kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

トレーニング強度

2016-06-08 | 陸上競技
火曜日の練習の話。

この日はトレーニングとしていました。中国大会に向けてやっていく者、県新人に向けてやっていく者。それぞれあります。中国大会に向かっている者は今週が正念場です。ある程度力を発揮しようと思えばやっておかなければいけないことがたくさんあります。だからといって過剰にやりすぎるのもよくない。判断は難しいところだと思います。月曜日に2時間程度短い距離を中心に走っています。火曜日はトレーニングに重きを置きながら加速段階の動きの修正もしておきたいと思っていました。やりたいことが多すぎるのである程度絞ってやらないといけません。

棒高跳びとやり投げに関してはウエイト。今はここには付いていません。本当であればもっと細かい部分まで見ながら指導しないといけないと思っています。しかし、中国大会組の練習が中心になります。ある程度のことはやってきていますからこちらはこちらでしっかりと取り組んでいかなければいけません。それ以外はシャフト補強としました。シャフトは重さを軽くしています。ある程度の重さは維持していますがプレートを外してのシャフト補強です。これは「重心の移動」と「速い動き」を意識したものです。今実施しているメニューがこちらの狙い通りの動きでできるようになればびっくりするくらいレベルが上がると思っています。

実際にやらせていると「強くなったな」と感じる部分があります。細かいことを言えばもっともっとできることはあるのですが以前と比べると段違いに基礎筋力が上がってきています。特別に負荷を増やしているわけではありませんが継続的にやっているのがそれなりに効果が出ているのかなと思いますね。1年生のS。「強くなりたい」という想いが強い気がしています。専門的な練習でも身に着けようという姿が見えます。それが練習に出ます。ひょっとしたら選手の中で一番狙い通りの負荷をかけているのではないかという感じです。身長があるので筋力がつくまでに時間がかかると思っていますが今のままの取り組みが継続できれば・・・。本当に「最大限に努力できるウサギ」になるのではないかと思っています。そうなった時、どのような結果が待っているのか。私自身は楽しみにしています。

女子は2年生に引っ張られて取り組みのレベルが上がりました。中国大会に行ったことで多少満足する部分があるのかもしれません。が、総体前よりは間違いなく取り組みがよくなっています。これで声が出るようになるともっと良いのですが。こういう雰囲気の中でやっていると1年生も最後まで頑張れます。Nは筋力的にかなり弱い。よくこの筋力で100m走れるなという感じです。瞬発力も今のところありません(笑)。私がボケた時に突っ込みを入れる瞬発力もない(笑)。これはどうでもいいのですが。それでも2年生に引っ張られながら地道にトレーニングを実施しています。なかなか(全く?)表には出ませんがかなりの「負けず嫌い」だと思っています。そういう部分が練習の端々に出ています。ほとんど妥協なく練習をします。筋力面を考えるとかなりきついはずですが。この子もかなり強くなるだろうなと思って見守っています。

男子はよくやります。本当はもっともっと声を出して引っ張ってもらいたいのですが。「良い選手」が多いのは間違いないのですが全体を引っ張っていくほどの「エネルギー」が足りません。この部分がもっともっと出てくればチームとして大きく飛躍すると思っています。現時点ではまだ力不足。それでも練習は一生懸命にやります。これも1年生のOですが、相手の動きを見て「もっと~して」とトレーニングの合間に声をかけています。真面目です。こういう選手をしっかりとサポートしていって結果につなげてあげたいなと思いますね。男子は軒並み良い選手です。

こういう部分で気を付けないといけないのは男子は「重くすればよい」と思って負荷を増やしがちになることです。正確な動きができない重さでやっても仕方ありませんし、ほかの男子と同じ重さでやろうとして怪我をしてしまってもだめ。この部分はこちらが細かくコントロールする必要があります。自分に合った負荷で練習をしていく。これが大事。勘違いさせないようにしたいと思っています。

シャフトが終わってからいったん全員を集めました。プレート補強に行く前にです。上述のように「強くなってきている」ことを話しました。本当にそう思っていましたから。が、これから先強くなろうと思えば「細かい部分」を大切にする必要がある。動きの意味を考えながら丁寧に最大限の負荷をかける。プレートを手で回して終わりにするのではなく「体幹トレーニング」だという部分を理解させながらやる必要があります。今だからできる部分かなと。

