は跳躍練習も取り入れていかないといけないですね。嫌ですけど(笑)。

短距離は午後からはスポーツ交流村の近くにある砂浜へ。普段できない練習ですから気分転換にも刺激にもなります。砂浜での練習では進まない選手は全く進みません。思っている以上に負荷がかかります。この中でどうすれば速く走れるのかを工夫するというのも練習の中での大きな課題となります。楽しめる部分としんどい部分が同時に存在する練習となると思います。

練習は砂の上で簡単に身体ほぐしを行ってから変形ダッシュ。20m先にあるマークを早く取るというビーチフラッグのような仕組みで行われました。選手は楽しみながら練習をやっていました。飽きずに1本1本全力で走りますから負荷としては大きい。でも競争という刺激があるので手を抜かずに走ることができます。

        

最後の1本は本格的なビーチフラッグ。取れなかった者は最後に海に向かって今シーズンの目標を叫ぶということになりました。これはこれで面白かったですね。全体的に良く声が出ていました。




それ以後はしっかりと走ることに。こちらとしてもどれくらいの負荷がかかるのかはっきりと分からない部分があります。走練習の前半は短い距離を走ることに。40mと60m、80mまで行きましたが全体的に元気です。本数的にもある程度走っているのですが余裕がある(?)感じがありました。短い距離は勢いで持つのかもしれません。そのため追い込むために少し距離を伸ばすことに。これはかなりこたえたようです。短い距離と違って全員がダウン。進まない選手は本当に進みません。最後は砂に埋もれてしまうのではないかという感じで前に進まない。うちの選手も数人は全くダメでした。足だけ動いて重心の移動が生まれない選手、足が流れる選手は顕著にこの状態になります。それでもがむしゃらに走るだけ。ここが課題だと思っているのですが工夫ができません。こういう「前に進まない」状況を作り出しているにもかかわらずそれをこなすだけになってしまう。一生懸命走ったけど進まないでは問題は解決しないのです。克服できるかどうかは本人の問題となります。課題は話しますが感覚をつかむのは自分自身ですから。

                    

普段使わないところを使っているはずです。前に進むためにはどのような動きをしないといけないのか、どこの部分の使うことになるのかを実際に身体で感じてもらえたのではないかと思います。こういう環境の中で練習ができるということの意味を各自が考えてもらいたいと思います。やれば良いというわけではない。ここが分かるようにならないといつまでたっても強くはなれません。この日の練習後にはうちの選手にケアをしっかりとするようにと指示を出しました。当然ですが。合宿を実りあるものにするためには与えられている時間をどれだけ有効に使えるかが大事だと思っています。そのことをしっかりと理解しなければいけません。言われてやるのではなく自分たちでやることの大事さ。これが本物になるためには重要なのです。

環境も変わり良い練習となりました。最後に1枚、きれいな夕日が撮れたので。なかなか絵になっていますか!?

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新春合宿2日目~午前~

2013-01-07 | 陸上競技
1月5日、新春合宿の2日目でした。この日は朝から比較的暖かく過ごしやすい天候でした。とはいえ、グランド状況は微妙。前日の状況でグランドが乾ききっていない中で夜を迎えているので少しぬかるんでいます。それでも練習ができないことはないという環境。この環境の中でどのように取り組むかですね。

練習開始時点で色々とトラブルが発生したので私は練習場所を離れることに。宿泊棟の部屋の鍵がもどってきていません。話を聞くと最後に出た者が鍵を閉めずに下駄箱の上に置いているとのこと。それも1人ではなく複数です。集団生活を行うという経験が少ないため選手の行動がこちらの予想している以上の行動になります。こういう部分をきちんと指導していく必要があるのかもしれません。一般常識的な部分ですが明らかに欠落しています。無防備な部分が目立ちます。ここで更なるトラブルが発生。ある部屋のドアノブが取れました。そのため一緒に行ったもう一人の指導者が部屋に閉じ込められて出てこれないという状況に(笑)。これも事前に報告をしていればもっと早く対応できたと思います。自分で直すということはできませんから大人の指示を仰がなければいけないこともあります。練習以外の部分の指導を徹底していくことも大事ですね。私もまだまだ反省しないといけないと強く感じました。

グランドに戻ったのは10時くらいでした。この段階で選手はスパイクを履いて流しを。できるだけ早い段階で走るということになったようです。グランド状況は万全ではありませんがこの中でどうやって走るかを考えていかなければいけません。時間的に動きの確認にはそれほど時間が取れなかったと思いますがその部分に対してもどうやって対応するか。大きなことだと思いますね。短短と短長に分かれて実施しました。短短が120+60+60、短長が150+120+120を数セット。しっかりと走る練習となります。




