kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

本当に勝ちたいのかどうか

2018-02-14 | 陸上競技
火曜日、練習をする前に少し話をすることにしました。日曜日の練習終了後に「身体のケア」の話をしていました。月曜日を練習休みにするのでどれだけの時間をかけて身体のケアをするか。治療院に行って治療するというだけではなく「自分で身体を緩める」という時間を作るべきだと考えていました。それができなければ結局、「他人に頼りながらやることになる」からです。自分でできることを最大限にやる。そこが重要。

この日の話のメインは「チャンスを逃がさない」と「コンセプトを明確にする」という2つ。これがどれだけ選手の中に入っていくか。

「チャンスを逃がさない」という部分。これは本当に重要だと思います。今回の合宿の日程は決まっていました。本来であればそこに向けて「練習ができる状況」を整えておく必要がある。それが体調不良者が複数出る。「仕方ない」で終わっていたら先には進まないと思います。様子を見ているとこういう時に練習が出来ずに「チャンスを逃す」者は決まっています。何度も言いますが「怪我をする」「痛みがある」「体調を崩す」というのは「仕方ない」部分もあります。が、何度も何度もこういう「チャンス」の時に参加できないというのは「仕方ない」では済まされないと考えています。

これが県総体だったらどうか。「痛みがあって練習できなかったから仕方ない」で本当に済むのか?まーそこまでの想いを持っていないのであれば本当に「仕方ない」という一言で終わるかもしれませんが。本当に戦いたい、本当に勝ちたいというのであれば「仕方ない」では済まないと思います。同じ選手が同じようなことを繰り返す。そうであればかなりの確率で県総体でも同じことになると思います。そこに対する危機感を持っているか。次は大丈夫。そんなことはありません。根本的な部分が変わらなければ「同じことを繰り返す」と思っています。どこかで自分で気づいて取り組み自体を変えなければいけなと思います。

また、「コンセプトを明確にする」という部分。これはうちの選手が私がやろうとしている練習の「コンセプ」をどれだけ理解しているかというところにつながります。何をやろうしているのか本当にわかっているか。何人かに今回の合宿のことに関して質問しました。「良く走れた」「重心移動が上手く作れなかった」というような返答。うーん、これでは強くはならない。「下り坂では足が前に出た」というような話をしている者もいましたが「絶対に勝てない」と断言しました。単純に練習をやっていているだけ。「走れた」「走れなかった」という部分だけで終わっている。次につながらないのです。分かったいない。

私の練習のコンセプトに関しては選手には何度も言っています。そのコンセプトが正しいかどうかは分かりません。が、それを正しいと思てやっていかなければブレが生まれます。様々な場面で様々な指導者から指導を受ける。その時に「指導のコンセプトは何か」を考えているか。自分たちが普段やっていることと同じ部分、違う部分は何か。そこが分からなければ間違いなく動きが崩れます。分かっていてやるのと「言われたことをひたすらやる」というのでは全く違うからです。この感覚。分かるかどうかですね。

普段の練習、「与えられたメニューを消化すること」で精一杯かもしれません。が、それではだめ。その日の練習のコンセプトを自分がどう考えるか。やりたいことがあってそれを中心にメニューを組み立てます。そうであればやるべきことは見えてくる。分からなければできない。やれと言われたからやる。それではだめです。

やりたい動きがあってそれを身につけるための「方法論」があると思っています。そこに対して選手がどのように理解するか。自分の感覚に合う動きもあれば合わない動きもある。それをどう処理するか。できれば「自分はこんな動きがしたいんだけど」という主体的な発問がるといいなと思っています。完全に「型にはめる」という指導ではなくそれぞれに合った動きを作りたい。これに関しては自分たちが必要と思わなければ変わることはないのですが。

これだけ「コンセプト」については話をしています。そこに対してどれだけ理解していてどれだけやろうとしているか。ここは重要なことだと思います。分かっていないようであればどれだけやっても一緒。うちの練習の中心がどのような動きでどこの部分で前に進もうとしているのか。ここが分かるかどうか。

言われていることを理解して動けば確実に結果は変わると思います。主体的に動くことでこれまでとは異なる世界が見えてくると思います。難しいことではないですが「やる」か「やらないか」で大きな差になる。

珍しくミーティングの形で話しました。伝わるかどうか。心が動く選手は強くなる。そう思っています。
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合同合宿2

