kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

高校生活の「最後」を迎えるために

2013-01-29 | 陸上競技
今日で担任をしているクラスの生徒の授業が全て終わりました。明日から卒業考査が始まります。これに関してはなんとも表現できない感情があります。

3年生の担任をするのは3回目となります。この年で3回目というのは多い方かもしれません。これまでの職歴のなかで9回目の担任。生徒と一番近くで関わる事が今の仕事の大切な部分だと思っています。これは信念に近いのかなと。

ここ数日間、クラスの生徒が「最後」という言葉を口にする頻度が高くなりました。当然なのですが毎日の中に「高校生活の最後」が溢れています。最後の総合実践、最後の調理実習、最後の体育...。今まで全てが当たり前として存在していた事がこれから先、もう経験できなくなる。これは本当に寂しいことです。あまりにも当たり前過ぎた毎日が特別なものに変わっていく。これを受け入れていくというのは簡単な事ではありません。日常が非日常に変わるのです。 もう決して戻ってこない日々。それをこの一週間毎日のように感じていました。時間がもっとゆっくりと過ぎていけば良いのにと何度も思った。でもそれはまったく意味のない事。

だから生徒と一緒に過ごせる時間を大切にしようと思ってこの数週間は過ごして来ました。共有できる時間を少しでも多くできればと思って。他の者は担任がどう思うのかは分かりません。感情移入し過ぎるのがわたしの悪いところなのかもしれないなといつも思うのですが、目の前の生徒と一緒に過ごせなかったら何のための担任なのかという想いがあります。事務連絡をしたりするだけの担任なら誰でも良いはずです。クラスの生徒にとって私が担任という事にどのような意味があるのかは分かりません。プラスだったのかマイナスだったのかを判断するのは私ではない。もっと時間が過ぎ去った時にこの子達が感じる部分だと思います。

あと1ヶ月後、卒業式を迎えます。その時何を思うでしょうか?私自身想像ができません。今の生活が当たり前になり過ぎていたのでクラスの生徒に会わない、会えなくなるという「現実」をきちんと受け入れられるかどうか。今まで卒業生を送り出して来た時とは何かが違います。これまでの子達も私にとっては本当に大切な存在でした。年を重ねたからでしょうか。今担任をしている生徒達は今までとは何かが違うのです。上手く表現できないというのが本当にもどかしいのですが。

出来るだけ笑顔で過ごしたいと思っています。卒業式を迎えるのが寂しいと思う気持ちは変わりません。そこだけを考えたら面白くないなと感じています。共有できる時間を少しでも楽しいものにしたい。嘆いても悔やんでも時間の流れは止められないのですから。卒業するのは嫌だなと思って数日間を過ごすよりも、何かできる時間を大切にしたい。その方が自分自身にとっても生徒にとってもプラスだと思うから。

クラスの生徒がどのように考えているかは分かりません。今は知る必要もないと思っています。私にできる事を最大限にやる。それだけです。万人に好かれているとは思っていません。こういう性格ですから、面倒くさいと思われている部分もあるでしょう。生徒に慕われる事を大切にしてきたわけではありません。大切な何かを伝える事を最優先してきたつもりです。それしか私にはできない。そう思って過ごしてきました。多少甘くなってしまっている部分があるなという反省はしていますが(笑)。

上手く言葉にできません。情けない話です(笑)。思う事をつらつらと書いてしまったのでまとまりがないかもしれません。適当に読み流してください。

このblog自体、私の私的な考えが中心です。感情的な内容を書くのはどうなのかと言われるかもしれませんが。今思う事を残しておきたいと思って書いています。

笑顔で過ごす。最大のテーマです。前を向いて生活をして行こうと思います。最後くらいは格好つけたいですからね(笑)。
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卒業生の旅立ち

2013-01-29 | 陸上競技
日曜日、夜に陸上部の卒業生が集まりました。2月から新しい土地で新しい事を始める卒業生がいるので送別会です。日程的にかなり急だったので全体で集まる事はできませんでしたが私を含めて8人集まり、新しい旅立ちを祝おうというものです。

贈る言葉というのはありません。本人が決めた事です。安易にその道に進むのではなくしっかりと考えて選んだ道であれば正しいとか間違いとかはないと思っています。私があれこれ言う必要はない。どうしましょうか?という相談を受けても何も言えなかったと思います。地元を離れてまったく生活をした事がない土地での新しい生活を始める事になります。かなり勇気のいる事です。その決断を私は応援したいと思っています。

何かできる事はないかと思いました。手紙と言うほどのことはできないのであるものに簡単なメッセージを書いて送りました。長い手紙を書くのも良いかなーとは思ったのですが、この子の心の中にある「信念」を後押しできればと思い短めに。

「別れ」というものではありません。戻ってくれば会う事はできます。が、全く知らない土地で全く新しい事を始めるというのは大きなエネルギーを必要とします。その旅立ちを送り出す。我々にできる事は応援する事だけだと思います。

陸上がこの子達の中にどれだけの位置づけとしてあるのかは分かりません。しかしこの子達の「原点」であって欲しいなと強く願います。何かあったらいつでも戻ってこれる場所であって欲しい。うちの陸上部で身に付けた何かがこれから先の人生に少しでも役立てばと思っています。しんどくなったらその「原点」に戻ってくればいい。前向きになるためのエネルギーを与えてあげる事ができる場所でありたいと思います。

新たな旅立ちを心から誇らしく思います。自分の人生を自分の力で切り開いて行こうという想いと覚悟を応援したい。私にできるのはそれだけです。少しずつ大人になっていってるなーと改めて感じました。いつまでも私の知っている選手たちではないのです。当たり前なんですけどね。