うちの男子はかなり力が出せるようになってきました。持ちタイム的にもかなり強くなっているのは間違いありませんが、それだけではなく自分の動きをしっかりと意識して取り組むことができていました。スピードレベルも持久系もある程度の強さがありました。短長のほうはもっと前半からいって最後まで粘るという走りができると良いのですがまだまだ最初から出し切ることができません。ここが大きな課題ですね。強くなるための練習としてはもう一歩という感じでしょうか。スタートで出遅れるというのも大きく影響している部分です。もうワンランク上を目指してもらいたいですね。

その反面、女子は・・・。ひたすら「走る」だけの練習となっていました。これは・・・。ライバルになる選手たちが近くにいるのは分かります。しかし、これまで練習してきた動きが走りに生かされないというのでは何のための走練習か全くわかりません。グランド状況が良くないとはいえこの状況は・・・。かなりイラッとしました。更に段々と声も出なくなる。「頑張って走っています」というのが前面に出ていました。こういう練習は好きではありません。正確に言うと「課題を理解していない練習ではダメ」という感じでしょうか。がむしゃらに走りこむ練習も必要です。動き云々が多少崩れてもしっかりと走るというのは大事です。がむしゃらに走るだけで終わってもらったら困るのです。もっというと「走るだけ」の練習では次にはつながらないのです。長い視点で見たときにこの日の練習が何を意味するか。「速く走ろう」として動きが崩れているのが明白でした。何を目的としているのかを考えないというのは今後につながりません。あまりにもその状況が目についたので厳しく話をしました。隣にいる選手に勝とうとして動きが硬くなるというのでは走りは安定しません。グランド状況が良くないからこそ、やらなければいけない動きがあるはずです。意識をしないと進まない状況があるあるのですからそれを最大限に利用しなければいけない。大きな課題です。

話をしましたがここでまた返事ができない。言われてシュンとなり下を向いてしまう。この状況で本当に良い練習ができるのか?大きな疑問です。さすがに激怒。落ち込む前にやるべきことがあるはずです。ここの判断ができないというのが最も良いことではない。注意を受けたから練習をするのか?自分の課題を理解して前向きに取り組めないと先には進めないのです。これから自分がどのようにしなければいけないのかを前向きに考えるきっかけにならなければいけないはずなのにそこでへこむ。成長しません。合宿参加する前に「見ていて意味がないと思ったら帰らせる」と伝えていました。この状況であれば参加しても意味がなくなります。「帰れ」という話もしました。目標を掲げるだけで強くなるのであれば誰でも強くなります。目標に向かって何をしないといけないのかを考えなければ先はないのです。

短長の女子はもっとひどい。練習に全く安定がありません。良い走りをしてもその次が全く走れない、逆のパターンも。この状況では何のための練習か分かりません。気分で練習をするのであればやる意味はありません。足が流れる者、股関節が全く使えない者どちらもこのようなグランド状況では走れません。それをがむしゃらに走るだけではこの日だけの練習で終わってしまうのです。次につながる練習とはなりません。いつも言い続けているのですが「頑張っている自分に酔っている」だけです。一生懸命に練習に取り組んでいるということに満足してしまう。これでは疲れたらいい練習ということになります。その段階段階に応じて課題をもって取り組まなければいけない。何度言っても伝わりません。課題が大きいですね。これに関しても激怒。勝った負けたという部分をこちらが求めているわけではありません。何をやろうとしているのかを考えないといけないのです。

全体の練習が終わってからキャプテンに話をしました。この日の午前中の練習で何を求められていたのかをもう一度確認です。キャプテンが分からなければ次にはつながりません。こういう練習が大きな刺激なるのは当然です。しかし、合宿での勝ち負けに一喜一憂しているようでは先にはつながらないのです。求められているのはもっと先。ここをどうするのかを真剣に考えていかないと意味のない練習となってしまいます。ハイレベルの合宿の中で何をするのか?ここをしっかりと全体で理解しないといけません。

午前中の練習が終わってから食事の前に女子は集合してミーティングをしていました。この内容がどのようなものかは分かりません。自分たちで考えて話ができればいいと思っています。私がやれと言ったわけではありません。キャプテンが必要だと思って行ったのでしょう。これも練習と同様。ミーティングを行ったことが大事なのではありません。この中身の問題です。話をしたから大きく変わるのではないのです。ここで話をした内容が自分たちの中でどのような意味を持つか?ここが全てだと思っています。変われるきっかけは数多くあります。そのチャンスをつかむことができるか。ここが大事です。