2018-02-14 | 陸上競技
合同合宿2日目。この日は雪予報。朝の段階ではそれほどでもなかったのでなんと練習できるのではないかという感じでした。寒いなとは思いますが予報では6度くらいまで温度が上がるとのこと。ここ最近の0度を経験していますから暖かく感じるのでは??と勝手に思っています。

練習が始まる時間くらいから雪がひどくなりました。上手く撮影できなかったのですが真横に雪が吹いていました。そちら側を向いて何かをしようと思えば目が開けられないくらいの強さ。タータンの上を雪が舞う感じでした。





これによりアップにかなりの時間を要する。全く身体が温まりません。ひたすらアップ。1時間程度はやったでしょうか。そのころから雪は止みましたが突風が吹いていました。最大瞬間風速は間違いなく15mを超えていたと思います。どうなんだ・・・。選手は坂道などを使って走っていました。途中から私は400mHの練習へ。一応国体合宿も兼ねているので専門的な部分をやっておきたいなと。そのおかげで短距離がどのような練習をしているのか良く分かりませんでしたが(笑)。

400mHのための練習。今回指導した選手はかなりセンスがあると思っています。普段なかなかハードル練習ができないのでこういう時に。ハードルに直結する動きをやりました。これなら短時間で実際のハードリングに近い感覚が作れます。逆足の対応にもなる。動画を撮影して送ったりしていました。

すると70%以上充電があったのに突然スマホの電源が落ちました。まじか?!寒さのため一気に充電が減るという話でした。いや、確かに寒かったですがこれだけ一気に充電が減ると電話としての機能さえ果たせない気がします。結局動画撮影は終了。

練習に関してはそこから1台めまでの入りの感覚をつくることに。これまでこの選手のレースを見ていると前半が尋常ではなく遅い(笑)。これは改善しなければ勝負にはなりません。1台目までのタッチダウンをとることにしました。追い風もあり寒さもあるので実際のレース間隔とは異なってくるのは当然です。しかし、ある程度の目安を作ってそのスピードを覚えさせなければ次も同じようなレースをしてしまいます。午前中はこの辺りを中心に。最後に短い距離を走って終わり。

午後からは坂道走。私は昼休みと午後練習の最初の時間を使ってうちの選手のケア。疲れがある&寒さのための身体が硬くなっています。筋肉の硬さが目立つ。それを緩める。一人は午前中の練習でハムストリングが痛くなったということで中途半端な走りしかできていませんでした。意味がなくなるので緩める。もう一人は膝の痛みを先日から訴えていました。膝以外の筋肉を緩めていくことで対応。時間がかかります。

全体は坂道を走っていました。軽い傾斜の上り坂と下り坂を交互に。うちの選手走れるようになってきているなと思う部分ともっと修正しなければいけないなと感じる部分両方がありました。女子では1人男子と一緒に走らせることに。加速段階さえきちんと作れれば十分の競り合える。力が付いています。

この練習が終了後、ハードル練習を再開。今度は2台目までの練習。歩数のことも含めて考えていきました。本人は13歩希望。県新人前に13歩で練習したら楽に走れたから13歩が良いとのこと。実際に13歩を見てみると遅い(笑)。ストライドもあるのでかなり楽に走れるのだと思います。が、「楽に走る」からタイムが出るという話ではありません。前半の流れの中でどう走るか。14歩に変更。きちんとハードルインターバルを走っていくことをしつこく言い続けました。こういう部分は大事です。まだまだ荒削りの部分はありますがきちんとできるようになればIHの決勝で戦える力があると思っています。国体で戦うことを考えてしっかりとサポートしていけたらなと思います。

短距離系は最後に150m×2本のリレーを時間が許す限り走っていました。うちのNM、この手の練習が大の苦手。たまたま?練習をみていたmrtさんが「先生がマイルやらない理由が分かりました」と言っていました(笑)。確かに。これでも1年前から比べると我慢できるようになっているのですが。hys先生も「真面目に走れ~」と笑っていました。いや、いたって真面目なんです。本当に持久系がダメ。それでもなんとかしたいなと思ってやってはいますが。男子キャプテンは良く走れていましたね。400m系の練習で距離を踏むことはほぼありませんがよく走れていた。力はついているなと。継続できるかどうかですね。

うちのチームとしては「消化不良」という練習になりました。参加できた者も少ない。チャンスを逃してしまったらもったいないなという話。前の記事にも書いたのですがそこをどう考えるのか。同じことを繰り返していたら先には進まない。反省点ばかりが目立つ。良い部分も多少はあるのですが足りないなと感じる部分があります。

成長を促すための。しっかりと考えていきたいですね。
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