ある程度話をしてから少し離れたところでやっている棒高跳びの選手のところへ。先日購入したロープを使っての練習を見に行きました。これは効果があると思っています。中国大会が終わってからは短距離系もしっかりとやらせていきたいと思っています。前任校ではロープのぼりは一つの指標でした。これがある程度できるようになれば選手としてはかなり強くなります。離れたところから短距離の練習を見ていると「かなりきつそう」でした(笑)。今さらか?!という話ですね。私が遠くにいてもプレート補強をしっかりとやっていました。うーん、客観的にみるとかなり辛そう。それを文句も言わず(!?)一生懸命やっているのですからそれなりに力はついてくるはずです。

ん?また2000字を超えてしまいました・・・。うーん、毎回2000字を目安にしているのですが。長くなりすぎると読みにくいのでまた別に書きます。そんなに書くことがあるとは思っていなかったのですが(笑)。もうしばらくお付き合いください。
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最後まで頑張るウサギ

2016-06-08 | 陸上競技
火曜日、トレーニング中心にメニューを考えていました。それぞれがそれぞれに向けての練習をしなければいけません。一人は午後から治療に行く予定にしていたので朝の段階で別枠でトレーニング。こういう部分は理解されにくいのかもしれません。周囲にではなく「選手に」ですが。私からすれば当然の話だと思っています。午後から練習ができないのであればその代わりにどこかで練習しておく必要がある。前任校ではこのようなことはありませんでした。基本練習に参加するのがベースでしたから。治療など理由が入るとやはり仕方ない部分は出てきます。

昨年もこの手の話をしましたが徹底できませんでした。午後から病院に行きます、と朝練が終わるときに報告に来る。いや、30分程度の練習しかできていないのであれば午後の練習から比べれば明らかに「強度が低い」ことになります。それをどこで補うのか。やらなければその分負荷が足りなくなります。そのままにしていたら間違いなく「差」は埋まりません。

ウサギとカメ。カメは自分にできる最大限のスピードで目的地に向かいます。ウサギは圧倒的な「速さ」があるので一瞬でカメを置いて行ってしまう。まだまだカメに負けることはないだろうとゴールに到着する前に一休みしてしまう。地道に目的に向かっていたカメに追い越されてしまい、「これはまずい」と思ったときには追いつけずに負けてしまうという昔話です。

先日少し記事に書きましたが前任校のバスケットボール部が全国に取り上げられています。「奇跡のゴール」です。これは最後まで諦めなかったから勝利につながったという部分です。接戦で持ちこたえていたからあそこでの「奇跡のゴール」が生まれた。あそこで4点差あったらゴールが入っていても負けています。2点差だったから生み出されたゴール。が、いろいろと話を聞くとゴールを生み出す前の段階で「相手チームの守り方」のも課題があったのではないかということでした。2点差がついて「勝った」と安心したのかもしれません。「0.9秒」しか残りがないからという感覚で引いて守ったのかも。実際はパスが出ないようにマークして守っていたらフリーになることはなく「0.9秒」は消化されていたのではないかと。

もちろん、「たられば」の話です。最後の最後まで「勝つこと」を考えていたからtokushoには劇的な勝利が生まれた。最後の最後まで前だけを見ていたからです。

もしも「相手チームが守っていたら」という考え。これは「ウサギが最後まで走り続けていたら」という感覚につながると思います。私は「最後まで休まないウサギ」を育てたいと思っています。「勝つため」に貪欲に取り組む。他者に勝っているからと満足することなく最大限の努力ができる選手を育てたい。その視点からすれば「差」が生まれないように取り組む姿勢を身に着けなければいけないと思っています。そのためにはこちらはしつこくしつこく言い続けます。

話がかなりそれていますが。逸れているついでにもう少し。少し前にも書きましたが私は「ミスが起きるかもしれない」という部分を踏まえて指導をしています。「大丈夫だろう」という慢心を持たないようにしています。どれだけ力のある選手であっても「ミスをする可能性がある」という考え方をもって指導するようにしています。先日の県総体のバトン、周囲の人が「ミスをするだろう」と思ってい見ていたかもしれません。「よくミスをするから今回もするのではないか」とみていた人もいるようです。今回のバトンに関してはかなりしつこくやっています。まだまだ(求める水準からすれば・・・)精度は低いですが大きな失敗はないと思っています。さまざまなことを考えながらやっています。「ミスをしたときにどのように対応するか」の練習をしています。