課題となる部分はやはり「取り組む姿勢」です。しっかりととらえてもらいたいですね。
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新春合宿1日目

2013-01-07 | 陸上競技
1月4日、この日から恒例となっている新春合宿が開催されました。例年はセミナーパークで合宿を実施しているのですが今年はhikari高校のグランドをお借りしての練習となりました。ここ数年は「短距離合宿」となっていて「投擲合宿」が別の場所で行うという感じになっていました。セミナーパークでは投擲練習が一切禁止とされていますから同時開催となるとマイクロバスなどを使って他の競技場に移動ということになります。同じグランドで練習をするほうが間違いなくチームとしてはプラスです。色々な条件を含めて考えて今回は拠点をスポーツ交流村へと移すことにしました。これに伴い私は完全裏方に回ることに。

うちは3日から練習を開始していました。「身体を動かしていないと走れない」というのは年末にかなり言っていました。今回は「勝負をする」という合宿ではありません。これから先に向けてどのような課題があり、今やろうとしていることがどれだけ身についているかを確認する場です。この合宿で勝ったからシーズン勝てるというわけではありません。もっと長い視点で物事をとらえていこうと考えていました。そのため3日の練習は4時間以上のハードトレーニング。あくまで長い流れの中での1日としての位置づけでした。このことはある程度生徒には話をしておきました。

4日は初日。短距離・投擲に長距離も参加して110名以上の参加での合宿となりました。かなり大規模です。私は前述のように色々と準備や手配などがあるので練習に付きっ切りという感じではありません。指導者を離れて別の指導者の話を聞くことで自分の中にある感覚を作っていくことができるのではないかと考えています。いつも同じ指導者では刺激がありませんからね。今回の指導者は県内トップの指導者ですから全てお任せ。この指導を受けて自分たちの中で今やっていることをどれだけ確認できるか、本物にできるかを見ていきたいと思っていました。

前日までの悪天候のためグランドは凍結していました。朝の早い段階では練習が可能かなという感じでしたが10時くらいになるとグランドがぬかるんで走れる状況ではないかなという状態。そこで短距離系は動きの基本的な部分をしっかりとやることに。うちにとっては非常に有意義な時間となりました。細かい部分は割愛しますが非常に参考になる部分がありました。また、今やっていることの方向性の確認もできました。膝の方向についてのアドバイスをもらえたのでこの部分は今後の指導の中に生かしていけたらと思いますね。基本的な練習を繰り返してその後短い距離を走って午前中終了。この時点でグランドは耕された畑のようになっていました(笑)。グランド全体が緩くなっているのでここで走るのは厳しいかなという感じでした。

午前中の練習終了時に「どのような状況でも走る」ということについて話があったようです。本当に強い選手はグランド条件などを言い訳にしない。悪い条件であればその条件の中で「どうすれば走れるか」を考えて工夫する。強いつもりになっている選手は「グランドが悪いから走れない」「スピードがでないのはグランドのせい」だと自分以外の理由を見つけたがる。この差は大きいと思います。速く走るためには言い訳を付けていたらダメなのです。年末に視察に行った学校でも雨の中でも明るく何も気にしないで走っていました。中四合宿でも同様。雪が降る中でも平気で走っている。ここ「強さ」が生まれるのだと思います。「寒いから」とか「疲れているから」といいう理由を言い訳にして集中力が切れてしまったりすればやはり練習にはなりません。自分自身で工夫をしようという姿勢が大事になるのです。この部分を理解できるかですね。

午後も同様にドリル。かなりの時間をかけてやっていきました。動かす部分はどこなのかを考えないといけません。形だけを真似るのではなく何を目的にやっているのかを考えていく必要があります。やるだけのドリルでは何も身に付きません。一生懸命にやろうとしているのは分かるのですが本当にやることがメインになっていて何が狙いかが分かっていない者もいます。ここが大幅に成長しない原因だと思いますね。全く違う動きをひたすらやり続けても時間を有効には使えません。この部分の克服ができなければどれだけ行っても同じこととなります。まだまだ時間がかかります。動きを見ていて「全て自分の力で動かす」という感じが強くあります。これでは疲労してしまいます。もっともっと効率的な動きができるはずです。課題は明確ですね。

私自身も勉強になります。非常に貴重な合宿だと思います。この合宿の中身をどう自分の中で消化していくか。大きいと思います。良い一日でした。
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