kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

順応性と先を見越す力

2017-01-27 | 陸上競技
思う事を。

練習をする。決まり切ったパターンではない部分がかなりあります。選手も戸惑うことが多いはず。それでもこちらとしては「効果がある」と思っている事を取り入れていきます。意味があるかどうかの判断はいつかきっと証明されるのではないかと思います。

先日「補強」と「動き」を組み合わせた補強をしました。最初の段階で「補強をした後に使ったところに刺激を入れる」という説明を簡単にしてから準備をさせました。それなりに準備をします。

しかし、「考え」なく物を配置していきます。空いたスペースに各自が適当に置いて行く。もちろん、こちらから「どこに何を置く」という指示は出していません。しかし、「組み合わせて行う」のですから組み合わせた種目はすぐに出来るように隣同士に配置する必要があります。

ここは考えものだなと感じました。「準備をしなければいけない」という感覚。それはすごく大切な事です。が、それだけで上手くいくわけではない。「やれば良い」というのではないからです。こちらとしては「意図」があって組み合わせています。その部分が考えられずに「準備だけすれば良い」と考えるのは違うと思います。

高校生がそこまで考えて行動するのは難しいかもしれません。しかし、それでもやるしかない。手間取る部分があるのかもしれませんがそこに対してこちらも「待つ」必要があります。口出しをしたくなりますがある程度は「困る」という経験もさせなければいけないかなと。

先日の合同練習の時にK高校の女子が「やる事が多くて覚えるのが大変だね」という話をしていました。確かに。多分細かい所まで覚えるのは不可能だと思っています。ポイントを覚えたと思えば次のメニューが出てくる。次から次へとやる事、やらなければいけない事が増えて来ます。こういう部分に素早く順応できるかというのも必要だと思っています。

「初めてやる種目だからできない」と言い始めたら何もできなくなります。出来ないのではなく「やろうとするか」が大切。やっても出来ない可能性がある。その次に「できるようになる」という感覚が必要になります。その部分が出来るようになれば強くなる可能性が高くなるのですから、「必要だ」と感じて行動できるようにならなければいけない。

これまでは「同じ事をひたすら繰り返す」という感じが強くありました。コツコツ努力できるタイプの子は上手くいく可能性があります。もちろん、それが出来るように「心」の部分を育てていかなければいけないのですが。しかし、そのスタイルだけでは「パターンにはめる」ことになる。それぞれの特徴に合わせた指導にはなりません。そうなると「当たり外れ」が出てしまうのではないか。

ある選手には抜群の効果がある。しかし、他の選手にはほとんど効果がない。その形であれば「全員の力を上げる」事には繋がらない。意味がなくなります。様々な刺激を与えていく事で「順応性」を高める。適応させる。多くの刺激の中で自分に合った感覚を得る。そこは大切な事だと感じています。

そのためにもこちらが「刺激」を与えていく必要があります。時間などでも同様ですが「待つ」というのは苦手な分野です。時間の無駄になると感じてしまいます。「自分でやったほうが早い」と思う。が、それでは「育たない」のです。無駄な事を極力無くしていきたい。本当に強くなるためにはそういう部分も必要になると思います。しかし、その無駄な部分にも「意味」があったりする。そこをこちらが理解しなければいけないのではないか。そう感じています。

「この練習は◯◯が大切」と口にします。ひょっとしたら「やっている中で分かってくる」こともあるのではないか。「先生がこの練習をやっているのは◯◯に繋がるからではないか?」と考えられるようになればきっと本物に近づける。先を見るというか「意図を感じ取る」というか。その辺りのことを身につけさせなければ試合場面で力が出せなくなる気がします。

決まり切ったレールに乗っていたら強くなっている。それは将来的に見ると本当に良いことなのか?「自主性」という放置をするのはまったくダメだと思いますがある程度は「考えさせる」という事も必要だと強く感じるようになりました。あくまで感覚的な話なのですが。

タイトルと若干?違う内容になってしまっている気もしますが。まーいいか。とりあえず殴り書きのように思ったことを書いておきます。
コメント
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