ウサギが最後まで全力で走り続けていたらどうなるか。あるスポーツメーカーのキャラクターに「カメウサギ」があります。ウサギが亀の甲羅を背負っているキャラクターです。カメのように地道に進んでいけるウサギを目指す。こんな意味があるのではないかと思っています。ウサギが最大限の努力を続けていたらカメは勝てません。うちにいる選手が「カメ」でも「ウサギ」でも関係ありません。まずは自分ができることを「最後の最後までやりきることが必要だと思うからです。

話を戻しますが「足りない部分をやる」という感覚は持ち続けてもらいたいと思います。午後は練習ができないのだから仕方ない、用事があるからできない、という安易な考え方で終わってもらいたくありません。「仕方ない」ではなく「できることを最大限にやる」のです。そういう考え方がない選手は100%大成しません。自分自身で「負ける理由」を作っているのですから。

うーん、練習について書こうと思っていたのですが・・・。相変わらずですね。
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基本的な事をやる必要性

2016-06-08 | 陸上競技
火曜日、あれこれ思うことがありました。

本来であれば前日に話をしておかなければいけない内容だったと思いますが、電車の関係もあり女子を早めに帰宅させました。集合して話をしておきたいこともあったのですが安全に帰宅できることを優先。間違っているとは思いません。

朝の段階で全体に話をしました。前日のことについてです。その都度、その都度指摘はしていますがもう一度全員の前で確認です。

まずは前日の練習で忘れ物がありました。あろうことかバトンを忘れていました。うちの練習はバトンを使った練習が多い。使う頻度はかなりのものです。私が「バトンを準備しておくように」と言わなくても自分達で判断しなければいけません。3年生が一線を退いています。頼っていた部分があると思いますがこういう基本的な部分はきちんとできるようにならないといけません。これは1年生の仕事ではないかと思います。個人で何かを忘れた場合は自己責任で済みますが全体で使うものを忘れてしまったら全員に影響があります。

これにより練習の質が下がります。並走をやるのにバトンなしてやらないといけない。中国や秋の新人に向けて1回でも多くバトンに触れないといけません。試合の前だからバトンパスをやるという練習はしません。年間を通じてバトンをやります。その練習の流れでやっているのですから必要なものは分かっているはずです。ここは理解しておかなければいけないと思います。

更に。練習の雰囲気の問題です。前日の練習、技術的な事をやったというのもあります。専門練習をやったので人数も少なくなります。それでも元気がない。声が出ません。集中しているからといえば聞こえは良いかもしれませんがこの雰囲気では中国では戦えません。中国では想像を超える緊張感の中で競技をします。中国に進んだことで満足している選手やチームもいますが、真剣に勝負をするために参加している所は県総体とは全く異なる雰囲気で大会を過ごします。うちのチームが気が緩んでいるとは思いません。が、若いチームです。まだ上のレベルの大会で「シビアな戦い」をした経験がありません。ここの部分はもっと考えないといけないと思っています。

昨年、県レベルの大会でアップができませんでした。トラックでアップが出来ず走ることができない。周りの雰囲気に飲まれている所もあったでしょう。やり慣れない事をやるという部分があれば大会で力を出すことはほぼ同じ無理だと思います。普段から当たり前のようにやっていくことが必要。明るいのは明るいと思います。しかし、それだけでは足りない。今のままでは過緊張してしまって力が出せなくなります。県レベルとは違います。全国を経験した選手も複数いますが「勝ち上がっていく」というシビアさをまだ知りません。だからこそここは徹底しておきたい。もっと元気を出してやっていかないといけないと思います。

更には自分の状態をきちんと報告できない者がいる。これは昨年度から何度も言っています。報告は義務だと思っています。身体の状態が悪くてメニューに参加できない。これは仕方ない部分があります。が、何が出来て何が出来ないかをきちんと伝える必要はあると思います。やりたい事だけやってやりたくない事はやらないと映ると自分が損をします。無理をしてやれという訳ではなく状態を知らせるのは必要不可欠な事だと思っています。ここも厳しく徹底しておかなければいけないと思います。同じ事を何度も何度も指導するのはもったいないですから。

私がいちいち言わなくても「自分達で出来ること」があると思っています。逆に1から10まで全て私がコントロールするようなチームであればこれからの伸びはない。面白くないですから。どれだけ真剣に話を聞いて行動を変えていけるか。ここは大きな話だと思っています。上級生がどこまで下級生に伝えていけるのか。下級生がどれだけ気を使いながら動けるのか。大切な部分だと思っています。

怒るというレベルではありません。選手達が考える部分だと思います。少しずつ変わっていけるようにしなければいけません。やれる事をしっかりとやっていきたいと思います。
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