これから大変な事があると思います。それを超えていけるだけの力は身についているはずです。しっかりと前をみて進んで行ってもらいたいなと思います。
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課題について考える

2013-01-29 | 陸上競技
月曜日、朝目が覚めて外を見てみると雪がうっすら積もっていました。道路は問題ないのですが車の上には5センチくらいは積もっていたでしょうか。学校に着くとグランド一面雪で覆われていました。この状況で外で練習をすることができません。学校への通学の心配もしていましたがこちらは問題なく。電車は通常運転。安心です。

残念ながらこの日も会議と他の業務がありました。とにかく会議が多すぎる・・・。これが駄目だというつもりはありませんが1つが長時間かかりますから精神的にもしんどい。ここ最近は週に2回か3回くらい会議があります。5日の勤務日があるうちの半分が放課後に会議。一般企業はどうなのでしょうか?これだけ会議会議で物事が進むかどうか良く分かりません。話し合わなければいけない部分もあるのでしょうが実際に何をするのかが大事だと思います。机上でそれだけ議論を交わしても実際の行動が伴わない限りは何の意味もなくなります。

ということで練習に顔を出したときには動きの部分が全て終わっていました。17時30分くらいだったでしょうか。予定では基本的な走りもこの段階で終わっているはずだったのですが・・・。若干遅れていたようですね。最初から私がいて指示を出していくともう少し効率的に進んでいたかもしれません。逆に指示を出しすぎて遅くなっていたかもしれませんが(笑)。

ここまでの練習の中で先日書いていたフレキの練習を入れていました。土曜日の練習後選手に確認をして少し変えてみようと思ったので朝練の段階で少しやってみました。結局この段階では判断できなかったので午後の練習の中でその動きを行った後に走るという流れにしました。部分的に見て良い動きだったとしてもそれが実際の走りにつながらなければ意味がありません。走り全体の中でどういう位置づけになるかが大事です。マーク走とバトン走を行いました。土曜日と違い股関節から動いている感じがあります。

ここは私見。正しいかどうか分かりません。ミニハードルを使った練習などは「意識付け」としては非常に効果があると思います。しかし、ハードルの高さによって微妙な部分が出てきます。ミニハードルが高いと脚の動きがこちらが狙ったものとは異なります。高いので脚を直線的に運べなくなるのです。もも上げをすれば良いわけではないですからね。低いほうが意図した動きはできると思っています。そこでマイクロハードルというのが販売されるようになったのではないかと考えます。そういう意見が多かったからでしょう。しかし、低ければ良いのか?低いということは速く動かせるようになります。ほんの少し脚を上げればマイクロハードルを越えることができる。ここが問題ではないかと思っています。股関節から動かさなくても足先だけの動きでごまかせるのです。見た感じはこちらのほうが速く動くので良いのですが、実際に走ってみると動かない。股関節から動かす意識がなくなってしまうのです。

フレキを使っての最初の段階は緊張感もあるので小さな動きにならないように意識していると思います。だから導入したときは非常に走りが良かった。が、これを重ねていく中で意識が「より速く動かす」という感じで変わってしまう。だから一切進まなくなる。寝例とは違うのです。毎日毎日見ていて本人たちの感覚を確認する、実際にスプリント動作の中で進んでいるかどうかを見極める。この繰り返しの中で動きを取り入れるかどうかを考えていかないといけないのです。

跳躍選手は感覚的に「前で入れ替える」「股関節から動かす」という動きをしていたようです。これが見事かみ合ってフォロースイングが速くなり進み始めました。今まで以上に進む。しかし、動きを作って作ってここまで来た選手は「速さ」にだけ動きがいってしまいやろうとしている動きとは異なってしまう。これも本人たちに確認を取りました。「速く動かす」ことのみが頭の中にあったようです。ここが見極められなかったのが昨シーズンの一番の反省点です。見ることの大切さを改めて感じました。

そのままの流れでタイヤを。今回は短い距離にのみ絞りました。タイヤを少し重くして短い距離を走る。この中で練習の流れを作りました。今やりたいのは重心の移動。感覚を身につけないといけない時期です。単純に走るだけよりはこちらのほうが意識しやすいはずです。タイヤ引きをやってからショート。これをひたすら繰り返しました。とはいっても時間的に限られていたので多くはできませんでしたが・・・。うちの「多くない」は通常の学校の「多い」に値するとは思いますが(笑)。

女子の上位3人いい走りができていました。1年生エースの動きが安定してきています。かなり力が付いているのではないかと感じています。60mを走ると他の2人が付いていきます。60m時点での差は1m程度です。ここからの40mで大きく差がつく可能性はありますが現時点では本当に力が付いているなと思います。エースが遅いから他のものが付いていけるというのとは違います。1年生エースは男子選手にある程度ついていきます。12秒前半で走るであろう男子とは互角以上。その状況で他の女子が付いていけるというのは底辺のレベルアップがきちんとできつつあるのかなと思います。まだ安心は一切できません。リレーを組むのであれば4人目5人目の選手がどれくらいまで来るかです。

練習終了後に選手たちが「リレーで戦いたい」というのをかなり言っていました。こういう話が自分たちでできるようになってくるともうワンランク上の練習ができるようになります。目的意識の共有につながります。本来であればもっと早い段階でここに到達しなければいけないのですが・・・。具体的に「勝ちたい」という話が出てくるようになれば「どうすれば勝てるか」を考えるようになります。この日の練習が継続できたら面白いと思います。

まだまだだとは思います。手応えはあります。これからです。
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