kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

要素

2018-02-04 | 陸上競技
色々と。

大学生のrkr選手がわざわざ学校に来てくれました。うちの学校に来るメリットがあるかどうかはよく分かりませんがこちらとしては刺激になります。ありがたいことです。

普段は自分で練習を組み立てているとのこと。高校時代とは違い、身体の動かし方なども含めて自分と向き合いながらやっていくという姿があります。高校時代はインターハイに行っていないという感じだったと思います。それが10秒51まで伸びる。話をすると「陸上競技が好き」というのが伝わってきます。何をすれば自分が強くなるかを必死に求めている。

色々なつてで関東の強豪大学へ練習に行ったようです。すごいエネルギーだと思います。聞いてみると「アメリカでやっている練習」というような感じで練習を紹介してもらってそれをやる感じだったとか。「強い学校がやっている練習は良い練習」という前提があるのだと思います。基本的な流れは同じ。「その練習が自分に必要かどうか」という部分が抜けている気がします。

色々な学校の練習を集めてくる。これもすごいことだと思います。その練習を自分の学校のメニューに取り入れることで「良い練習を構築できる」という感覚にもなります。が、本当にそれが良いのか。ここは難しい。多くの要素を練習に取り入れることで「焦点がぼやける」というのもあるかなと。強豪校がやっている練習をそのまま導入すればそれが競技力向上に直結するというのは違うかなと。まーこれも感覚的にそう思う部分がるだけなので。

練習に関してrkr選手は「必死にやる」という部分があります。何かを感じ取ろうという姿が大きい。更に学校では「考えながらやる」という感じでしょうからうちの練習の負荷は大きすぎるのではないかと。これは高校生との違いかなと。高校生であれば「意識して行う」という部分がまだ甘い。というかそこまで考えられない部分があると思います。これは大学生でも同じだとは思います。力がついてくる選手というのは「練習をやる」だけではなく「自分の体の使い方」に目を向けながら一つ一つの動きにこだわりながらやる。それにより練習負荷は格段に高くなると思います。高校生には難しいかなと。

「何をやるか」という要素ではなく「どのようにやるか」という部分は大きなことだと思います。うちの選手は「鈍い」ところがあります。今回のように外部からお客さんが来てくれた時に改めて感じます。「自分の身体に目を向ける」部分が足りない。更には練習内容に対して。待っていれば練習計画を与えられる。だからそのメニューを消化する。その部分が大きい気がしました。

本当に強くなろうとする選手は「1つ1つを大切にする」のです。更には「この動きをすれば走りにどうつながるか」を考える。できるようになるまで必死にやる。こういう部分。外部から練習に来てくれるというのは何かしらうちにしかない要素があるのだと思います。うちの選手にとってはそれが「当たり前」になる。

ある選手が少し故障しました。大きなけがではないの近いうちに通常通りの練習参加が可能になる。が、「練習ができない」事に対してストレスを感じている様子でした。強くなるためには練習をしたい。その部分が大きく出ています。過大評価する気はありませんが「強くなる要素」は持ち合わせていると思います。強くなるためにやりたい。それができない。ここのストレスが半端ない。

これまでであればこちらも焦って練習参加を促す部分がありました。が、「強くなりたい」という状況が目に見えて分かる選手であればあえて「我慢させる」という時間を作りたいなと思っています。それが更なる「意欲」につながる。気持ちが切れてしまえば危険ですが今の状況であれば「抑える」ほうが優先かなと。私自身年齢を重ねた部分もあると思います。ちょっと冷静。「エネルギーをため込む」という感覚かなと。

他の選手を見て色々なことを感じます。強くなるための要素。これがあるかどうかかなと。育てるという感覚の中で「自分が何をするべきか」を考えられる選手になってもらいたいですね。

まとまりませんが(笑)
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いつも通りの負荷で

2018-02-04 | 陸上競技
土曜日。この日はymg高校から2名来校。先日から色々とお世話になっていたので多少なりと恩返し。うちの選手にも刺激になります。お互いにプラスになるのであればそれでいいかなと。この日も大学生が参加してくれました。rkr選手、前日に「10秒6で走るから」とうちの選手に紹介していたのですが実際は「10秒51」とのこと(笑)。失礼しました(笑)。まー色々な人が集まって練習ができればそれだけで面白いなと思いますね。

この日は少し練習時間を長めに。負荷を増やすというよりはバランスをよくするという感じで。前日もかなりやっているのでうちの選手は疲労があると思います。とはいえ、やらないという選択肢はないので。バランスを考えながらですね。バランス系の練習をやってから上半身と下半身のマッチングを意識した練習。こういう部分も紹介を含めてやっていくと説明の時間がかかるので・・・。効率的には悪くなりますがうちの選手にとっても内容の確認にもなるかなと。

そこから体幹補強サーキットで。rkr選手、前日と同じように全部をやります。高校生であれば良いのでしょうが大学生が全部やるのはきついだろうなと思います。彼の今の練習スタイルは「動きの意味を考えながらやる」という形なので一つ一つのトレーニングの負荷がかなり高くなります。高校生と比べると1.5倍くらいはかかるかも。距離を短くしたり回数を少なくしてもらいました。無理はさせられませんから。ymg高校の選手も同様。初めてやる動きですからしんどい部分もあるでしょう。うちの選手は多少慣れてきているのでできますからできますがまだまだです。

アップの体幹補強サーキットで1時間くらい過ぎてしまいました・・・。体幹補強サーキットは平日は少し種目を減らしています。時間的なものです。この日は少し増やしていましたし、教えながらやるのでその分時間がかかります。本当は足運びなどももっともっとやれたらいいのでしょうが。すべてを丁寧にやるというのは難しい。簡単に「縄跳びもも上げ」をやりました。これだけなら2分程度で終わりますから。工夫できる部分はやっておきたいなと思います。

練習の課題を「重心移動」に置くことにしていました。そのためハードルドリルも。更には壁抜きも実施。やりたいことは沢山あるのですがこれを全てやると時間がかかります。それででこの日はやりました。足運びと重心移動。ハードルドリルから壁、連続抜きを。足先だけの動きになると良くないなという感じはあったのできちんと重心移動がないと届かない距離に設定。

休まずにスイッチングとチューブドリル。膝の引き出しと腰の移動をマッチングさせるために実施。シザースをするのですが移動が生まれる前に落ちてしまう者が多数。狙いをきちんと理解して行わなければいけません。「膝の引き出しによりタメができる」という感覚。まだまだうちも甘いなという感じですね。

あとはスイッチングランとチューブ走、マーク走を。このあたりでrkr選手が離脱。負荷がかかっていたようです。うちの選手もかなりの疲労感でした。動きにキレがない。当然だと思います。その中でも動きを作っていく。痛いところも散見されます。大きな故障になるのは避けたいのでここも考えないといけません。この時期に万全の状態で練習ができるということは少ない。だからこそこちらも考えながらやっていきたいなと思いますね。

本当はここで120mを走りたかったのですがグランドの状況によりタイヤ引きと入れ替えることに。少しでもフレッシュな状況で120mを走れたらよかったのですができないことを言っても仕方ないので。1セットやってから往復走。そこからジャンプサーキット。ホッピングをしましたがymg高校の選手はできる。いや、うちなんてちまちま準備してきてこれなのに(笑)。専門的な練習をしていなくても「武器になる部分」があるから走れたり跳んだりできるのだと改めて感じました。

最後にスキップ走をやって120m。疲労度の中での走練習。きつい部分はあったでしょうが最後までやりきっていました。3時間半オーバー・・・。長いですね。いつも通りの負荷に近いとは思いますがこれまでのダメージの積み重ねもありうちの選手は疲労していたと思います。ymg高校の選手は初めてやる動きが多く戸惑いもあったでしょう。その中で何をするか。感じることがあるかどうかです。

時間は限られている。その中でどうするか。次の練習に向けてスタートしています。時間をどのように使っていくか。しっかりと考えてもらいたいと思いますね。他の選手と一緒にできることでうちの選手にとっても刺激になります。感謝したいですね。
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